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視力を失ったラムが、あまりにも自然に動いたり感じたりすることに、少々違和感を覚えますが、ま、そこんところはスルーしましょう。
項垂れたままのラムを見つめるチョンギとヤンミョン大君。
ヤンミョン大君が、ラムに近づき声をかけました。
しかし、すぐに弾き飛ばされてしまいました。
ヤンミョン大君だけではありません。その場にいた兵も、物陰からこっそりと様子を窺っていたシム・デユも衝撃を受けて倒れてしまいました。
その気配を、遠く離れた場所にいたミスも感じていました。
立ち上がったラムは、チョンギに向かいました。
黒い爪が長く伸びているのが、チョンギにも見えました。
杖も持たず、チョンギに迫りました。
ラムじゃない・・・とチョンギは思いました。
私の目・・・と呟きながらチョンギに近づき、いきなり首を絞めました。
「ハ・ラム、私よ、チョンギよ」
と、息も絶え絶えになりながらチョンギが叫びました。涙が一粒ラムの手に落ちました。
その瞬間、全ての時が止まりました。
守護神ホリョンが現れました。
“この宮殿ではお前は力を使えぬ。封印されていた場所に帰れ”
宮殿に張り巡らされていた結界が、一斉に魔王に向かって力を解き放ち、魔王はラムの体の中に封印されました。
時が動き始めた時、チョンギの意識も正常になりました。
チョンギの目に白虎が見えました。
ヤンミョン大君の意識も戻りました。
ラムは倒れたままです。
ヤンミョン大君は、先だっての山での事件の時も、ラムは意識を失い何も覚えていない状況だったことを思いだしました。
今回も、ラムは意識を失っています。それに、騒動のさなかのラムの様子はどう見ても異常でした。
何か関係があるのではないかと思いました。
取り調べが必要だと思いました。
ラムの看病をしていたチョンギがうたた寝した時、神サムシンが現れました。
ラムの手に蝶の飾りを握らせました。
しばらく魔王は出てこないだろうと言いました。
そして、チョンギの霊妙な力が目覚めれば魔王を永遠に封じ込める器が出来ると。
翌朝になると、ラムはもういつものラムに戻っていました。
が、やはり昨晩の一件については全く記憶がありませんでした。
チョンギが説明しても、信じられません。
ムヨンが魔王について調べて来た事を報告しました。
しかし、イマイチ不確かな情報ばかりでした。
ヤンミョン大君は、前夜の一件についてラムに説明を求めました。
が、やはり、ラムは記憶が無いとしか言えません。
ヤンミョン大君は、ラムの体を調べようと思うと言いました。
一方、ヤンミョン大君は御容が燃えた同じ日に、ラムが視力を失ったことを思うと、御容に何か秘密があるに違いないと思いました。
父である王様に昨夜の一件を報告しました。
昨夜のラムの姿が、19年前のチュヒャン大君と同じようだったと言いました。
「御容には、何か秘密が隠されているのですか?」
全てを説明するときが来たと、王様は思いました。
魔王と言う言葉を聞いたことがあるか?と、ヤンミョン大君に尋ねました。
太古より存在した魔王は、悪の化身で、王族の体に入ると、血の歴史が始まる・・・と王様は言いました。
ヤンミョン大君たちの祖父である先王は、自らの体に宿っていた魔王を霊妙な画工が描いた御容に封印したと。
「御容の復元は魔王を封じるためのものだ。」
外に漏れても、失敗してもならぬ・・・と王様は言いました。
ヤンミョン大君は、事情を理解し、いっそう気持ちを引き締めました。
チョンギの前にホリョンが姿を現しました。白虎ではなく、人間の女の子の姿で。
「魔王と別れるのだ。」
と、言いました。そして、お前の目は元の主の元に戻るだろう・・・とも。
ホリョンは、チョンギ以外の人には見えないようです。
チョンギ父の状態は、少しずつではありますが、改善していました。
まだ目の前の娘が自分の娘のチョンギだとは分かっていませんが。
しかし、チョンギが御容を描こうとしていると話すと、一気に恐怖でパニックになりました。
「お前は絶対に御容を描くな。」
と、叫びました。
御容を描く難しさと、父やチェ・ウォノの反対もあって、チョンギは鬱々としてしまいました。
ラムが、気分転換にと、凧揚げに誘ってくれました。
しかし、目が見えなくなって以来、凧揚げは無縁だったラム。なかなか揚げられません。
チョンギの協力で、なんとか揚げることが出来ました。
ラムにとっても気分転換となったようです。
ラムは、取り調べを受けることにしたとチョンギに言いました。先日の一件で・・・と。
数日で戻るだろうから、心配しないように・・・と。
そして、チョンギに小さな袋を渡しました。指輪が入っていました。
ラムの父が母に渡した玉の指輪だと。世界に一つしかない・・・と。
「あなたを慕っています。」
微笑むラムを、チョンギも微笑みながら見つめました。
チョンギは、ヤンミョン大君に、自分が御容を復元させる理由を尋ねました。
復元する先王の御容を描くのは、霊妙な画工だけだとヤンミョン大君は言いました。全ての御容がそうではないがと。
「霊妙な気を込めなくてはいけないからだ。」
ヤンミョン大君は魔王の話をしました。
ならば、復元するあの御容は・・・とチョンギが言いかけた時、
「そうだ。魔王を封印するための絵だ。魔王は近くにいる。」
と言う声が。王様でした。
チュヒャン大君と日月星・・・ラムが顔を合わせました。
ラムは仮面をかぶっています。
チュヒャン大君は、王座を自分のモノにするための方策を問おうとしていたようです。
ラムは、大事な石を捨て先手を取れと言いました。
ヤンミョン大君を殺せと言う事なのかとチュヒャン大君は考えました。
ラムは、欲望を膨らませるよう煽り、見てはならない夢を見るように仕向けようとしています。
それが、内紛を巻き起こし、自分の復讐が叶うと考えているようですね。
次に、ラムがチュヒャン大君に尋ねました。魔王とは何かと。
何故魔王を探しているのかと。
「魔王を見つければ、玉座に就ける。」
と、チュヒャン大君は言いました。
私は何を手伝えば?と、ラム。
「そなたは、ハ・ラムを知っているか?」
と、チュヒャン大君。
あの者の中に魔王が潜んでいる・・・と。