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あなたは遠いところに [DVD] エスピーオー このアイテムの詳細を見る |
2008年、スエちゃん主演の作品です。
戦闘シーンが多くて、ちょっと引き気味に見始めたのですが、いや、これは深い作品だと思いました。
どう表現すれば良いのか、多分、人によって受け取り方は様々になるだろうな・・・と思いましたね。
田舎でスエちゃん=スニは、入隊している夫の帰りを待ちつつ、姑と二人で暮らしています。
姑は代々一人息子が続く家系を絶やしてはいけないと、毎月、スニに息子サンギル=オム・テウン氏の元へ面会に行かせます。
姑にとってサンギルは立派な大学出の大切な大切な息子ですからね。
でも、サンギルは彼女に目もくれません。彼には実は愛人が居たんです。
ある時、その愛人からサンギルに別れの手紙が届きました。
それを、上司が皆の前で読み上げたから、サンギルはキレちゃったんです。
その上司と殴る蹴るの大喧嘩になってしまいました。その罰として、ベトナム行きか営巣行きかを選択させられ、彼らは二人ともベトナム行きを選んだのです。
しかし、それを実家には全く連絡せずに発ったものだから、いつものように面会に行ったスニは呆然・・・。
以前、面会に行った時、スニは夫から聞かれたんです。
「お前は俺を愛しているのか。愛とは何か、わかっているのか。」
それに、何も答えられなかったスニ。
そのまま、もしかしたら、生き別れになってしまうかもしれないわけです。
最初にベトナムに行くと言い出したのは姑。
でも、手段も何もわからず、無謀極まりない。
そこで、スニは、自分が行くと言うしかなかったのです。と言うか、投げかけられたままの問いに答えたかったのかもしれません。
そして、あるバンドのメンバーに歌手として加わり、慰問団としてベトナムに。
まぁ、団長がチョン・ジニョン氏で、胡散臭いこと、この上ないんですよ。
でも、どーにかベトナムに入国。なんやかんやの問題をどーにかくぐりぬけ、慰問団として韓国軍を回り始めました。
途中、夫サンギルの部隊の現在地を確かめつつ。
そして、これを最後に、夫の赴任地に・・・と言う公演の時。いきなりの爆撃
命からがら逃げ出したのもつかの間、今度は敵のベトコンに捕まってしまいます。
その後も、もう、何度も死線を乗り越え、それでも夫を探し続けるスニ。
結局、夫と出会えるかどうかは、DVDで確認してください。
この極限状態の中で、無表情だったスニが、どんどん変わっていきます。
好きな歌を歌う表情が、明るく変わって行きます。
”「愛している」と言えばよかった。ためらっているうちに、あなたは遠いところに行ってしまった・・・”
という歌は、彼女の心情そのものなんでしょうね。
スエちゃんの演技力の高さをまた認識しました。
しかし・・・、見終わって最初に思ったのは、
”こんな戦場という修羅場に、目的が何であれ、会いに行く・・・というのは、冷静に考えたら無謀だし、周りの者にとってみれば、自分も死ぬかもしれないのに、対象人物を呼びに行くってぇのは、いい迷惑かも”
・・・って事。
済みません
それと、タイトル忘れましたが、随分前に、戦場に居る兵士を母親だかなんだかの為に無事に救出する・・・という内容の映画ありましたよね。それを思い出しました。