夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

畠中恵著「またあおう」 (新潮文庫)

2022-02-06 12:56:59 | 本と雑誌

 

 

「長崎屋あれこれ」 長崎屋のとおっても病弱だが頭は切れる若旦那が語る長崎屋の面々

主に妖したちのこと

人間も人間でないものも集まる妙な場所

長崎屋の離れこそが若だんなにはかけがえのない場所

 

 

「はじめての使い」

扉絵の猫達も可愛い

初めて江戸へ旅することになった若い猫又二匹は人に化けてー

けれど何やかやと騒動に巻き込まれ 薬を届ける先の長崎屋へ泥棒に入る手伝いをさせられそうになってー

自分の無力さ できないことに気付いてこそ成長もあるとー

 

 

「またあおう」

付喪神になった絵草紙の中の物語は変化しちゃって 鬼がいない桃太郎のお話など成立するのか

修理の為に巻き込まれた妖したちはー

 

 

「一つ足りない」

海を泳いで子分を引き連れ日本の九州へ住み着いた河童の九千坊

ところが彼の持つ秘薬を狙う猿たちが武士も巻き込んでー

関東の猿たちは眠っている河童の禰々子をさらいー

 

悪者役にされた猿たちが気の毒にも思える・笑

 

「かたみわけ」

少し先の物語 長崎屋の若だんなは店を継いでいる

寛朝が亡くなり秋英はあとを継いだが 己の力不足を感じるばかり

幽霊に弟子の寛春がさらわれ このままでは地獄へ送られてしまう

妖しらの取った策はー

 

 

 

「しゃばけ」シリーズ外伝に位置する物語

 

「しゃばけ」はドラマ化されたこともあります

大妖のおぎんの血を引くゆえに妖しや常ならぬモノを見て会話もできる長崎屋の若だんな

彼を守る佐助と仁吉

付喪神 猫又 貧乏神

美味しいもの大好きな鳴家たち