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自分との約束が先だったとラム。
ヤンミョン大君は、雨の中、チョンギを歩かせたのかと責めました。
雨が降る中を歩いているとは知らなかったと、ラム。
そして、チョンギは、ラムを庇い、ヤンミョン大君の手を振りほどいたのです。
ヤンミョン大君、チョンギの想いがラムに向いていると、改めて感じたようです。
ラムと一緒に歩くチョンギの姿を、寂しそうに見つめていました。
ラムは、19年前のあの日、会う約束をしたあの日、視力を失ったと言いました。
視力を失った自分がチョンギに会いに行ける筈は無かったと。
その後は世間に背を向けて生きて来たと言いました。
そして言いました、会いたかったと。物凄く会いたかったと。
しかし、自分は昔のハ・ラムのようには生きられないから、チョンギを傍に置く事は出来ないと言いました。
「だから、私に気づかないまま、生きてほしい。頼む。」
チョンギは言いました。昔、ラムが言ってくれたのと同じ言葉を。
「目が見えない事も、父親が亡くなり、母親と別れた事も全てどうしようもない事だったのよ。あなたのせいじゃない。」
ところで、チョンギが描いた厄除けの虎の絵ですが。
ラムが触れようとすると、結界のためか、触れることが出来ません。
体に宿る魔王のせいでしょうか。
王様は、自分の体が病に侵されて、さほど時間が残されていない事に気が付いています。
だから、世子に譲位する前に、全て終わらせておかなくてはいけないと焦っていました。
先王の御容の復元を急ぐよう、ハン・ゴンに指示しました。
チュヒャン大君が封印の解けた魔王を探していると、護衛大将からの文にありました。護衛大将は、自分の命が狙われていることを察していました。だから、王様宛に文を残しておいたのです。
チュヒャン大君は、チョンギを考画院に入れた理由が、御容の復元にあると気が付きました。
魔王を探し出さなくては封印されてしまうと、焦りました。
元国巫のミスは、ラムに魔王が宿っているか確かめなくてはならないとチュヒャン大君に言いました。そのためには、ラムの血が必要だと。
ヤンミョン大君が、約束通り、父の薬を届けてくれました。
チョンギは、その礼に絵を描いて渡しました。
ヤンミョン大君は、とても喜びました。
ヤンミョン大君は自分のチョンギへの想いを自覚しています。
そして、その想いは報われないモノだということも。
ラムがチュヒャン大君に呼ばれました。
チュヒャン大君は、ミスと共に、ラムに質問しました。
視力を失った日、何が起こったか知っているか。記憶を失うことが時々あるが、その時の記憶はあるのか・・・等々。
ラムは一貫して、記憶が途切れるので、何も覚えていないと答えるだけでした。
しかし、一方で、記憶が失われるのは、全てチョンギと会った日だと言う事にこの時初めて気が付きました。
この時点で、ラムはまだ自身の中に魔王が宿っている事を知りません。
チュヒャン大君たちが、何を探ろうとしているのか、分かりませんでした。
突然、チュヒャン大君が言いました。
「魔王を知っているか?」
それは何ですかと、ラムが問うと、チュヒャン大君の側近アン・ヨンフェが遮りました。ラムにこれ以上魔王について知られる事はマズイと思ったのです。
チュヒャン大君は、剣をラムの首筋に突きつけ、ほんの少し斬りました。
その血を、ミスが手当てすると見せかけて採取したのです。
ラムはムヨンに指示しました。
「魔王を探せ。」
チョンギ、正式に考画院に出仕することになりました。
同じ日、チュヒャン大君に操られているシム・デユもまた考画院に入りました。
本人は操られているとは気づいていない風ですが・・・。
初出仕の日、チョンギはハン・ゴンに呼ばれました。
ハン・ゴンは、チョンギに重要な仕事を任せたいと言いました。
ヤンミョン大君は、ラムに直接聞きました。チョンギとの関係は?と。
ラムは正直に、そして想いを込めた口調で言いました。
「ずっと昔から知っている仲です。」
そして、反対にヤンミョン大君に聞きました。どうして自分たちの関係を気にかけるのかと。
「私が彼女を慕っていようと、その想いは私だけのものです。」
ラムは、はっきりと宣言した形になりました。そして、ヤンミョン大君に釘を刺した形にもなりました。
本心だとラムは言いました。
しかし、ヤンミョン大君は、これで引き下がることはしませんでした。
「本心だと言う言葉が信じられない。だとしたら、二度と彼女を雨の中歩かせるな。」
ラムは言いました。そう言う言葉は、王室の一員である大君が口にする言葉ではないと。
ヤンミョン大君の負けん気に火がついた感じです。
チョンギは、考画院とは離れて書文観で仕事をするよう命じられました。
御容の修復をすることを、考画院の他の人に知られないためです。
書文観での作業を管理するのは、ラムの役目でした。
チョンギはほっとしました。嬉しくもありました。
昼間の仕事の後、チョンギはハン・ゴンと共に歴代王の御容を祀ってある建物に行きました。
「これからお前が夜に描く絵は、御容だ。」
と、ハン・ゴン。
何故自分が?と、チョンギは戸惑いました。そんな実力があるとは思えないからです。
でも、ハン・ゴンは言いました。お前ならできる、父親のように・・・と。
奥の部屋に、チョンギ父が描いた御容がありました。
焼けただれた御容を見て、チョンギは驚きました。
「お前が描く御容はこれだ。これを復元せねばならぬ。」
焼けた御容を見つめていると、何か恐ろしいモノが、チョンギに向かって飛び出してくる感覚がしました。
思わず悲鳴を上げて転んだチョンギ。
幸い、それ以上、何も起こりませんでした。
チョンギはその夜から、御容を描く練習をすることになりました。
協力するのは、ヤンミョン大君。
なにせ、焼けてしまったので、王の顔等が分かりません。
焼ける前の御容を見ているヤンミョン大君の記憶が頼りなんです。
いざ、練習を・・・となった時、チョンギは御容を祀ってある館に忘れ物をしたことに気が付きました。
転んだ拍子に落としたようです。
すぐさま取りに戻りました。
その頃、星座の観測をしていたラムは、部下から告げられた星の動きが不吉な事態を予感させるものだと気付きました。
宮殿内の高位の人物が、死ぬか災いを被るというものです。
不安になったラムは、チョンギが行った館に向かいました。
丁度、チョンギが館に入ろうとしていた時でした。
一緒に入ったラムは、そこで声を聞きました。
“私の目だ”
ラムが苦しみ始めました。
チョンギが慌ててラムを支えて館から外に出ました。
また、ラムの意識が無くなりました。
項垂れて座り込んだままです。
チョンギが跳ね飛ばされました。丁度やって来たヤンミョン大君が抱き留めたから、大事には至りませんでした。
ラムの様子が変わりました。
チュヒャン大君の元に、知らせが届いていました。
確かに、ラムの中に魔王が宿っていると言う。