夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

今野敏著「海に消えた神々」 (双葉文庫)

2020-09-10 22:09:35 | 本と雑誌



探偵の石神は ある依頼を受ける

捏造騒動のあと自殺したとみられる学者
彼の無念をはらしてほしいー

死んだ学者の娘は どうにも感情が読めない
ユタの血筋だという
彼女は何を考えているのか


調査の為に学者が死んだ沖縄へ行くことに
驚異の記憶力をほこるーやる気になったらできる助手の明智大五郎も死んだ学者の娘も同行

古代遺跡
ムー大陸

沖縄とはどういう場所か

石神は学者を殺した人間も見つける


今野敏著「神々の遺品」 (双葉文庫)

2020-09-09 19:27:19 | 本と雑誌



元刑事の石神達彦の探偵事務所に 芸能活動をしている若い女性から人探しの依頼が入る
石神の事務所には明智大五郎と言う名前の助手がいる
石神は明智小五郎と同じ明智という姓が気にいって採用した

一方アメリカではアレックス・ジョーンズ少将が数年前に国防長官からの話しで手配した件に関し疑問を抱いていた

セクションOのシド・オーエン
彼の依頼は国防長官と同じ そういう触れ込みだったが
そして選んだ人間に任務を命じたが
優秀なボブ・ショーター

彼らは今どこにいるのか


案じてジョーンズ少将は部下のミッチェルに調査を命じた



石神は捜す人間の東堂が殺人事件の容疑者とされていることを知る
旧知の中西警部から 外部の人間に協力してほしいーと言われる

アメリカからの圧力で殺人犯は東堂ということで事件の決着をつけるように上からの指示

それに納得いかず真実を明らかにしようと動いているのだと

大男の外国人から暴力を受け この件から手を惹けーと言われる石神

相手がナイフを持ち出し危ないところを助けてくれたのは デ・ザリ神父

その神父の教会で石神が見かけた男こそ ジョーンズ少将が行方を捜すボブ・ショーター


アメリカと日本で謎をつきとめようとしている

シド・オーエンはジョーンズ少将をでっちあげの罪で封じ込めようとし

ジョーンズはミッチェルと共に日本へと


バチカンも関わっているという

ピラミッド スフィンクス
火星にもあるというピラミッド
世界にちらばる神話 伝説

それらが示すものがあるという
それはタブーで


行方不明の東堂のウェブサイトから削除されたり書き替えられたりしていたもの
謎の数字の羅列


明智が意外な才能を見せ 読み解いていくが
石神も気付いた数字の意味


かつて地球は高度な文明があったが大洪水で滅び

そこには宇宙人が関わっている?!

しかも終末も予告されていると
このままでは地球は滅亡を待つしかないと


気短な軍人ながら正義の人のジョーンズ少将の逆襲も爽快
この方が善の為に正しく動く方で良かった


2002年に発刊された作品
巻末に挙げられた参考文献も面白そうです


雨の予報だったけれど降らなかった

2020-09-09 19:27:13 | 子供のこと身辺雑記
ゆで卵切りの蝶番みたいなところの調子が悪くて 加減を調節してもダメで
(じきに外れるーー;)
使うたびにストレスがささやか~~~に溜まっていた

他の品を買いに行った先で見つけて買った品↓





黄色と白がいかにも「卵」なデザインで可愛いなあと
サラダとかコロッケとかタルタルソースとかに入れるのにゆで卵切りはとっても便利なんです


少し前に「ポテトサラダくらい自分で作れ」と他人から言われた言葉が話題になっていて

よそ様のその日の家庭の事情なんて他人には分からないだろうに 
そう思った

私の母は仕事を持っていたから 私が料理を任せられない年齢の頃には 留守番の私用に よく近所の食堂から出前をとってくれていた

私が母の仕事を手伝うようになってからは 自営業
〇時までで仕事が終りなんてことはなく 出先で出来合いの品を買って 食事どきには父の食べるものを届けて
また仕事を続ける

そんなことも多かった


きちんと決まった時間に家族が食事できるようにー
それも愛情だと思う


ポテトサラダくらいと言うけれど
副菜作る時間にメインおかずに手間をかけて作れたら
何かひと品譲れないおかずを作っているなら


それにどうしたって料理をする時間が取れない時もある
帰宅して作っていたら メチャクチャ食事時間が遅くなることも




外食や買ったお惣菜で あ こんな組み合わせあるんだ
今度 真似して作ってみようーってヒントもあるかもしれない


たかがポテトサラダとはいうけれど それなりの手間もかかってる
便利な道具も増えて時短で作ろうと思えば作れないことはない

でもねジャガイモの皮をむく時間だって 胡瓜を刻む時間だってかかるのだ

家庭によって中に入れる具にだって 和えるソースにだって拘りがあるだろうと思う
卯の花だって白和えだって 時間がある時には作ればいい

その家の料理担当の人間の勝手じゃないか

冷凍餃子だって上手に焼くにはコツがいる

他人の言葉なぞ気にしないでいいのだ
それこそ余計なお世話である


そんな私の手抜きポテトサラダ
ジャガイモの皮をむいて半分に切って耐熱ボウルに入れて蓋して電子レンジ500ワットで5~6分加熱
潰して ゆで卵切りで切ったゆで卵 輪切りにした胡瓜を加えて 今日は明太子マヨネーズで和えた
それだけ♪





