レビュー一覧は、こちらから。
ジョンウとヨクホの試合。
結局、ジョンウが倒れてしまって、ジ・エンド。
でもね、その姿に感動したのは、アヨンだけじゃなかったみたいです。
野次馬的に集まっていた友達も、ジョンウの根性を見直したようで。
すっかり、クラスでも注目の的となりました。
学校の机の中に、アヨンからのプレゼントが入ってました。
ジョンウが、アヨンにしたのと同じような、絵を描いた卵。
韓国ドラマでは、殴られたりして顔に青タン赤タン出来ちゃった時、卵をころころして治してるのをよく見ます。
ジョンウの顔も、ヨクホのパンチで色とりどりですからね
ジョンウは、すぐにアヨンからだと分かりました。嬉しそうです。
でも、アヨンは複雑な表情。
のど自慢の日、アヨンは応援に行けないとヨクホに言いました。その日、ソウルに行く予定なんだとか。
引っ越しじゃなくて、準備のためかな?
「がっかりするから、私の代わりに聞いてあげて。」
と、アヨンはヨクホに言いました。
でも、生憎その日、ヨクホもプロテストと重なってました。
「急いで行って、帰ってから行ってやれ。」
そうヨクホは言いました。
「ジョンウが好きか?」
と、ヨクホが聞きました。アヨンは何も答えませんでした。
アヨンは、兄が使っていたギターをジョンウにあげました。
何だか、遠くに行く人のような話し方をするアヨン。
でも、ジョンウは、その時はまだ何も気付いていませんでした。
いよいよのど自慢大会が開かれました。
ジョンウは、ドグォンたちとグループを組んで、アヨンのリクエストである“明るく元気になれる曲”を歌いました。
でもね、残念ながら、アヨンもヨクホも間に合わなかったのです。だけど、人気賞を受賞した瞬間には、駆け付けていて。ジョンウも、アヨンの姿を見つけて、本当に嬉しそうでした。
アヨンは、歌が聞けなくて、残念至極・・・というところでした。
ジョンウとアヨンは、もうどこから見ても、微笑ましいカップル。
で、ある日、アヨンは今度自転車をジョンウにあげると言うのです。
ギターといい・・・とジョンウは戸惑いました。
「なぜだ?」
「私、転校するの。」
涙をためて、アヨンが言いました。
あまりにも突然の話しに、ジョンウの思考は停止してしまったようでした。
追い打ちをかけるようにウォニルがジョンウに言いました。勿体ぶって・・・。
アヨンの転校は、1年前から決まってた・・・。
つまり、ジョンウと付き合うと言った時、既に転校は決まっていたわけで。ジョンウの気持ちを弄ぶつもりだったんだ・・・とウォニルは言いました。
流石に、ジョンウ、ショックを受けました。自分も、最初は、アヨンの事を好きでも何でもないのに、告白したわけなんですけどね。
アヨンは、翌日転校する予定になっていました。
なのに、ジョンウは、アヨンを避けてます。ウォニルの言葉が引っ掛かっているんです。
アヨンを避けて一人で帰ろうとしたジョンウですが、やっぱり気になって・・・。
アヨンは、待っていました。
「ありがとう、ジョンウ」
と、アヨン。
ジョンウは、思いきって聞きました。
「どうして俺とつきあうと・・・。」
「秘密よ。」
ジョンウの顔をノートで挟み、アヨンが言いました。そして、kissしました。
前に、ジョンウがしたように・・・。
それが、アヨンとの最後でした。
そして、現在。
ジョンウは、ヨクホのハラボジのお葬式の後、ドグォンの家に泊まりました。
その時、高校のサイトが閉鎖される前に、写真とメールの保存を・・・と言われました。
ジョンウも、写真は確認してみたのですが、特に保存しようと思う写真は無かったみたいです。でもね、メールの確認はしてなかったんですね。
で、開いてみると、そこに『アヨン』のメールが。
“秘密よ”というタイトル。
たくさんのメールが届いていました。ソウルに転校して以来、何かあるたびに、自分にメールを送ってくれていたんです。なのに、ジョンウは全然気付いていませんでした。
ジョンウは、初めてアヨンにメールを送ろうとしました。
タイトルが決まりません。
“俺の事覚えてる?”・・・結局、こういうタイトルに。
どんなメールを送ったんでしょう・・・。
アヨンが転校して、ジョンウはアヨンの日記がロッカーに残されているのを知りました。
アヨンの気持ちが分かりました。
アヨンは、ソウルに引っ越して、その後、海外に移住したようです。
その引っ越し作業の時、偶然つけていたTVから流れて来たのは、ジョンウが出場したのど自慢。
アヨンは、初めてジョンウの歌を聞く事が出来ました。
自分がリクエストした明るく元気になれる曲を、ジョンウたちが思いっきり楽しそうに歌っていました。
それを見て、アヨンは初めて泣きました。
ジョンウは、この年、やっと教員採用試験に合格。
母校であるナミル高校に国語の教師として、赴任しました。
そしてある日、ジョンウが帰ろうと門を出た時、後ろから声がかかりました。
「チェ・ジョンウ。」
振り向いたジョンウは、嬉しそうな笑顔を浮かべました。あれは、アヨンだよね?
何とも、ほのぼのとした作品で、とても後味の良いモノです。
死にたくなるような悲惨な事も起らないし、ドラマティックな出会いも無いし。どこにでもある田舎の高校生の生活を、静かに温かく描いた作品です。
最初に感じた“懐かしさ”。決して似た高校生活を過ごしたわけじゃないけれど、何だか懐かしい思いがこみ上げてくる、温かい作品でした。
お薦めです。