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ピノキオ OST (SBS TVドラマ)(韓国盤) |
クリエーター情報なし | |
CJ E&M |
レビュー一覧は、こちらから。
パク・シネさん、元々とっても演技が上手い女優さんなんで、どういう役も難なくこなせるのですが、私的には、こういう弾けた役が好きです。「美男ですね」で、私は初めて彼女のコミカルな演技を見たのですが、今回は、それがパワーアップ。
泣いたり笑ったり、まるでオジサンの様な振る舞い等もあって、飽きません。
ダルポが“記者になる”とイナに告げた時、ダルピョンもイナを探して屋上にやって来てて、二人の会話を聞いてしまいました。
ダルピョンは、イナが可愛くてだから心配で仕方がないのですが、かと言って感情的に愛情を押しつける事も無く、さりげなく全ての事情を察してる・・・という感じです。
とてもリアルで好感のもてる父親です。
ま、時々あらぬ想像をしてしまうのも、笑わしてくれますし
イナは父ダルピョンと約束していました。3年間は就活に勤しむけど、無理だったら、諦めてお見合いする・・・と。
だから、ダルポと共に記者を目指す気持ちはあるけど、父に許可を貰うのが怖くてね。
帰宅してきたダルピョンに、話しがある・・・と言いながら、ダルポの背に隠れるシーン。あれが好きでね、私。
イナの動きがとっても可愛くて、リアルで。
で、意を決して口を開こうとした時、ダルピョンが先に言いました。ダルポに話しがある・・・と。
私じゃなくて?・・・と不思議がるイナ。ダルポは自分が許可を貰ってくる・・・とついて行きました。
でも、ダルピョンの話しは、就職の事では無くて、二人の気持ちのことでした。
誤魔化せないと思ったダルポは、イナを好きだと認めました。でも、イナはこの気持ちを知らない・・・と。
「イナは大事な一人娘だ。幸せになってほしい。どんな男を連れてきても俺は気に入らないだろう。」
ましてや、ダルポでは・・・ですよね。ちゃんと、ダルポもダルピョンが言いたい事を理解していました。
「大事な家族を壊すようなことはしません。」
ダルポはそう言いました。
YGNが、新入社員を募集しました。今回は本人の履歴等を一切見ない、ブラインド方式を採る・・・と言います。
つまり、学歴の無いタクシー運転手でも、ピノキオという持病がある人間でも、関係無いということです。
イナとダルポは二人で受験勉強に勤しみました。
ダルポは、養父であるイナ祖父に気づかれないように、内緒にしていたのですが、イナ祖父はちゃぁんと知ってました。
イナ祖父は、彼らが高校生の時、例のカンニング事件の無実を晴らそうとイナが頑張ってた記録を読んで、ダルポが本当は頭が良いと知っていたのです。自分の為に、馬鹿なフリをしてるだけだと言う事も。
ある日、イナ祖父はダルポを変身させました。
ファッション雑誌を買って今どきのスタイルを研究し、髪を今風にセットさせ、スーツも流行のモノをあつらえました。
そして、とうとう素敵なジョンソクくん・・・もとい、ダルポが登場することになったのです。
ま~素敵なんてもんじゃない
でもね、ダルポは不安でした。自分が息子じゃないと、イナ祖父が気づいたんじゃないかと。そしたら、昔のようにショックで倒れてしまうんじゃないか・・・と。
「わしの事は気にしなくていい。本当の自分を隠すのはやめなさい。」
自分の為を思って息子のフリをしてるのを知っていると打ち明けたのです。
ダルポの方が驚きました。
その事実に気付いたのは、ハミョンがダルポになって1年が過ぎた頃のことらしいです。でも、言わなかった・・・。
「本当の事を言ったら、ダルピョンがお前を追いだすだろう?初めはお前が不憫で嘘をついた。だが今はわしの為だ。お前を傍に置きたくて嘘をついてる。だからもう誰にも遠慮するな。思い切り本当の自分を出して生きなさい。」
この男前の顔、賢い頭をもう隠さなくていい・・・。済まないダルポ、ありがとうダルポ・・・。
ダルポ、泣きました。私も号泣です
YGNの試験の日が来ました。