水切りして潰した木綿豆腐 納豆とシーチキン(ツナ缶) 片栗粉を混ぜて醤油をちびっと落とし焼いたの






眼科さん本日は安い方(笑)の注射で 夕方になれば左目おさえを外して良かった
(外したというか 汗で外れて落ちた)
目とはいえ注射をすれば出血する



痛み止めしてるから 痛みは感じないのだけれど
効果があるのや否や
見えなくなっては困るから治療を続けている

目の贅沢

2020-09-08 23:12:56 | 子供のこと身辺雑記
大好きな星川窯さんがインスタグラムをされています

https://www.instagram.com/hoshikawakasumi/

(素敵な器がいっぱいです 是非ご覧になって下さい)

今年は例の中国武漢発の謎病流行で東京五輪を始め様々なイベントやお祭りも中止になってしまいました
毎年 秋に姫路市の大手前公園で開催されていた陶器市も今年は中止です

やっぱり器は手に取って買いたいものですが
インスタグラムにある器を眺めて 溜息をついています

気の早い話ですが 来年の秋には陶器市開催されますように

京極夏彦著「オジいサン」 (角川文庫)

2020-09-07 20:05:17 | 本と雑誌
解説が作家の宮部みゆきさん
この解説だけでも楽しくて ちょっと得した気分です


益子徳一はずうっと独身 当然ひとり暮らしの七十代

世の変化についていけず 足腰はしゃんとしているつもりだが 若い頃のように機敏には動けない

小学生になったかならないかの子供が益子が公園のベンチに葉書を忘れていることへの注意を喚起しようと
「オジいサン」と呼びかけて来た

その「オジいサン」と言われたのがいつだったか 早朝目覚め考える益子

独身だったから孫はいない
そんなふうに「オジいサン」と呼ばれたことはなかった

どうやら益子は男の子の「オジいサン」という言い方が気に入ったのだ

益子の一週間の物語

賑やかでけたたましく噂好きの女性に辟易としたり
夜逃げかもと噂されていた隣人が思い出への旅をしていたことに ほっとしたり


ケイタイとは何ぞやーと考えたり

そしてテレビが映らなくなるから買い換えをと声かける電気店の二代目に対し思うあれこれ


この電気店の二代目がとてもいい
町内に老人の一人暮らしが多いから 電球を交換したりリモコンの電池も換えに出向く

益子に嫌味を言われてもめげない






親切なのに商売下手で無器用なーまだ独身の電気店の二代目

その熱意にとうとう益子も「一台もらう」と



ある日 唐突に益子の家に来た電気店の二代目は言う
父親も死んで自分には近い身内がいない
自分の子供の頃も知るのは益子さん

今度結婚が決まったので 親かわりに式に出てほしいのだと


ずうっと独りで生きて来た益子

その益子の人間を先代の電気店の親父は認めていた
そして息子も


これから益子さんの生活は 少しだけ賑やかになるのかもしれない



昨夕は激しい雷雨 本日は今のところは晴れています

2020-09-06 14:24:14 | 子供のこと身辺雑記
鶏ささ身に塩胡椒 すりおろしニンニク マヨネーズ まぶしてしばらくおいて
薄力粉まぶしつけて焼く








 サラダにのっける




麦みそ



長崎県の島原みそ


空は晴れていますが 少し強い風が吹いています


頑張って九州!
早くいなくなれ台風


台風に備え用心して主に食糧品など買い揃えておきました

買い揃えておいたつもりでしたが
料理していると あれこれ無くなりそうな調味料もあり 再び買物メモを作っています


九州 被害がありませんように



葉室麟著「実朝の首」 (角川文庫)

