伊予小松藩会所日記 (集英社新書) | |
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愛媛県と千葉県を行ったり来たりの私。
一応実家も愛媛県にあるのですが、生まれは香川県で、中学生の時にこちらに引っ越して来た次第。
よって、香川県の事にも、愛媛県の事も、イマイチ知らない中途半端な状態なんです。
勿論、千葉県も同様・・・
これまでは、特に気にならなかったのですが、年をとった所為か、何故か地域の歴史が気になって来まして。
で、目に留まった歴史書なんぞをつらつらと読んでいて、こんな本の存在を知りました。
小さな小さな地方の藩の記録です。
その名は、伊予小松藩。
1万石の小大名。
その成り立ちから始まって、家臣や町民たちの生活が事細かく記されています。
江戸時代だからと言って、人間の生活にさしたる変わりは無いようで。サラリーマンの悲哀にも似た武士の生活だとか、一般庶民の暮らしぶり、その中で起こる小さな出来事が書かれています。
小さい藩だから、大きな事件なんぞありません。
歴史の表舞台に登場するわけでもありません。
今の私たちと同じような小さな喜びと小さな悩みに悶々としつつ、一生懸命生きている人たちの姿が目に見えるようです。
一気に読むには、ちょいと退屈。
それでも、ふと手にとって開いたページを読むのは、結構面白いです。