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フンが“夫だ”と言って乗り込んで来たのは、勿論、誤解によるもの。
ケトンはただ、空腹に耐えかねて、猟師のアジョッシたちに取り入っただけだったんです。
フンはきまりが悪いったらありゃしない。
昼間の喧嘩があるから、素直になれない二人なんですが、ケトンがどこかに行こうとすると、それを引き留めたフン。
私のそばにいろ・・・!
思わず口をついて出てしまった言葉に、一番驚いたのはフン自身でした。
つい、誤魔化そうとしたんだけど、常々フン自身が指摘している“嘘をついている時の動作”をしちゃうんです。
それに自分自身で気づいたから、余計に挙動不審になってます。
スはすっかり宮廷の生活に慣れた様子を見せています。
いわゆる、政治に興味が無く、日々遊び暮らす怠惰な王という姿。
まさか、スは気力を無くしてしまったの?と、一瞬思いましたよ。
でもそれは、作戦でした。
ムンソクの言葉には、続きがありました。
「どうすれば周りの人を傷つけずに済みますか?」
と聞いたスに、ムンソクは答えました。
「何もしないことです。そうすれば皆も無事です。ですが、何一つ守ることはできません。心の内を見せないことです。敵に敵と思われないよう徹底的に自分を隠すのです。」
スはそうやって心を隠し、いつかケトンと会うことが出来る日が来るよう祈っているのです。
高橋尚子さんがおっしゃってた意味が分かりました。
この作品では、主人公のフンより、スを推したい
田代さんと尹さんはフン推しでしたけど。
フンが愛情を信じなくなったのには、理由がありました。
彼の兄ジュンは、長男として父の期待を一身に受けていました。
ところが、ジュンは科挙を受けずに、仲立ち人になろうとしたのです。まだ、組織だって始めていたわけではないけど、家のの男女が恋仲なのを知り、二人を結婚させてあげたいと思っていたのです。
ところが、それが父にばれ、を引き裂こうとしたので、二人を逃がそうとしました。自分の衣服との服を替え、見た目を偽ろうとしたのが、裏目に出ました。
追わせた部下が、と間違ってジュンを殺してしまったのです。
運ばれて来た遺体がジュンだと分かった時の父の衝撃。フンのショック。
怒りのあまりジュンを殺してしまった部下を斬り殺したのを見て、引っ立てられたの男は恋人を差し出すから、自分を助けてくれとフン父にすがったのです。
フンは、目の前で見てしまいました。
あれほど命をかけた愛だと言っていたのが、こんなにあっさりと一瞬で変わってしまうのを。
だから、愛を信じられなくなってしまったのです。その後、家を出たようです。
イ・ヒョンギュの縁談を予定通り進めるとフンが言いました。
ケトンは反対しました。二人の気持ちを無視するのかと。本心は今もお互いを想っているのにと。
フンは、ならば説得してみろと言いました。3日の間にできたら正式にコッパダンで受け入れるとね。
領議政は一刻も早く王妃を決めようとしています。
王妃に誰がなるかで権力図は大きく変わります。
が、条件に合う娘が見つかりません。
左議政の娘ジファが最有力候補と噂されていると大妃が言いました。
それを阻止しようと考えた領議政。
なんと、縁組みを持ちかけましたよ。フンとの。
左議政にその気は無さそうです。王妃の座の方が魅力的ですもんね。
コッパダンに姪の縁談の仲立ちを依頼してましてね。
やってきたのは、フン。
領議政が左議政の屋敷を出ようとした時で、父と息子がばったりと顔を合わせてしまいました。
お互い気まずい表情です。
左議政が姪の縁談の相手にと考えたのは、イ・ヒョンギュ。
まぁ、申し分の無い条件ですよね。
何より、成均館の元掌議と言うところが気に入っていました。儒生を味方につけようと考えているのです。
よく、王の治世に抗議して儒生が門前に座り込みとかしてるシーンが描かれてますよね。無視できない存在だったんでしょうね。
イ・ヒョンギュの恋人が判明しました。
幼い頃から家族ぐるみで親しくしていた娘でジヨンと言う名前です。
3年前、結婚の約束をしていました。ところが、今回科挙に首席合格した途端、あちこちから条件の良い縁談が舞い込みましてね。
ヒョンギュの母は、ジヨンを無理矢理追い出したと言うわけです。
ジヨンは、何も言いませんでした。身を引いたのです。ヒョンギュの出世と幸せだけを望んだのです。
フンたちがジヨンに会いに行くと、自分は構わないと笑顔で言いました。
そして、ケトンに自分が仕立てた官服を託したのです。
領議政がコッパダンにやって来ました。
フンに、家に帰って来いと言いました。
もう、マ家には、フンしか跡取りがいないのです。
フンは今回の縁談に関して、結論を出せないでいました。
ヒョンギュにとって一生添い遂げる妻はジヨンが良いのか、左議政の娘ジファが良いのか・・・。
兄の事、家の事等もあって、悶々としていたフン。
そんなフンのもやもやを晴らしてくれたのは、ケトンでした。
スは、一生懸命学んでいました。
上疏にもきちんと目を通しています。
中に、世子殺害事件についての物がありました。犯人として捕まった盗賊に厳罰を与えてほしいと言うものでした。
スは疑問を抱きました。
たかが盗賊がこともあろうか一国の世子を殺すなんて有りうるのかと。
だから、左議政たち重臣が事件の再捜査を望んだ時、それを許したのです。
領議政は再捜査など必要無いと撥ね付けようとしましたが、今回は、その意見を押さえて、自分の意見を述べました。
周りの人を守るためには、王の権力をつかうのだとムンソクが以前言っていました。
その権力を初めて使ったのです。
自分の意のままになる王だと思って来た領議政。
スが、表向き小心者の体を装っていたことに、領議政は気づきました。
そして、左議政は王と領議政が一枚岩ではないと言うことに気がついたのです。
ケトンはイ・ヒョンギュにジヨンの作った官服を届けました。
ヒョンギュは気づきました。
自分が一番幸せなのは、ジヨンと一緒にいるときだと。母も大事だけれど、自分も幸せになりたいと言いました。
そして、フンに協力を求めたのです。
ケトンのお陰だとヒョンギュは言いました。
この功績で、ケトンはコッパダンの正式な仲間となることが出来ました。
「会いたい人がいます。」
と、スがムンソクに言いました。
その夜、コッパダンにたくさんの兵がやって来ました。
フンは、その中にムンソクの姿を見ました。
だから、抗うこと無く、言われるまま目隠しをし連れて行かれました。
フンの前に、スが現れました。
スは以前と同じ鍛冶屋の格好をしていました。
それでも、フンは礼をしたのです。そして、言いました。
「今までのご無礼をお許しください。王様。」
おおっ
流石です。

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