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大勢の敵を相手に、ヘイルは果敢に戦いを挑みました。
圧倒的にヘイルが強い。
おそらく、イ・ジュングォンは予想していたのでしょう。だから、シスターという人質を取ったのでしょうね。
全員倒した後は、傭兵3人でした。
今度は流石にそう簡単に倒すことが出来ません。
ジュングォンがシスターの頭に銃を突きつけていましたし。
シスターがその銃を自分の額に押し当てました。そして叫びました。
「この人たちに殺されても神父を恨むことはありません。だから気合を入れて堂々と戦ってください。」
その言葉が終るやい否や、ジュングォンが銃でシスターを殴りつけました。シスターはその場に倒れてしまいました。
ヘイルはすでに傭兵を倒していました。
ジュングォンがヘイルを撃ちました。腕に当たりました。
ふらつくヘイルに近づき、ジュングォンは銃を構えました。
でもね、そんなのヘイルにとっては通用しないんです。一瞬の隙に銃を持った手をはらいのけ、ジュングォンを倒し、自分の銃を今度は突きつけたのです。
「弾が1発だけ入ってる。」
ジュングォンが諦めたように体の力を抜きました。
1発なら、しっかり狙わないと・・・と、自分の頭を指さしたジュングォン。
いけません・・・とシスター。
ク&ソ刑事とパク検事、警察がなだれ込んで来ました。
止めろと口々に言いました。
ジュングォンは、自分を撃たせることで、ヘイルを殺し屋としてしまおうと考えているようです。
お前と俺は同じ人種だ、無理するな、さっさと撃て・・・と。
こいつは殺す価値もない!とパク検事。
「みんな神父の味方です。神父に救われた人たちです。あとは自分を救ってください。」
と、シスター。
ヘイルは葛藤しました。
殺すべきか、許すべきか。
「言っておく。7回どころか77回でも許すべきだ。」
ヘイルがつぶやきました。
パク検事が、そっとヘイルの手から拳銃を取りました。
これで終わり?と思ったら。
ジュングォン、やっぱりそのまま連行されていくような輩じゃなかった。
一瞬の隙をついて、警官の銃を奪い、ヘイルたちを狙ったのです。
他の刑事たちも銃を構えました。
でもね、ク刑事が迷わず撃ったのです。
ジュングォンは死にました。
ヘイルは最後の祈りを捧げました。
「主よ。ここにある魂に光を照らし、彼の罪を問わず慈悲を与えたまえ。罪人たちに主の道を教え罪人が主の元に戻るでしょう。」
ファン代表は偽造パスポートを作ることが出来ないでいました。
なので、密航を辞めることに。
ジュングォンと決着をつけようと考えたのです。
イ神父の濡れ衣が晴れました。
事件の一切が明らかにされたのです。
実は、イ神父を殺したのは、部長検事でした。当初は殺意は無かったかもしれません。
全くイ神父が要求にこたえてくれない事で揉め、アクドイやり方に流石のイ神父が怒り、部長検事に詰め寄った時、突飛ばしたら、打ちどころが悪くて、死んでしまったと言うのが事実でした。
ファン代表は、恩のあるイ神父の姿に驚きパニックになりました。
救急車を!と叫びました。まだ息があったからです。
でも、部長検事がそれを止めました。
明るみに出たら自分が過失致死を問われてしまうのは確かですからね。
ファン代表を怒鳴りつけて言うことを聞かせたのです。
ファン代表は怒りを必死に抑えてチャンリョンに始末させたと言うわけです。
でもね、一人で泣きました。声を上げて泣いていました。
部長検事は指名手配となりました。
ところが、ある日、3人の腕利きの弁護士と一緒に出頭して来ましたよ。
その弁護士たちはハンジュグループの顧問弁護士でもありました。
部長検事はハンジュグループの会長に息子の麻薬の件をちらつかせ、助けてもらおうとしたようです。
得意げにパク検事の前に座った部長検事。
でもね、その時、ニュースが流れたのです。
ハンジュグループのキム・ゴニョンが殺人を依頼した音声ファイルが発見されたという。
例の、ライジングムーン事件でソ刑事がコピーしていたファイルです。パク検事を殺せと言うやつです。
それを聞いた弁護士たちは、一斉に帰って行きました。
一刻も早く対策を立てなきゃいけませんもんね。
部長検事は見捨てられました。
そして、その場でイ神父殺害容疑で逮捕されたのです。
でも、確たる証拠がありません。
この時、ジュングォンの遺品が役に立ちました。
彼は元要員ということで、盗聴や盗撮の備品をあれこれともっていました。
重要だと思われるときには、必ず携帯していたようです。
その中から、ボタン型のカメラが発見され、部長検事がイ神父を殺害した瞬間の映像が残っていたのです。
もう言い逃れは出来ませんでした。
ファン代表が捕まりました。
まだイ・ジュングォンが死んだことを公表していなかったので、偽情報につられて現れたところを、ク刑事たちが逮捕したのです。
容疑者たちが一堂に集められました。
部長検事、元署長、元区長、キ・ヨンムン、ファン代表です。
それぞれに責任逃れをしようとします。まぁ、元区長は潔く罪を認めて供述してるので、さっぱりとした表情うが。
挙句の果てに、死んだパク議員がすべての主犯だと言い出す始末。
しかし、その時、死んだ筈のパク議員が現れたのです。
なんと、パク議員暗殺はヘイルたちの芝居だったんです。
警護に当たってた警官も含めて、それを目撃した看護師までも巻き込んでの大掛かりなものでした。
誰もがパク議員の死を信じたのも当然の出来でしたね。
ハン神父の意識が戻りました。もう大丈夫です。
事件が片付いたら辞職すると言っていたチーム長。
すると、ク刑事たちも皆辞表を提出したのです。一緒に辞めたんですよね?
パク検事も、これまでの自分の罪と、それに見合う処罰を記した書類を提出し、検事を辞めようとしました。
でもね、この一連の事件の始末を、検事長はちゃんと評価していました。
「本当の罰は痛みを伴い死ぬほど苦しむことだろ?私の下で働かないか?腐った奴らを根こそぎ捕まえるんだ。」
それが罰になりますか?とパク検事が聞きました。
「毎日のように殺すと脅迫され、記者はしつこく追い回してくる。遠い親戚まで税務調査をされて背後の足音にも恐怖を感じる。これを幸せな人生とは言えまい。」
「やります。」
と、パク検事。そして条件があると言いました。
有能なチームと組ませてくださいと。
有能なチーム、それはク刑事たちの強力班の面々です。辞めてなかったのね。それとも、復帰した?
ハン神父が戻ってきたら、ヘイルはここを去るつもりでした。
全てが解決した今、ヘイルは教会を去ろうとしていました。
アルゼンチンへ海外宣教に行くつもりだったのかな?
でもね、出発しようとしたとき、突然そこに教皇が
イ神父の名誉を回復したことを評価してくれたのです。
ハッピーエンドです。ヘイルはここに残ることができました。
面白かったです。
なにせ、掛け合いのセリフが笑えます。
イ・ハニさんの演技には、何度も噴出してしまいました。
途中、遅々として進展が無いと思える事もありましたが、細かく挟まれたエピソードのすべてがちゃんと辻褄が合うように計算されていたので、納得しました。
まぁ、悪は悪なんだけど、悲惨さや暗さをあんまり感じさせられないレベルでしたね。