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バッタリ会った二人とも、芝居仲間。
芝居の費用のためにアルバイトでよりによってこのホテルに来ていたと言うわけ。
思わず、素のジェホンとして会話してたら、丁度セヨンが来ちゃって。
慌てていつもの“ムンソン”として北朝鮮訛りで話したことで、仲間はジェホンが身分を偽ってると察しちゃった。
こうなったら、正直に事情を話すことが一番とジェホンは思ったようです。
要するに、ホテルを舞台に現実の作品を演じているってことだと説明しました。
仲間たちは、案外あっさりと理解したようです。
詐欺だとは思わなかったのね ジェホンの人となりを熟知してるからでしょうかね。
ユニが妻役だと知った2人は、何か、意味ありげな表情。
2人はユニのジェホンへの想いに気づいているようです。知らないのは、ジェホン本人だけですね。
しかし、ジェホンは焦ったのも一瞬のことで、2人が理解してくれたことでほっとしたようですし、久しぶりに素に戻れて仲間と話せることが、とても嬉しく思ったのも事実です。
ユニは、ある日、サンチョルにホテルに連れて行ってほしいと頼みました。
まぁ、ずっと家に居るのも退屈でしょうからね。
ところがホテルで、母に姿を見られてしまうんです。
ユニは気づいていませんが。
ま、母もまさか娘がここにいるとは思っていないので、本人だとは思わなかったようです。
ユニの母はホテルの顧問弁護士?
ユニは、ランドリー係の休憩室に行きました。
ジェホンから聞いて、仲間2人に会いたいと思ったのでしょうね、ユニも。
ユニも素に戻れるこの時間がとても嬉しそうです。
ドンジェがジェホンを呼び出しました。
部屋には、セヨンもいました。
一緒に食事を・・・と言われ、一旦は勤務中だからと断ったジェホンですが、気を変えてユニを呼んでも良いかと尋ねました。
ユニは、場を和ませようと、一生懸命ドンジェに話を合わせようとしました。
が、ジェホンはずっと不機嫌そうな態度を取り続け、ドンジェに対してもわざと喧嘩を吹っかける様な態度をとりました。
ドンジェは気分を害したように席を立ち、セヨンもあまり良い気分ではなさそうな表情を浮かべました。
ユニは完全に怒っています。
ユニには分かっていました。
ジェホンがドンジェに突っかかるのは、セヨンを好きだからだ・・・と。
ジェホンはユニの気持ちに気づいていないばかりか、自分の気持ちにも全く気付いていないのです。
セギュはセジュンに言いました。
セヨンが可哀想でたまらない・・・と。
セギュは、無責任な人間のように見えますが、本当はとても優しい人です。
家族の事を、彼なりに愛し、常に見つめています。
だから、今、兄のセジュンと妹のセヨンがホテルを中にして争っているのを見ていられないのでしょう。
祖母の余命が僅かなのも、悲しくてたまりませんでした。
「僕の結婚まで待って。」
と、グムスンに言いました。待つと言うなら、本気で結婚を考えてみるから、10年待って・・・と。
セギュなりの愛情の示し方です。
グムスンは、ちゃんとそんなセギュの気持ちを分かっています。
自分亡きあと、セジュンとセヨンの事を頼むとセギュに言いました。
セヨンは、ジェホンに言いました。
愛する人と結婚出来て羨ましいと。
自分の気持ちに正直になれるのは、凄いと思う・・・と、セヨン。
「守るべき物が増えて行くと、やるべきことも多くなる。欲も出て来る。そうなると、自分の気持ちは後回しになる。」
それは変だと、ジェホンは言いました。
しかし、セヨンにはそうするしか出来ませんでした。
ある日、セヨンはジェホンを郊外の自分のアジトと言って良いアトリエに案内しました。
セヨンは絵を描くことが趣味でした。
画家にならなかった理由は、ホテルを守りたいからだとセヨンは言いました。
後悔はしていない・・・と。
ジェホンは言いました。
俺のいた所では、好きな事があっても出来ない人が大勢いたと。
北朝鮮で・・・と言う意味にセヨンは捉えたのでしょうが、これは韓国でも言えることでしょうね。ジェホンはそう言う人を大勢見て来たのでしょう。
「だから、好きな事が出来るのにやろうとしない人が許せない。」
そう言われても、セヨンは言いました。出来ないのよ、今は・・・と。
セジュンがホテルを憎むようになったのは、おそらく、10年前、両親が仕事で海外に出かけた時に飛行機事故で亡くなって以来なんでしょう。
家政婦のジョンスクは、セジュンの気持ちを一番理解している人のようですね。
両親を亡くしたセジュンにずっと寄り添ってきたのでしょう。
ホテルやセヨンへの思いも、昔とは変わっていない事にも気づいています。
なのにどうして?とセジュンに問いました。
グムスンが北朝鮮に残して来た夫と息子のために灯台のようなホテルを建てる事を生涯の目標として来ました。そのために、両親は無理をして働き、そのせいで事故死したとセジュンは思っています。
グムスンは、とうとうセヨンを使ってホテルを作り上げたわけで・・・。
両親の次はセヨンがグムスンに利用されているとしか、セジュンには見えないのでしょう。
グムスンが本当に大切なのは、ホテルなのか自分たちなのかが、ホテル売却によって分かるはずだとセジュンは言いました。
セヨンのアトリエからの帰り、ジェホンが運転をしました。
ところが、途中で検問があって。
韓国の免許証は持ってるのと焦るセヨン。
ジェホンだって、焦りましたよ。免許証は持っているけど、ジェホン名義なわけで・・・。
セヨンの前でそれを見せるわけには行きません。
ここでジェホンはまた一芝居打ちました。
聾唖者のフリをして、警官の手帳に文字で説明しました。免許証は忘れたと。
そして、個人番号とかで身分の証明を受け、無事その場をやり過ごすことが出来たのです。
事情をちゃんと認識出来なかったセヨンですが、機転の利くジェホンに感心しました。
その頃、中国にいた本物のリ・ムンソン。
中国籍の自分のパスポートを手に入れようとしていました。
が、当然闇での偽造パスポートなので、高額を要求されました。
ムンソンは韓国に行ってグムスンに絶対に会いたいと思っています。
父がどのように死んだのか、何を思っていたのかを、伝えなくてはと思っているのです。
ジェホンはある日、グムスンをおぶって港に行きました。
「お前のおじいさんが、海の向こうからここに来ると言ったんだ。私はいつもここから海の向こうを眺めてた。お前のおじいさんや父さんが船に乗って現れる様な気がしてね。でも、もうここに来ることは無いね。お前が来てくれたから。立派に育ってくれてありがとう。」
そう言って、グムスンはジェホンの頭を撫でました。
グムスンは生前にお別れの会を開こうと考えました。
サンチョルにその準備を任せました。
招待状は、一人10人分ずつ家族に渡しました。
「自分の大切な人たち10人だけを招待して。」
皆、誰に招待状を渡すか、考え始めました。自分の大切な人10人は誰なのか。
当日、ジェホンとユニはウキウキしながら出席したのですが。
それぞれにマズイ人が招待されている事に気づきました。
ユニにとっては母。セジュンの招待です。
そして、セヨンの親しい後輩ヒョジン。
以前、ジェホンがアルバイトで恋人役をした人です。
マズいじゃん