2020-09-04 20:17:52 | 本と雑誌


源頼朝は平氏との争いには勝ったが

その戦の才ある弟の義経を恐れー死においやり

「修善寺物語」でも扱われた頼家はおしこめられた先で殺され

実朝は頼家の子供の公暁に殺された


この物語は実朝が殺され 首を奪われるところから始まる

公暁に夜の相手をさせられ怨みに思う弥源太は どさくさにまぎれ実朝の首を持って逃げた

誰が公暁に実朝を殺せと唆したのか

自分の血縁者が殺される北条政子の哀しみ
そこに流されないつよさ

策謀巡らす後醍醐天皇

裏切る者

己の器量も省みず野望ばかり抱く醜い者

颯爽とした生き方をする者


解けない歴史の謎に答えを与えてくれるのが 作家の想像力 創造力
ーとすれば

そんなこともあったかもしれない

葉室麟著「秋月記(あきづきき)」 (角川文庫)

2020-09-03 20:04:30 | 本と雑誌



犬に追いかけられ逃げて 妹を助けにいけずー
犬に追われた妹は熱を出し ある処置を受けられず
その為 病気に勝てず死んだ


小四郎は自分の臆病を恥じ この臆病を克服したいと願った


自分の弱さを知る故に精進した少年は文武両道 強い人間になる

長じて藩の為に正義を行わんとし 奸臣と思う人間を退治したつもりであったが

悪い 正しい 黒か白か
そういうふうにばっさりと簡単に処することができるものではなかたっと知る


人ににくまれても藩の藩の人々の為に

ひたすら生きた男の半生


彼は隠居して余楽斎と名乗った


ある人物は彼に言う

「ひとは美しい風景を見ると心が落ち着く 何故だかわかるか」

「山は山であることに迷わぬ 雲は雲であることを疑わぬ

ひとだけが おのれであることを迷い 疑う
それゆえ風景を見ると心が落ち着くのだ」



「間 小四郎 おのれがおのれであることにためらうな
悪人と呼ばれたら 悪人であることを楽しめ
それが お前の役目なのだ」


人からなんと言われようと誠実に生きた男

その物語

葉室麟著「さわらびの譜」 (角川文庫)

2020-09-02 21:55:04 | 本と雑誌



矢を競うた
心惹かれた相手
だがーその武士は妹の初音の夫となるー
妹との縁談がととのった


日置流雪荷派を父より教えられ これを守らねばならない伊也

伊也に心ひかれながらーその妹との縁談が決まってしまった樋口清四郎

そこに絡むのは暗君の藩主である晴家
藩内での権力ふるわんとする人間達の悪巧み


次から次へ持ち上がる難事

座敷牢に閉じ込められる伊也

そこから人を守り刺客と戦う伊也

さらには藩主の命により千射祈願をしなくてはならなくなる

掌が傷つきー
それでも清四郎の助けもあり

遂には藩主の期待も込められ


伊也の射る姿は人々の心の何かをかえていく



先行き絶望的であった恋は

みな幸福な・・・・・


米山穂信著「追想五断章」 (集英社文庫)

2020-09-01 21:14:24 | 本と雑誌



父の急死 大学を続ける学資が無くなり休学中の菅生芳光は伯父の古書店に居候し店を手伝っている

店を訪れた北里可南子は亡父の書いた小説を捜しているー

可南子に持ち掛けられた報酬目当てに調べ始めた芳光


しかし書かれた小説は結末をあえて書かないリドルストーリー


けれど結末を書いた一文は別にあるという

4作まで見つけられたが

調べ続けるうちに芳光は気付く

ある事件との関連

そして最後の5作目の作品がある場所と書かれた内容



後味悪い作品に共通するもの


それでも可南子も芳光もそれぞれの人生を生きていくのだろう

おそらくは

桜木紫乃著「砂上」 (角川文庫)

2020-09-01 20:59:41 | 本と雑誌




柊令央(ひいらぎ れお)は不惑 母のミオは急死した

令央に会いにきた女性編集者の小川乙三は 令央の投稿してきた作品の中から「砂上」をほりさげて書いてみないかーという

どう書けばいいのか このままでいいとは思っていない

しかし

15で妊娠した

母のミオは産めばいいー自分の子供として育てる

そう言って暮らす北海道を離れ 助産婦をする知人を頼った


産まれた美利は 年の離れた妹として煽てられた


独立し自活している美利


書き上げては 書き直しを言われ

これまでの自分の人生を振り返る令央


そして知らなかった母の若い頃


父のこと



ミオの人生哲学


令央が男に身を任せた動機


やがて小説は完成し本となる


令央の人生は大きく変わっていく

彼女には書きたいものができていた





読む側で 感想は異なると思う


何処でも居場所

2020-09-01 10:09:13 | ペット
勿論 育て方が悪かったのだが 当然のようにテーブルの上に寝そべり テレビを愉しむ麦丸
しかもその場所はエアコンの涼しい風が当たる











しかもなかなか真剣にテレビを観ていてーカメラを向けると迷惑そうな表情をするのだった