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ジェホンとユニ、凍り付きました。
なんとしても、この場を乗り切らなくちゃいけません。
グムスンが最期の別れをするために開いた、最期のパーティなんですから。台無しにするわけには行きませんよね。
動揺を隠せない2人は、サンチョルに助けを求めましたが、サンチョルだってどうしようも無いわけで・・・。
が、ジェホン、腹をくくって、芝居をしました。
咄嗟に、失神したフリをしたのです。
サンチョルとユニは、それに乗りました。
驚いて駆け寄ろうとしたセヨンに大勢の客のあしらいを任せ、サンチョルとユニはジェホンを医務室に運び込みました。
そして、サンチョルはグムスンに事の次第を報告に向かいました。
丁度、グムスンの主治医も出席していたので、主治医にジェホンの診察を依頼。
これがねぇ、やっぱり本物の医者は騙せないんですよ。
仮病だとあっさり見抜きました。
サンチョルは仕方なく、それを認めました。
その上で、グムスンたちには、パニック障害を起こしたようだと説明してもらったのです。
慣れない環境で、緊張したからだと言いました。
とにかく今は安静に寝かせてあげてくれと。
サンチョルは、ジェホンが仮病だということだけ、主治医に打ち明けたようです。
その理由は、話しませんでした。
「私は今回の件に人生をかけています。全ては、会長の死後明らかにします。」
とだけ。
主治医は、サンチョルの人となりを長い間見て来たからでしょうね。その言葉を信じ、敢えてそれ以上問いただすことはしませんでした。
グムスンはパーティの参加者に挨拶をしました。
これは皆さまが私を送り出す会です・・・と。
「私が死んで皆さんが弔問に来ても私には何の意味もありません。そう思いませんか?だから、葬儀は弔問客無しの家族葬にし、静かに執り行うつもりです。孫たち、覚えておいてね?ですから、本日は私と皆さまとの最後のお別れの日です。私を笑顔で見送ってください。」
グムスンは孫3人が招待した客に挨拶に回りました。
セジュンが招待したのは、仕事上の繋がりのある人たちばかりでした。
セギュは友人たちを招待していました。
セヨンは、ヒョジンやドンジェ、そして仕事でもプライベートでも自分の一番近くにいて支えて来てくれたラギョンを招待していました。
グムスンは皆を見回し、スクリーンに映しだされた自分の若かりし頃の姿を見つめました。
満足気でした。
ジェホンはいつの間にか眠っていました。
母と別れた時の事等の夢を見ました。
気付くと、グムスンが心配そうに自分を見つめていました。
ジェホンが目覚めたのを見て、グムスンは泣くほどにほっとしました。
その表情を見たジェホンとユニは、大きな罪悪感を感じたようです。
グムスンたちと親しくなればなるほど、その感覚は大きく強くなってきていたようです。
下りてもいいか?と、ジェホンはサンチョルに言いました。
お前たちは何も悪く無いのに罪悪感を感じるのか?と、サンチョル。
「もし悪い事だとしても、私一人の責任だ。私が知ってる会長は、感情に流されたりしない強い人だった。しかし、そんな会長が最近は泣いたり笑ったりしてるんだ。成功じゃないか?」
だったらよかった・・・とジェホン。
「おばあさんが、少しでも笑顔でいられるように頑張るよ。」
ジェホンが言いました。
ジェホンは、グムスンがずっと抱いていた願いを叶えてあげようと思いました。
夫と息子があの海の向こうから船に乗って自分に会いに来てくれるかもしれないと言う願いです。
漁船を借りて、ユニと一緒に乗り込み、浜辺で待つグムスンとセヨンの元に現れたのです。
グムスンは、泣いて喜びました。
ある日、グムスンは弁護士を呼びました。
そして、セジュン、セギュ、セヨンたちを集めた上で、遺言状を書き変えたことを報告したのです。
ジェホンを相続人の一人として追加したと。
セジュン、セギュ、セヨンの3人はそれぞれに違う感情を抱いたようです。
ジェホンは戸惑い、焦りました。
当然、そんなつもりは無かったからです。
サンチョルにこの一件は任せることにしました。
セジュンはジェホンに相続される前に自分の持ち株を増やそうと考えました。
で、ドンジェの株を買うと持ち掛けましたが、そうそう簡単にドンジェが応じる筈がありません。
セヨンも、ドンジェの株を買うつもりのようですし、その上にジェホンが貰った株も手にすることができたら、セジュンを上回る数となり、売却を阻止できます。
以前に増して、持ち株を増やそうと、動き始めた2人です。
セジュンは、セヨンの影響力を削ごうと考えました。
そして、ラギョンに辞令を出しました。遠方への異動です。
リ・ムンソンの居所が分かった途端、調査を終了するようサンチョルから言われたテジュは、却って興味が湧いてきました。
で、それ以降も、リ・ムンソンについて調査を続けていました。
とうとう、リ・ムンソン本人の居場所突き止め、会いに行きました。
セヨンは、ジェホンの特技を生かす方法を思いつきました。
ジェホン、イラストやコメントを描くのが上手かったのです。
ホテルのロビーで、アクリル板に客の要望を聞いてコメントをイラスト入りで描いてプレゼントすると言う仕事です。
ホテルのイメージアップにつながると、セヨンは考えたのです。
セヨンは、生き生きと仕事をするジェホンを、遠くから見つめて満足そうでした。
が、しかし。
あんな、めちゃくちゃ目立つ場所で居て良いのと思ったら、やっぱり
ヒョジンがやって来ちゃった
すぐにジェホンだと気付いたヒョジン
声をかけました。アルバイト中?と。
ジェホン、またまた凍り付く状況になってしまいました。