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ウォンゴンやヒョンたちが必死に止めて、やっとウンジェの頭から手を放したオウォル。
ヒョンの診たてでも、結果は同じ。食道静脈瘤でした。
そして、ヒョンが精密検査を・・・と言うのに逆らって行こうとした時、突然静脈瘤が破裂。吐血して意識を失ってしまいました。
ところが、ヒョンはまたしても気道確保の処置が出来ないのです、手が震えてしまって。
それを見た看護師のアリムが、ウンジェに連絡して、事無きを得たのですが・・・。
ヒョンは、自分が情けなくなりました。
で、何度も何度も気道確保の練習をするのですが、一切ミスすることはありません。
出来るのに、ミスすることなんて無いのに・・・と尚更焦るヒョンでした。
オウォルはキム院長の病院に救急搬送され、処置が無事済みました。
その手際の良さに、キム院長は改めてウンジェの能力の高さを知り、満足そうでしたね。
オウォルに残されているのは、肝移植のみ。
でも、本人は手術を拒否。治療すら拒否して、病院を退院して行ってしまいました。
ウンジェは、頑固に言い張るオウォルに手を焼き、誓約書にサインさせました。治療を拒否した後で、病院に責任を追及しないと言うモノです。
オウォルは、あっさりそれにサインし、ふらつく足取りで出て行ったのです。
この事態を知ったヒョンは、ウンジェを責めました。
でも、ウンジェには責められる理由が分かりません。患者の意思に従ったまでだと言う主張ですから。
オウォルが手術を拒否する理由。それは娘の為でした。
近々結婚する娘のために、少しでもお金を残してやりたかったのです。
娘は、占い師という母の仕事を嫌って10年前に家を出ていました。以来、完全に縁は切れたと思っていたようです。
でも、母親とするとそうはいきません。自分を嫌っている娘でも、心から愛しているのですから。
余命が長く無いと知ったオウォルは、こっそりと娘の顔を見に行きました。遠くからこっそりと見ていたのですが、気付かれてしまいましてね。
娘は泣きながら母親を拒否しました。
通帳を渡されても、決して有難くはなく、ただただ混乱するばかりだったのです。
ヒョンの父クァク・ソンは、著名な外科医でした。
でも今は、認知症になってしまってるようで。施設に入院しているのですが、これは世間には秘密にされていて、まだ海外で仕事をしていると思われていたのです。
だけど、時々脱走してしまい、家族に連絡が来るのです。
今度もヒョンの妹からその連絡が入りました。
駆け付けたヒョンに、妹は愚痴をこぼしました。結婚を控えている彼女は、相手の親から、バージンロードを父親と一緒に歩いてほしいと言われているんです。だから、結婚式は、帰国後にしてはどうか?・・・なんてね。
無理だと分かっていることです。
ヒョンは事実を打ち明ければ良いじゃないかと言うのですが、妹のプライドが邪魔してね。
ヒョンの母は、夫に恨みを持っているようですね。
夫が何か起こしてしまった出来事が原因で、ヒョンは医療事故を起こしてしまったような口ぶりです。
大切な息子の邪魔をするなんて・・・と言いました。
ウンジェを叔母のミジョンが訪ねて来ました。
ミジョンは、ウンジェを恨んでいました。母親の事を一切顧みず、自分のことだけをして来たと思っていましたから。
そして、亡くなった時も、涙一つ見せずにすぐに仕事に復帰して行ったっきり、病院船に転任したことすら、近くに来た事すら連絡して来ませんでしたから。
姪の近況を、TVで知るなんて、情けなかったのです。
何も答えないウンジュに、一方的に恨みをぶつけ、箱を一つ押しつけて帰って行きました。
もう会う事もないわね・・・と。
その様子を、ヒョンが見ていました。
母親が死んだというのに、何の動揺も見せずに冷静に仕事に向かうウンジェの冷徹さを凄いと思っていました。自分とは違う・・・と。
でも、ミジョンに文句を投げつけられて立ち尽くしているウンジェは、強そうには見えなかったのかもしれません。
島に戻ったオウォルが、漢方医のジェゴルを呼びました。
1カ月だけ生かしてくれたらよいから・・・と言って。
それを聞いたウンジェとヒョンが慌てて駆け付けました。治療法によっては、害となる場合もあるそうで。
勿論、ジェゴルだってそのあたりは充分承知してて、勝手なことはしていませんでした。
オウォルを前に、治療方法で言い争うウンジェとジェゴル。
結局、3人とも追い出されてしまいましたよ。
その直後、オウォルの思いを知ったウンジェは、引き返しました。
亡き母に対しての後悔をオウォルの娘にもしてほしくなかったのです。
「何をしてくれても、娘は嬉しく無い。母親が子供を守るのは当然だと思ってるからです。でも、当然なことではないと娘が分かるまで時間をください。一度でも母親に感謝できるように、有難うと言えるように娘さんにチャンスをあげてください。」
ウンジェの言葉はオウォルの胸に沁みました。
だからといって、助けを求めることはしませんでした。
でもね、やはり倒れてしまったのです。
ウンジェは、オウォルの娘を探し出し、自分の口で直接事情を説明に行きました。
自分のように最後のチャンスを逃さないでほしい・・・と。
娘は自分の肝臓を提供し、オウォルは助かりました。
そして、初めてお互いへの感謝を口にする事ができたのです。
ウンジェは、オウォルから言われました。まだ箱を開けていないようだね・・・と。亡くなった人が、あなたが心配でこの世から旅立てないと言ってる・・・と。
ウンジェは、箱を開けました。
自分の幼い頃の靴や肌着が入っていました。
そして、いつか愛する人の為に作るであろう料理のレシピを、丁寧な絵と言葉で残してくれていたのです。
ウンジェは、初めて心から母を悼み、心からの涙を流す事が出来ました。
これでウンジェのかたくなな心の壁が少しは崩れたでしょうか。
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