ダルポ、イナ、そしてボムジョ、ユン・ユレ=イ・ユビさんが集まりました。
ボムジョは、イナに会いたいがために受験したわけで。
だから、イナを嬉しそうにガン見しちゃうんですね。イナ本人はもとより、ダルポも、ボムジョの視線に気づきました。ちょいと不快な表情です。
最初のカメラテスト。
何だかんだと騒動めいたことはありましたが、どうにか二人とも合格。勿論、ボムジョもユレも合格です。
で、最終テストは討論。
以前のニュース映像を見た上で、討論するのですが、よりによって、出された映像が、ダルポ・・・いえ、ハミョンの家族を壊した例の事件でした。
一瞬で、それに気づいたダルポ。
顔が強張りました。悔しさや怒りが再燃しました。
映像のラストは、母が自分と心中を図った海岸でした。
ユレが質問しました。ホサンはまだ行方不明のままなのか・・・と。
ギョドンが答えました。
「少し前に白骨遺体で発見された。」
ダルポの怒りは頂点に達しました。彼は父ホサンは、噂のように自分たちを捨てて逃げてると思っていたのです。だから、探さなかったのです。
責任を問われても仕方が無いと諦めていたところもあったのでしょう。
でも、白骨で発見されたと言う事は、完璧に濡れ衣だったということですよ。憶測で自分たちを追及したマスコミや世間の所為で、家族は壊れてしまったわけです。
どこに怒りをぶつければ・・・ですよね。
父の白骨が発見された時、ジェミョンがその現場にいました。
幽霊が出ると噂される廃墟となっていた工場跡地。それを取り壊す事になり、ジェミョンはその仕事についていたのです。
ショベルカーが父を白骨を掘り出した時、遺体は消防服を身にまとっていました。
ジェミョンには、それでその遺体が父だとすぐに分かったのです。
この瞬間だったんじゃないでしょうか、ジェミョンに復讐の気持ちが芽生えたのは。
これまでは、父はまだ生きているかもしれないと言う願いの方が強かったように思えます。でも、例の飲み屋での元従業員の会話から、父に責任は無い・・・と分かり、また、既に亡くなっていたわけですからね。
討論は、意見が分かれました。
ちゃんとした裏も採らないで放送した記者の責任は重いのでは?・・・と言うユレ。
検察と警察がホサンを犯人だと断定してしまったのが原因だ・・・とボムジョ。
そんな時、イナが発言しました。
「ピノキオの発言が原因だと思います。記者と捜査当局が信じたのも問題です。」
ダルポには、そう発言するイナがチャオクの姿と被りました。
「誰にも責任を問えない不運な事故です。」
事故・・・でしょうね、ダルポにとっては。
そんなに簡単に済ませることなんて彼には出来ないでしょう。
「誰にも責任は問えない?」
ダルポが呟きました。
そして、キッとイナを見つめ強い口調で叫ぶように言いました。
「ピノキオも記者も真実を伝えると世間は思ってる。だから、記者もピノキオも自覚しなくちゃ“自分の言葉は絶対だ”、だから“自分の言葉は恐ろしい”と
慎重の上に慎重にならなければ。それを分かってない
」
イナは驚き、ショックでした。ダルポが自分を敵のような目で見て、指摘するなんて。
「軽率な判断がある家族をぶち壊した。責任はピノキオと記者にある。」
「444番を見ていると、ピノキオが何故記者になれないか、分かるような気がします。」
そう、ダルポは冷たい目をして言いました。
自分を過信する事がどれほど危険か、言葉の重さを知らない事がどれほど怖いか、分かります・・・と、続けました。
「私に言っているのですか?」
と、イナは動揺して聞きました。はい・・・とダルポ。
その場に居た者たちは皆驚きました。試験管のイ局長がイナに問いました、ピノキオなんですか?・・・と。
「はい。」
イナは、涙を貯めてダルポを見つめながら答えました。
そして、そのまま席を立ったのです。
ボムジョも、イナの後を追いました。二人は落ちました。
ダルポとは意見が違って当たり前なのに・・・と出て来た事を後悔するイナ。
それを見て、ボムジョは言いました。ダルポが好きなんだね・・・と。
ギョドンは、このやり取りを聞いて、ダルポを思い出しました。放送局に嫌悪感を示した学生だということを。