秘密の扉 OST (SBS TVドラマ)(韓国盤) | |
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ナ・チョルジュの商団から仕入れた人参は、新鮮なモノも時間が経てば、腐り始めるように細工されていたのです。
ソンも、気づく筈がありません。
清側は、侮辱されたと受け取り、激怒。一切の貢物を受け取らずこのまま帰国すると言いました。
ソンは、一瞬驚き動揺しましたが、次の瞬間、使臣の前に跪いたのです。
驚いたのは、使臣たちだけじゃなく、朝鮮の重臣、内官、女官、その場にいた全ての者たちでした。
いくら相手が大国清でも、目の前にいるのは皇帝ではなく、単なる使臣ですからね。
一国の世子が跪くなんて、威信が地に落ちた・・・と皆思いました。
ソンの捨て身の態度に、使臣も思わず怯み、3日間の猶予を・・・と言いました。
その間に、皇帝への献上品を差し出すよう言ったのです。朝鮮人参なんぞじゃなくて・・・です。
ソンが使臣にひざまずいたと言う話は朝廷中を駆け巡り、皆、怒りや憤懣を口々に言い合いました。
なんかねぇ・・・。事情も知らず、言いたい事言うよねぇ。
じゃぁ、あの場をどうやっておさめるって言うのよ
英祖も、ソンを呼び付け、きつく注意しました。
ソンだって軽く考えた事じゃないと思うけど、あの時はああするしか使臣を止める方法は無かったと思っていました。
重臣たちと、ソンの間で、話し合いがもたれました。
でも、どんな品を出しても、気に入らないと言われるだけだから、清の要求を受け入れようと主張する者、それでは国益が損なわれ、決裂は避けられても、ソンが世子の座から降ろされるのは確実ゆえ、それを避けるべき・・・等々。
平行線で、良い策は生まれません。
ただ、ソンは、民の事を一番に考え、まずは条件を飲み、献上品を考えたいと言いました。
出来る限りの事をしたうえで、自分が世子の座を放棄するしかないか、他の条件を飲むか、考えても遅くは無い・・・と。
ソンはイ・ダルソンという男に会いました。以前から外国の本等を仕入れていたあの怪しげな店の男です。
貸本屋と言うわけじゃないのね。ナ・チョルジュの部下だということは確かですが、ソンはそのつながりまでは知りませんし、ダルソンの方も、ソンだとは知りません。
ソンは、使臣が落とした数珠の様なモノの正体を知ろうとしていたのです。相手の事をまず深く知ろうとしたんですね。
それは、キリスト教信者が持つロザリオでした。
キム内官は、ジェゴンが頻繁に東宮殿を訪れていることを英祖に報告。
英祖には驚きでも何でもありませんでした。容易に想像がついたことで。
ちゃんと、分かっているのです、ジェゴンはソンの為に自分の傍に仕えているのだと。だから、今、大変な時期にあるソンの事が心配なのは当たり前ですからね。
英祖は、今回の交渉で、ソンが失敗すると思っていました。勿論、上手くいくことを望んではいるのですが。
そして、ソンが窮地に陥った時が、自分の出番だと。
じゃぁ、その時ソンは?・・・とキム内官。
いつもこの話になると、英祖は口をつぐんでしまいます。英祖の気持ちが分かりません。
キム・テクは、ソンが廃位される事を確信していました。
だから、今のうちに次の世子候補に近づいておこう・・・なんて、姑息な事をしてますよ。
宣祖の孫の綾昌大君の末裔に当たるというイ・ギョと言う男です。孫のムンを紹介していましたよ。
これは、ウソプによってソンに報告されました。キム・テクの魂胆なんぞ、お見通しですわ。
ソンは良い手を思いつきました。
まずは、都の守備を担当する部署に赴き、責任者である武官や、兵たちと親睦を深めました。
こんな大変な時期に、何を・・・てな感じで周囲は受け取りました。ソンの気持ちがますます分からない状態に。
その上で、確認に来たウソプの父ミン・べクサンに、ウソプがソンが書いたという兵法書等を差し出したのです。
つまり、清と戦争をするつもりだ・・・と思わせたのです。
兵法書は、キム・テクの手から使臣の一人に渡りました。
「清と朝鮮との和平を妨げているのは世子だ。」
と、キム・テク。
だから、世子の認定を取り下げるよう皇帝に提案してほしい・・・と。
もち、大量の銀も差し出しましたよ
使臣はすぐに動きました。
献上品は必要ない、すぐに出国する・・・と。
その理由は、ソンに清との戦をしようとする意志があると知ったから・・・と言うのです。だから世子の認定も取り消すよう提案するためだ・・・とね。
ソン、キム・テクが、まんまと引っ掛かったと知りました。
「手に入れたいのは、清の領土ではない。」
そう言ってソンはキリスト教の祈祷文とロザリオを差し出しました。
「私が手に入れたいのは、領土ではなく、西洋からの新しい文化なのだ。」
清と朝鮮が互いの文化を知れば、結び付きは強くなる。両国の和平につながると言う事だ。
「では、これはどういう意味だ?」
と、使臣は、ソンが書いた兵法書を突き出しました。
「これは皇帝陛下がお気に入るかと思って書いたモノだ。誰から受け取った?」
朝鮮の国防の為に書きあげたものだが、それはすなわち清に対して他の国からの攻撃を朝鮮で食い止めるためだとソンは言いました。
清の為にもなるわけです。
また、清の武器が遅れていると感じ、朝鮮の火器についても記してある・・・と。
使臣は、ソンの心遣いに感激し、交渉は成功に終わりました。
そして、最後に使臣は置き土産をしていきました。
キム・テクが、世子の認可を取り消すよう求めて来たと英祖や重臣たちが居並ぶ前で、公表したのです。
キム・テク、ソンに負けたと初めて知りました。
死罪が相当だと誰もが思っていました。
英祖は、ソンに斬るよう命じました。
ソンは剣を振りおろしました。
切れたのは、縄だけでした。
皆、思ってもみなかった事でした。
「そなたを死罪にはしない。官職を取り上げ、しばらくの間都から追放する。」
と、ソン。
私には私のやり方がある・・・。
「殺さず、生かす政治。私の政治はここからやり直します。」
ソンはそう言いました。約束だもんね、英祖との。代理聴政が始まるのね。
世子嬪ホン氏は、サンを連れて急ぎ足でソンの元に向かいました。
「お父上にご挨拶を。長い間、よく耐えてくださいました。ご立派です。お祝します・・・と申し上げてきなさい。」
はい・・・とサンがソンのところに行きました。
「お母上にも、長い間苦労をかけたが、よく耐えてくれたと、私からの感謝を伝えなさい。」
尚宮たちも、チャン内官も、ホン氏の父も、皆嬉しそうでした。
ジダムは、恨みの気持ちを持って宮中に入ったのですが、ソンやホン氏たちの日常を見ていると、彼らへの恨みが徐々に消えて行きそうに見えます。
じ~ん・・・と来るシーンでした。