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目の前で次々に不思議な現象を見せつけられても、なかなか信じられないドンギョン。
時間を撒き戻したり、止めたり。
周囲の電気を一斉に消したり、点けたり。
挙句の果てに、流れ星を出現させたり。
それはまるで映画の様で、この世の終わりを告げる流星群のようでした。
契約の証に、滅亡はドンギョンの手首に赤い紐を結びました。
痛みを消すと約束したから・・・と。
毎日午前0時に充電しなくちゃいけないと言いました。その方法は手をつなぐこと。
そして、願いを考えておくように・・・と言って去って行きました。
滅亡が行ったのは、刑務所。例の通り魔犯が収監されていました。
耳に蘇る被害者たちの恨みの声に耐えかねて、自殺を図ろうとしていました。
でも、勝手に死なせるわけには行かない滅亡。それは滅亡の領域ですから。
頼むから殺してくれと縋る犯人に、滅亡は冷たく言いました。
「お前のせいで3人が死に、2人が意識不明だ。生きてることに感謝しろ。」
お前は誰だ?と犯人が聞きました。
「聞いた事あるか?“私は最初であり最後である”。俺は後半さ。最後であり終焉だ。」
全ての終わりということですね。
ドンギョンは担当している作家のジナを訪ねました。友人でもあるジナに、今起こっている不可思議な現象について相談しようと思ったのです。
ジナを演じてるシン・ドヒョンさん、何だかチョン・ジヒョンさんに似てる気がします。ジナの役柄ゆえかな?
ジナが書いてるウェブ小説、あまり評判が良くありません。
会社とすると、早期終了をさせたいと思っていて、ドンギョンはその報告もしなくてはいけなかったのですが、言いそびれてしまいました。
で、とにかく書かせる方向にもっていき、ろくな食事をとっていないジナのために、買い出しに行きました。
滅亡はいつものように少女神の元を訪ねていました。
人間の希望に成れと言われたが、滅亡を願う人間を見つけた・・・と少女神に得意げに言いました。
滅亡自身がこの世を滅亡させたいと願っているようです。しかし、自分の希望より人間の希望を優先しなくてはいけない身ゆえ、同じ希望を叫んだドンギョンに会いに行ったのでしょう。
しかし、少女神は好きなようにすればいいと動じません。自分も好きなようにするからと。
滅亡はため息をつきました。
やはり神には勝てないと思ったのでしょうか。
一つだけ教えてくれ・・・と言いました。
「何故俺なんだ?」
運命?・・・と少女神。
「むごいな。」
運命は惨いモノよ・・・と、少女神。
ドンギョンの元カレからは、何度も連絡が入っていました。
でもその度にドンギョンは無視し続けていました。
しかし、今度は元カレデハンが過激な行動に出ちゃった。
何と、妻から離婚を言い渡された腹いせに、ドンギョンの勤務先に乗り込み、今回の騒動で自分がどれほど被害を被ったかと一人デモ。ドンギョンを解雇してくれと大騒ぎしたのです。
あまりの酷さに、思わずデハンを消してくれと滅亡に頼みたくなったドンギョン。
しかし、結局そこにデハンの妻が乗り込んできて、デハンを引きずって帰って行きました。
全て嘘で、全てデハンが悪いと謝りながら。
死にたい気持ちになったドンギョンは、その場で辞表を書き、提出しようとしました。
が、生憎代表は海外旅行中。チーム長のジェイクは受け取れないと突っぱねました。
他の同僚たちも、皆、ドンギョンの味方です。
結局、残業して会社を出たドンギョンです。
滅亡が現れ、充電だと言って手を取りました。
もし私が契約を破ったらどうなる?とドンギョンが聞きました。
「毎日充電すれば痛みも感じない。滅亡を願わずに死んだら?」
滅亡が冷たい目で言いました。
「その時は、お前が一番愛している人に死んでもらう。」
違約金だと事も無げに言いました。
そんな事だと知っていたら契約などしなかったとドンギョンは怒りました。
しかし、滅亡はそんな言葉、信じません。
その時、目の前に、また横断歩道でドンギョンに向かってくるトラックが出現あの時と同じです。
逃げようとしても、足が動きません。
もう一度選ぶチャンスをやると、滅亡。
