警視庁の刑事 姫川玲子
長身 よく見れば美人
警察という男社会で 女ゆえの差別や面当て 嫌がらせに内心傷つきつつも 時に辛辣にやり返す
暴力団構成員が惨殺され その男の昔交際中だった女性が殺されていたことが判る
男を殺した有力容疑者は 昔殺された女性の弟だった
事件を捜査するうち姫川は ある男と知り合う
だが男は 堅気ではなかった
堅気でなくても 凄くいい男なのだがー
女を守る為に自分の体を張る男
まるで東映や大映の任侠映画だ
いい意味でだが
女賭博師シリーズや緋牡丹お竜を思い出させるのだ
姫川玲子の上司達も若い刑事達の為に 警察官の誇りを清々しく見せる
柴田よしき女史のデビュー作のリコこと緑子刑事は泥土にはまり込み 男に体を自由にされ 心身共にボロボロ ずたずたになっても 真実を事件を追った
刑事としては一線を越えられない男に出会ってしまった姫川玲子
次作では彼のことを忘れてしまっているだろうか
もし彼が生き延びたら 関係はどう変化していくのだろう
風化するだけの思い出になってしまうのだろうか