ラバウルを出港して、数日後、平穏な南太平洋を北上中に、突然、敵潜水艦から魚雷の攻撃を受け、私達のすぐ後ろの浅香丸に命中した。
その為、各船は船列を崩して、単独で航走して逃げる他はなかった。
護衛艦が直ちに急行して、付近一帯に大砲を撃ち込んで、爆雷を落として各艦は、報復攻撃を行ったのである。
敵潜水艦から魚雷攻撃を受けて、沈没する姿を見たのは初めての事だった。
次は、この船が狙われるのかと思うと怖かった。
魚雷が命中した瞬間に水柱が高く上がり、まもなく船首から徐々に沈みはじめて、完全に沈むまでは、かなりの時間があった。
その間に、護衛艦が、乗組員を救助する為、タラップや縄梯子を降ろしていた。
救助される人達の中に多くの女性の姿が見えた。
しばらく、その様子を眺めていた。
船首から沈みはじめると、船尾が高く上がって、垂直近くになった瞬間だった。
船は、海中に突っ込むが如く沈んだのであった。
ココボには、慰安所があった。
空襲を受けた際に、直撃されて、経営者が即死したらしい。
その後の詳細は知らないが、後を継ぐ経営者がなく、その後、慰安所は閉鎖になったらしい。
そこで働いていた女性が、浅香丸で帰国中だったらしい。
当時、まだ日本軍は、健在で心配は無いと信じていた矢先の事だった。
(注:インターネットでの検索結果:
ゲゲゲの漫画家水木しげるの他の著作「水木しげる伝~戦中編~」によれば、
彼女たち(ココボの慰安婦たち)は、その後、病院船でココポを離れたが、途中潜水
艦にやられ、全員が死亡したという”という内容記載があるが・・。
父は、偶然その現場に居合わせて、救助された彼女たちを目撃していたようである。
だが浅香丸の航海歴をチェックする限りにおいて「浅香丸」という船名記述に関して
父の記憶違いではないのかと思う。)
その為、各船は船列を崩して、単独で航走して逃げる他はなかった。
護衛艦が直ちに急行して、付近一帯に大砲を撃ち込んで、爆雷を落として各艦は、報復攻撃を行ったのである。
敵潜水艦から魚雷攻撃を受けて、沈没する姿を見たのは初めての事だった。
次は、この船が狙われるのかと思うと怖かった。
魚雷が命中した瞬間に水柱が高く上がり、まもなく船首から徐々に沈みはじめて、完全に沈むまでは、かなりの時間があった。
その間に、護衛艦が、乗組員を救助する為、タラップや縄梯子を降ろしていた。
救助される人達の中に多くの女性の姿が見えた。
しばらく、その様子を眺めていた。
船首から沈みはじめると、船尾が高く上がって、垂直近くになった瞬間だった。
船は、海中に突っ込むが如く沈んだのであった。
ココボには、慰安所があった。
空襲を受けた際に、直撃されて、経営者が即死したらしい。
その後の詳細は知らないが、後を継ぐ経営者がなく、その後、慰安所は閉鎖になったらしい。
そこで働いていた女性が、浅香丸で帰国中だったらしい。
当時、まだ日本軍は、健在で心配は無いと信じていた矢先の事だった。
(注:インターネットでの検索結果:
ゲゲゲの漫画家水木しげるの他の著作「水木しげる伝~戦中編~」によれば、
彼女たち(ココボの慰安婦たち)は、その後、病院船でココポを離れたが、途中潜水
艦にやられ、全員が死亡したという”という内容記載があるが・・。
父は、偶然その現場に居合わせて、救助された彼女たちを目撃していたようである。
だが浅香丸の航海歴をチェックする限りにおいて「浅香丸」という船名記述に関して
父の記憶違いではないのかと思う。)