「何故よりによって私なの」
と、ドンギョンが叫びました。滅亡と同じセリフです。
滅亡は自分の問いかけに少女神が答えたのと同じように答えました。
運命だ・・・と。
「むごいわね。」
これも同じです。そして、滅亡はまたも少女神と同じように言いました。
運命は惨いモノだ・・と。
トラックがドンギョンに迫りました。
止めて
ドンギョンが叫びました。
トラックは消えました。
結局、同じ選択をしたと、滅亡。
ドンギョンは思わず滅亡の頬を叩きました。
そんな事で動じる滅亡じゃありませんが。
突然弟のソンギョンが帰って来ました。
相変わらずノー天気なソンギョンを見た瞬間、ドンギョンには分かりました。
自分が契約を破った時、代わりに殺されるのはソンギョンだと。
ドンギョンはジナに聞いてみました。100日後に死ぬとしたら、何がしたい?と。
「まず、5段のケーキを買って食べる。旅行に行ったり・・・。考えた事無いわ。」
私はね・・・とドンギョン。
「ジナさんの成功を見届けたい。」
だからこそ、今の連載を早めに完結させてと。
言えましたね、編集者としての意見を。
10年くらいの余命があるなら、お金の事や叶えたい夢、愛する人も出来るかもしれないけど、ドンギョンに残されているのはたったの100日。
手帳の数ページ分だけです。
だからと言って滅亡を望まなければ、その時一番愛する人が死ぬことになる。愛する人を失って生き残っても滅亡と変わらない人生です。
皆同じ何だろうかと思いました。疲れてしまいました。
少女神の容体が悪化しました。
幸い、医師たちの処置で命はとりとめました。
この世に存在するための代償よ・・・と少女神は言いました。
神として生まれた者の役目だと言いました。そして、神が創った滅亡も同じだと。避けられない運命だと。
ドンギョンは遺影用の写真を撮りました。
滅亡が充電のために現れました。
「俺は滅亡のスイッチだ。」
と、滅亡が言いました。生きているのではなく、ただ存在しているだけだと。
一歩ごと、指を動かすごと、息をするごとに滅亡を引き起こす存在だ・・・と。
何もしなければどうなるの?とドンギョンが聞きました。
「地獄が始まる。」
ドンギョンは、これまで滅亡が発した言葉の意味を今、理解しました。
“人生に代償はつきもの”
“失うものがあればこそ、得るものもある”
つまり、冬があるから春が来るし、暗闇があるから光もあるということ。死があってこそ、生もあるということ。
「あなたの存在は、冬であり暗闇であり死でもある。だから自分の事は後回しなのね。誕生日にまで私の所へ来た。」
そうだ・・・と滅亡が言いました。
滅亡にとって、自分を理解しようとしてくれる最初で最後の人になるのかもしれません、ドンギョンが。
家の前でデハンが待っていました。
すっかり酔っぱらっていて、必死によりを戻そうと、ドンギョンに縋りました。
妻に見捨てられたので、行く当てが無いのかもしれません。
ドンギョンが必死に突き放しても、縋りつきました。
滅亡が引き返してきて、デハンを消す事を願うか?と聞きました。
そんな勿体ない事出来ませんよね。
滅亡は、じゃぁ・・・と、別の手を使いました。
ドンギョンの恋人のフリをしたのです。
デハンはそれでも諦めません。
でも、丁度ソンギョンが帰宅し、デハンを追い払ってくれました。
この騒動で、ドンギョンはせっかく作った遺影用の写真を落としてガラスを割ってしまいました。
ガラスを拾おうとして、お約束通り指を切っちゃって。
滅亡がその指をそっと撫でてくれました。痛みを消す約束だから・・・と。
すると、傷はすっかり消えてしまいました。
滅亡を願うわけだ・・・と滅亡が言いました。こんな散々な人生なら、滅亡してほしいと思っても不思議は無いと思ったのでしょう。
たいていの人間は宝くじを当ててほしいとかいう願いをするのに、世の中の滅亡を願う人間は初めてでした。
それも、自分と同じ時に、同じ事を考えるなんて。
「とにかく、感謝してる。いろんな意味で。」
と、滅亡は言いました。
そのまま背を向けた滅亡に、ドンギョンが声をかけました。
「やっぱりだめ。一緒に暮らそう、私たち。」
滅亡、流石にこのセリフには意表を突かれました。