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雪の日、イ・テギョン=チェ・ジニョクssiは、手を血に染めて歩いています。
顔にも血飛沫がかかっています。
まるで、誰かを殺してきたような感じ。
後悔してるか?と聞くソン・ウヨン=ソン・ヒョンジュssi。差し出されたウィスキーを、震える手で受け取ったテギョン。
「存分に楽しめ。取引の代償を。」
このシーンがどういう意味を持つのか、これから分かってくるのですね。
それからどのくらい時間が流れたのか。テギョンはすっかり荒んだ目をしています。
セレブ御用達の弁護士をしているので、羽振りは極めて良さそうですが。怖いモノは無いと言ったような投げ槍な感じもします。彼の周りに集まるのも同様なクズたちばかり。
ソン会長=ソン・ヒョンジュssiから呼ばれたテギョン。
国税庁長官から息子の不祥事を処理してくれと頼まれた案件です。
暴行事件で訴えられた息子を無罪にしてくれと言うのです。勿論、今後、税金において優遇するという条件をつけてのこと。
テギョンは有罪だと十分分かっています。
でも、頭の良さ、度胸、口の上手さで、あっという間に無罪を勝ち取ってしまったのです。
報酬は莫大なお金でした。
被害者の女性が猛抗議しましたが、一切怯まず、言い返しました。
「あいつの父親が誰だか分かってるのか?それに対して君は?身の程を知れ。真実がどうであれ、最初から結果は決まってた。世の中は汚い。正義や真実など夢見るな。」
テギョンはソン会長に報告しました。
当然、国税庁長官からは感謝され、他の議員や記者にもつながりがありますから、彼らにもテギョンの手腕は伝わります。
仲立ちしたソン会長の株も上がると言うものです。
ソン会長の次の依頼は、あるチンピラを釈放させてくれというもの。
ヤン・チョルギと言う男で、前科7犯です。今回は暴力団同士の抗争で現行犯逮捕されていました。
テギョンは家族を養うためだったという筋書きで裁判に臨むつもりでした。
ところが、裁判に出てみると、彼の前に立ったのは、ソ・ヨナ検事。
ソ・ヨナ=ナナさんはソウル中央地検の検事。
相手が誰であろうと、忖度など全く頭に無い強い信念を持った検事です。
父親が法務部長官候補でもあるソ・ドンソクなのも、強気に出られる理由なのかもしれません。上司からあれこれ手加減を加えるよう命令は入るようですが、一切気に止めていません。
どうもテギョンとは昔馴染みのようです。
ソ検事は、テギョンがわざわざチンピラの弁護をするのを不思議に思いました。スター弁護士が扱う相手じゃありませんからね。
でも、背後にソン会長がいることを知り、単なるチンピラじゃないと察したのです。
「イ・テギョン弁護士さん。今回はせこい真似は通用しないわ。泥沼に入ろうと私は絶対に諦めない。」
ソ検事がきっぱりと言いました。宣戦布告ですね。
裁判はシナリオ通りに進みました。途中までは。
勿論、ソ検事は負けていません。
ヤン・チョルギの前科を指摘し、殺人容疑もかかってると言ったのです。
これは、テギョンは初耳でした。
ヤン・チョルギの殺人容疑をソ検事に示唆したのはカン刑事。
退職間際になったので、気になる事件を再調査してみたようです。
7年前の女優チェ・スジョン殺人事件です。
有力容疑者とされたのがヤン・チョルギ。家に行った唯一の人物で、死亡推定時刻等から割り出された動線、指紋も発見されたのに嫌疑無しで釈放されていました。
凶器が発見されていないのと、動機がはっきりしない点、そして彼がマネージャーだったから、指紋等も問題無いとされました。
警察はあっという間に事件を終結させ、その後、何故か防犯カメラの映像や捜査資料が廃棄されてしまったと、カン刑事が言いました。
その上、退職間近の刑事の動きに何故か圧力もかかって来たから、検察に任せた方が良いと思った・・・と、カン刑事は言ったのです。
ソ検事は、ヤン・チョルギの背後に大物がいると感じました。
テギョンも、事件の概要を知ると、軽微な罪でヤン・チョルギを逮捕し、この事件を一気に解決に持ち込もうとソ検事は考えていると察しました。
事実を明らかにしようと思ったテギョンは、ヤン・チョルギに直接当たりました。
でも、ヤン・チョルギはテギョンが知ってる事実を繰り返すばかり。自分は無実だとね。
だけど、隠してる事がありそうですね。
勿論、それにテギョンは気づいています。
ソン会長にそれを報告しました。
すると、ソン会長は、やはり殺人事件にヤン・チョルギが関わっているような口ぶりです。
やっぱりな・・・と、テギョンは思いましたが、自分には関わりの無いことだと思いました。凶悪犯だろうが、絶対に釈放させるのが、自分の仕事だと考えていましたから。
ソン会長は、テギョンが欲しがってた土地の権利書を渡しました。
それと、ケーキも。
テギョンの弟の誕生日だったのです。
テギョンには弟がいました。
でも、事故で死んでしまったのです。
そのお墓を訪ねる一人の青年がいます。まだ正体は分かりません。
殺人事件の資料の中で、唯一廃棄を逃れたものが見つかりました。
カン刑事がソ検事に示したのは、宅配業者の青年の資料。
事件発生時刻に、偶然訪れたようです。それが、テギョンの弟だとソ検事は気づきました。
思わぬところで繋がってしまいました。
テギョン弟は、殺人事件の翌早朝、飲酒運転の車に突っ込まれてトラックが横転し、死亡しました。
加害者は処罰を受けて、事件は終結していました。
翌日、テギョンが裁判所に行くと、ソ検事がヤン・チョルギを取り調べていました。
ヤン・チョルギが大声で騒いでいたので、たくさんの人が取調室の前に集まっていました。
騒動を納めようと部屋に入ったテギョン。
そこで、ソ検事が示した証拠に愕然となりました。ここで、弟が出てくるとは思ってもみませんでしたからね。
写真に写っているのは、確かに弟でした。
ヤン・チョルギに、知っているのかと詰め寄りました。
知っているという目をしたヤン・チョルギ。
テギョンはこの展開に動揺しました。
その頃、ソン会長の指示で、誰かが生き埋めにされようとしています。
あれは、カン刑事?