ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

南洋編 17 ~ココボ分隊勤務~

2010年07月17日 | 人生航海
ココボは、ラバウルの南東の入口近郊にあって、気候も温暖で避暑地らしかった。

詳しい事は分からなかったが、見る限り付近の海浜一帯は美しく、まさに風光明媚の地として、知られていたらしい。

その為か、此処には陸軍病院があり、近辺の島から戦傷者が入院して手当てを受けていた。

ココボ分隊は、停泊場業務を行う為、綺麗な砂浜海岸に見張所や事務所を作ってあり、桟橋も沖合いまで長く出していた。

大型船は使用できないが、高速艇や小型船の発着場として利用できた。

その桟橋を信号所として使用して、停泊中の船舶に手旗信号を送り、交信を行ったのである。