![]() | オーパーツ 死を招く至宝 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) |
蒼井 碧 | |
宝島社 |
1992年 ドイツ デュッセドルフ生まれー20代の作家さん これが文壇デビュー作のようです
第一章「十三髑髏の謎」
第二章「浮遊」
第三章「恐竜に狙われた男」
第四章「ストーンヘンジの双子」
エピローグからなる一冊
解説は大森望氏
東京都内にあるS大学の学生となった鳳 水月 (おおとり すいげつ)は その大学の学生食堂で自分そっくりの男に声をかけられる
まるでドッペルゲンガーのような水月に瓜二つの男は古城深夜(こじょう しんや)
自称・一流のオーパーツ鑑定士
かなり胡散臭い肩書だが世界を股にかけて活動しているらしい
そっくりの容姿を生かして自分の身代わり受講をしてほしい 金は出すーというのだった
両親がいない水月はこのバイトを引き受けたことから 深夜が出くわす奇妙な事件に巻き込まれていくこととなる
深夜の姉のまひるは警察の仕事をしており これもなかなかユニークな人物だ
独立していると思われた四つの事件だが ある人間達が介在している可能性がエピローグで示される
これは初めの物語にすぎず これからシリーズとして続いていくのだという宣言かもしれない