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やはり、女優殺人事件の犯人はヤン・チョルギでした。
そして、事件発生時に偶然訪れた宅配業者はテギョンの弟だったのです。
ヤン・チョルギの表情から、何かあると察したテギョンですが、ふと我に返りました。ソ検事の前だと言うこと、自分の仕事はチョルギの弁護だと言うことを思い出し、どうにかその場を取り繕いました。
ソ検事は、テギョン弟が目撃者かもしれないと言いました。
テギョンはそれを思い過ごしだと一蹴しました。
でも、確実に彼の中に疑念が植え付けられたのです。
弟の事件は、3人の加害者の軽い処罰で終結しました。
テギョンがいくら訴えても無駄でした。示談に応じろとまで言われました。
相手の親がお偉いさんだったのです。
テギョンは怒りを押さえきれませんでした。
一人で加害者に復讐しようと思い、包丁を持って家を出ました。
その時声をかけたのが、ソン会長でした。
ソン会長は言いました。許すか復讐するかの二つにひとつしか選択肢は無いと。
その時、テギョンは復讐したあと、自分も死ぬ気でした。それしかないと思っていたのです。
「復讐するのはいい。ただし、自分に害が及ばないやり方でだ。それが復讐というものだ。」
ソン会長の協力のもと、テギョンは復讐を遂げたのです。
テギョンは弟の死は7年前の殺人事件に関係があるかもしれないとソン会長に言いました。
その殺人事件の犯人はヤン・チョルギかもしれないと。
でも、弟が死んだ事故の加害者は、俺たちが・・・と、テギョン。
やっぱり、ドラマの最初のシーンは、テギョンとソン会長が殺人を犯した後を描いていたのですね。
殺人事件とは関係無いとテギョンは思おうとしました。でもね、弟を知っているかと問われているとき、ヤン・チョルギが笑っているのを確かに見たのです。それが気になっていました。
テギョンはヤン・チョルギの事をもっと調べる決心をしました。
翌朝、カン刑事が事故死した状態で発見されました。車を運転していて、橋から転落したというのが、担当署の見立てでした。
あれ?土に埋められていたんじゃなかったっけ?あれは別人?
駆けつけたソ検事も、コンビを組んでいたマ刑事も信じられません。
ソ検事はカン刑事に捜査のいろはを教えてもらった仲でしたし、マ刑事も口ではあれこれ反抗していましたが、本当は尊敬していたのです。
ソ検事は、このタイミングでの都合のよい事故死なんて、裏に何かあるとしか思えませんでした。絶対にヤン・チョルギが指示したに違いないと思いました。
ヤン・チョルギに言いました。指示しただろうと。
バカにしたように笑うヤン・チョルギ。
ソ検事は、証拠を捏造してでも7年前と今回の2つの殺人事件の犯人として起訴してやると言いました。
検事がそんなことをしてよいのかと、ヤン・チョルギは冗談と受け止めました。でも、ソ検事の表情がまんざら嘘を言ってるように見えません。
少々不安になったようです、チョルギも。
調べてみると、やはり7年前の事件の犯人はヤン・チョルギとしか思えなくなりました。なのに、嫌疑なしというのは、何者かが手を回したとしか思えません。
テギョンは、弟の行動に関しても詳細に調べてくれと事務長に指示しました。
防犯カメラの映像から、事件直前にテギョンの弟は街角で一人の女子学生に荷物を手渡しているのが写っていました。
その女子学生が、よりによって、先だっての暴行事件の被害者の女性ヨンミでした。
受け取った荷物を、別の場所で男に渡しているのも写っていました。その男がヤン・チョルギのように見えます。
ヨンミに事情を聞きに行ったテギョン。
ヨンミはテギョンに散々酷いことを言われたのを忘れていません。
一切事情を話しませんでした。
そりゃそーでしょうね。
ヤン・チョルギに話を聞きにいきました。
ヨンミの話を持ち出しました。が、チョルギは何の事やら・・・と言う態度。
一切話す気は無さそうです。
テギョンは釈放させなかったらどーなる?と、脅しのように言いました。
すると、会長を裏切る気か?とチョルギ。
この言葉でソン会長が関係していると察せられますよね。
テギョン、実際、裁判で反対弁論をしませんでした。
思わず、焦りの表情を浮かべたヤン・チョルギでした。
でも、まだまだ強気です。
テギョンに弟の死の真実を知ってるように匂わせました。釈放させてくれたら、それを話してやる・・・と言う感じです。
テギョンの中で、弟の思い出が甦りました。
忘れようとしていた弟の存在が、その死の悔しさが甦って来たのです。
ヤン・チョルギは、ソン会長の方にも改めて念を押しました。
秘密を守り、計画通りに事を運んだ暁には、それ相応の報酬を貰うことになっているのですが、それを少々増やしてほしい・・・なんてね。
でも、これがソン会長の気持ちを硬化させたようです。
ある日、ソ検事は、突然この事件の担当を下ろされてしまいました。
直属の女性上司チャ部長検事に抗議しましたが、無駄でした。
長いものに巻かれろ的な言い方をするチャ部長検事。でもね、本当のところは、チャ部長検事も上のやり方には疑問を抱いているのです。
ただ、それを表だって抗議したりするつもりは無いだけです。
テギョンはソン会長に、ヤン・チョルギが弟の一件に関わっているに違いないと報告しました。
釈放させて調べようとソン会長。
「いや、やっぱり釈放はダメだ。絶対後ろ楯がいる。」
ソン会長は、怪しいなら釈放させるなと言いました。え?
ソ検事の後輩検事が担当となりました。
が、たどたどしい自信無げな雰囲気で、ソ検事もはらはしながら傍聴していました。ちらちらソ検事の方を見ています。
懲役10ヶ月執行猶予2年の求刑が出されました。
ヤン・チョルギはほくそ笑みました。
その時、傍聴席にいたソ検事が立ち上がりました。そして、
「補足説明があります。」
チョルギには殺人容疑がかけられてもいると言いました。でも、それ以上の発言は許可されませんでした。
最終弁論を促されたテギョン。
「殺人事件の有力な容疑者だということは本当です。」
と、口を開きました。
一瞬、自分の代わりに説明してくれるのかと思ったソ検事。そして、ヤン・チョルギは裏切られたと思って顔が強張りました。
でも、テギョンは言ったのです。
この法廷は未解決事件ではなく、暴行事件について審理する場だと。
そして、計画通りの弁論で釈放を勝ち取ったのです。
釈放されたヤン・チョルギは、今日は忙しいから別の日にと言いました。
だったら、ひとつだけ聞きたいとテギョン。
「お前の後ろ楯は誰だ。刑事を殺し、検事を下ろした。」
それには答えず、家に重要なものがあると言いました。弟の死に関する重要な証拠だと。
テギョンはヤン・チョルギを残して立ち去りました。
ヤン・チョルギを迎えに来たのは、ソン会長の部下。
チョルギはソン会長を脅しました。報酬をもう少し多くくれと。
でもね、ソン会長はちゃんと手を打っていました。妻と息子を連れて来ていたのです。
それはすなわち、人質のようなもの。
子供は無邪気に喜んでいましたが、妻は緊張の表情を浮かべています。
結局、チョルギはソン会長の言う通りにするしかありませんでした。
テギョンが、ヤン・チョルギの動きを見張っているのに、ソン会長側は気づいていません。
ソン会長の家から、チョルギと妻、息子が出てくるのを、見ていました。
そして、そ知らぬフリをしてソン会長の元に行ったのです。
チョルギが行方をくらました・・・と。
ソン会長に疑念を抱きはじめましたね。