法廷プリンス - イ判サ判 - DVD-BOX1 | |
パク・ウンビン,ヨン・ウジン,ドンハ,ナ・ヘリョン | |
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ジョンジュは、名前を変えています。本当は、チェ・ジョンジュでしたが、兄チェ・ギョンホの一件があってから、イ・ジョンジュと替えたようですね。
そうやって兄の存在を忘れようとしているのです。まぁ、無理なんですが。
チェ・ギョンホは、模範囚でした。
とても穏やかに刑を務めています。
でもある日、囚人仲間から、今回のキム・ジュヒョンがジョンジュを人質にした事件を聞いた時、彼が一変しました。
一瞬で怒りが沸騰し、ジュヒョンへの憎しみが暴発しそうになったのです。
それは、ト検事も同じでした。
人質事件の担当が、ト検事になったのです。
ト検事は、取り調べに於いて、キム・ジュヒョンを脅し警告しました。
俺が惚れてる女だ、首に刃物なんか突きつけるな、俺がネックレスをかける首だ・・・とね。
ドンハssiの切れ長の目が、こう言う時不気味に見えます。
ジョンジュは、サ判事から受け取ったチャン・スンボクの映像を見ました。嘘を言ってるようには見えません。
悩みました。再審請求を棄却するべきか、認めるべきか。そして、それ以前に担当を降りるかどうか・・・。
そんな時、ユ・ミョンヒ教授から電話が入りました。ジョンジュが悩んでいるのを見越して気分転換をさせてあげようと、ドライブに誘ったのです。
ユン・ミョンヒは、ジョンジュをチャン・スンボクが入院している病院に連れて行きました。
私が主審なら会いに来ると思ったの、判事は証拠を調べられるから・・・と。
ジョンジュは不安でした。自分の判断が失敗を招くのではないか・・・と。
それを聞いてユン・ミョンヒが言いました。
「成功しなさい。判事の過ちは誤審を出す事よ。冤罪を作っちゃダメ。」
オ部長判事は、ジョンジュに遠まわしにチャン・スンボクの担当から降りるようにと言いました。
でも、ジョンジュは続けると答えました。
映像と昏睡状態のチャン・スンボクが新たな証拠になったから・・・と。
そして、修習生たちと共に充分に検討すると言いました。
ところで、ト検事の父親ト議員は、裏で何やら糸を引いているようです。
ジョンジュが何かと目障りな様子。
チャン・スンボクの事件の担当から、ジョンジュを降ろそうと画策しているのですが、やはり表だって強くは出られないし、あちこちに手を回そうとしているようで、それが何か胡散臭いです。
ト議員の息がかかっているのが、ソ首席部長判事。
ある日、チェ・ギョンホがジュヒョンに掴みかかりました。
ぼっこぼこに殴りました。
「女性判事に手を出したら、殺す」
ハッタリじゃない雰囲気です。
これで模範囚の評価も失くしましたし、キム・ジュヒョンは彼を傷害で訴えてしまいましたよ。
チェ・ギョンホの無実を信じている人がいました。
元刑務官の修習生ハ・ヨンフンです。
ハ・ヨンフンはギョンホとジョンジュの関係も知っています。だから、面会に行って、ジョンジュが無事だと伝えました。
それを聞いて、ギョンホの表情が初めて緩みました。
ハ・ヨンフンはギョンホの冤罪の証拠を調べようと、サ判事に協力を求めていました。
それを、ジョンジュにも打ち明けました。勿論、妹だと知っている事は一切話しませんでした。
でもね、ジョンジュは兄が無実だとは考えていないのです。だから、ヨンフンの話にただムカついただけでした。
分かっていないのは、ジョンジュだけだったのかもしれません。
ギョンホは、刑務所の中に居ても母親の法事は欠かさなかったようです。手作りの簡素な準備をし、丁寧にお辞儀を繰り返していました。
ある朝、ジョンジュの机の上に手作りの指サックが置かれていました。
ヨンフンが届けたのです。ギョンホの手造りでした。
自分の為に兄が作ったとヨンフンに言われたジョンジュ。
ジョンジュは指サックをヨンフンに突き返しました。
そのまま背を向けたジョンジュに、ヨンフンが言いました。
「ギョンホがジュヒョンを暴行しました。妹のためでした。」
一瞬歩みが止まったジョンジュですが、却って兄に対する怒りがこみ上げて来たようです。信じて愛していた兄に、裏切られたと言う思いが強いのでしょう。
ある日、ジョンジュは他の部の裁判に出る事になりました。陪席裁判官が足りない時、代行する場合があるんだそうです。
それがよりによって、チェ・ギョンホの今回の暴行事件だったのです。
急に頼まれたので、裁判の内容を確認する間も無かったジョンジュ。
法廷に入って来た被告人が兄ギョンホだと気づいた瞬間、顔がこわばりました。涙がこみ上げて来ました。
ジョンジュが最後に兄と会ったのは、10年前のあの日。裁判で有罪が宣告された時だったのです。
何故だと泣きながら怒りをぶつけたジョンジュに、自分の事は忘れろと言い放ち、背を向けた兄でした。
こんな兄の為に、自分は裁判記録を盗み犯罪者になろうとしたんだと、情けなくなったジョンジュ。
その時の情景がジョンジュの脳裏に甦りました。
気を取り直して、現在の裁判に集中しようとしました。
一方、ギョンホは、嬉しそうでした。思いがけず、愛する妹の裁判官姿を見る事が出来、本当に嬉しかったのです。
立場を忘れて兄の顔になっていました。
キム・ジュヒョンへの暴行の原因を聞かれたギョンホは、制裁だと答えました。
幼い子供たちへの暴行に対する・・・と言いかけた時、ジョンジュが口を挟みました。
「あなたは15歳の少女を手にかけた・・・。キム・ジュヒョンは暴行はしたが、殺してはいません。被告人の言葉には憤りを感じます。」
その言葉を聞いて、ギョンホは突然言いました。
「殺してはいません。」
「10年前、あなたは認めたじゃありませんか」
裁判長・・・とギョンホが主審のチェ判事に声をかけました。
「私は、被害者が生理中だと言う事を知らなかった。覚えていませんか?その事に疑問を抱きましたよね?」
そうだったんです。チェ判事は、その事がずっと心に引っかかっていました。
何が言いたいのですか?・・・と聞いたジョンジュ。
「真実です。」
ギョンホは立ち上がりました。
「真犯人はこの中にいます。」
そして、傍聴席にいるト検事に目を向けたのです。
その頃、サ判事の父親サ・ジョンドは、ト議員から衝撃的な事実を聞かされていました。
冤罪だと言うのです。
ギョンホが・・・。
そして、ギョンホが無実だということを、ソ・ギホ・・・チャン・スンボクが殺したとされている彼女の夫が知った・・・とト議員は続けました。
10年前、ギョンホの有罪が宣告された時、ジョンジュはト検事(・・・まだ検事ではありませんでしたが)に家に送ってもらっていました。
ユン・ミョンヒがジョンジュを心配して、丁度来合わせたト・ハンジュンに頼んだのです。
それが、二人の出会いでした。
また、同じ日、有罪宣告を受けた直後、トイレで泣き崩れていたギョンホに付き添っていたのが、ハ・ヨンフン刑務官。その二人と偶然トイレで会ったのが、サ判事だったのです。
何と言う因縁なんでしょう。
やっぱり、あっちでもこっちでも昔からのつながりが明らかになって来ましたよ。