レビュー一覧は、こちらから。
ジャンヒョンは、ふらふらになりながら戦い、最後1人の兵と相対しました。
相手に深手を負わせたのですが、ジャンヒョンも斬られてしまって。
坂を転がり落ちてしまいました。
それでも必死に立ち上がろうとしたとき、敵に襲い掛かった者が。
ギルチェたちと別れた武官の一人でした。
その武官、ク・ウォンムが最後の兵を斬った時、ギルチェが到着。
ギルチェには、ク武官が全員を倒したとしか思えなかったでしょうね。
しかし、敵兵の格好をしたのはジャンヒョンだったと思えてなりません。
何度も何度も振り返りながら、その場を後にしました。
ジャンヒョンは崖の下から、息も絶え絶えになりながらもギルチェの姿を目で確認しました。
ギルチェが見えなくなった時、ジャンヒョンは意識を失いました。ほっとしたように。
この一件の数日前、ジャンヒョンの密書を持って、リャンウムが世子に会いに行っていました。
このままではジャンヒョンが死んでしまうとリャンウムは不安にさいなまれていました。リャンウムがジャンヒョンを思う気持ち、それはきっと愛情ですね。
重臣のチェ・ミョンギルは、自分がジャンヒョンに会うと言いまして、リャンウムに後金の陣に密かに案内させました。
チェ・ミョンギルは、後金と和議を結ぶべきだとずっと主張して来ました。
しかし、和議を結んでも仁祖の命が助からなければ意味はないと考えていました。
だから、仁祖の命を救う方策はないかと、ジャンヒョンに相談しようと考えたのです。これまでのジャンヒョンの働きを見て、信頼に足りる人物だと思ったのでしょう。
必死に語るチェ・ミョンギルを見て、ジャンヒョンが言いました。
「天然痘を利用するのです。」
チェ・ミョンギルは改めて正式にヨンゴルテと交渉しました。
天然痘の話を持ち出しました。
ホンタイジは、天命を受けて皇帝になったと流布しています。
しかし、天然痘がまん延したと知られれば、ホンタイジは天下の主とはみなされないだろうとチェ・ミョンギルは言いました。天然痘は天の怒りの表れだと思われてしまうからです。
仁祖は城を出るが、昔のように約束を違えて非道の限りを尽くすようなことがあれば、天然痘の事を公表するとチェ・ミョンギル。
それを聞いたホンタイジは、激怒しました。
が、条件を飲むしかありませんでした。
仁祖は城をでる直前まで、迷い、葛藤しました。
世子が必死に説得しました。
勇気ある者のみが屈辱に耐え生きながらえることができるのです・・・と。
そして、自分は仁祖がこの国のために屈辱に耐えているのを知っていると。
ようやく仁祖は世子と共に城を出ました。
仁祖はホンタイジの前で9回も頭を地面につけたと言う史実があります。
民にもこの話は伝わっていました。
戦争に負けた事、そしてそれ以上に我が王が頭を下げた事が民にとってはショックでした。
とにかく、戦争は終わりました。
ギルチェたちは、ようやく村に帰る事が出来ました。
しかし、村は変わり果てていました。
食料や財物は奪われ、荒れ放題。
ウネの父は後金によって殺されていました。
ギルチェの家族は、弟も妹も父も無事でした。
しかし、父はウネ父の惨劇を目撃したようで、精神が壊れてしまっていました。ギルチェのことも分かりません。
王宮では、この戦いの戦功の表彰が行われていました。
ヨンジュンは、敵陣を突破して山城に駆け付けた功をたたえられ、弘文館の役人に任じられました。
ク・ウォンム武官も表彰されました。たった一人で敵17人を倒し、元孫を守ったとされました。
本当はジャンヒョンが16人を倒したのに・・・。
ジャンヒョンの行方はまだ分かっていませんでした。
リャンウムとクジャムは人を雇って、必死に行方を追っていました。
が、そこに、ジャンヒョンが現れたのです。傷だらけでした。
ジャンヒョンは、リャンウムとクジャムを見ると、ほっとしたように手を挙げたものの、そのまま倒れてしまいました。
リャンウムたちが必死に看病しましたが、意識はなかなか戻りませんでした。
ウネの元に、ヨンジュンからの便りが届きました。
屋敷を与えられたので、村にとどまるのが難しいようであれば、都に来ないか・・・というモノでした。
ウネに異論はありません。
ギルチェは流石に一緒に・・・とは考えられませんでした。
でも、ウネはギルチェとの縁を切りたくはありません。この混乱の中、生き残れたのは、ギルチェのお陰だと思っているからでしょう。
ウネはギルチェも一緒に・・・と言いました。
村を歩くと、自然は以前と同じです。
でも、何もかもが変わってしまいました。
ギルチェは泣けて来ました。
都では、ヨンジュンが一行を待っていました。
言葉にならない感情がこみ上げて来て、ギルチェは涙をためてヨンジュンを見ました。
しかし、ヨンジュンの目は、ウネだけを見つめていました。
ジャンヒョンがようやく意識を取り戻し、体調も回復して来ました。
そんな時、世子付きのピョ内官がジャンヒョンを訪ねて来ました。
後金・・・既に清と国名を変えていましたが。清の都に、世子が人質として送られることになっていました。
だから、ピョ内官も一緒に行くわけですが、何かと不安なので、ジャンヒョンにもついて来てほしいと頼みに来たのです。
しかし、ジャンヒョンは即断りました。
一段落つくと、ギルチェはジャンヒョンの事が気になり始めました。
ふと思い出しました。
以前、リャンウムの歌を聞かせてもらった時、都の妓楼にいると言っていたのを。
で、その妓楼に行ってみたのですが、流石に入って行く勇気はありません。
その頃、ジャンヒョンもまたギルチェに会いに行っていました。
ジャンヒョンも、ギルチェに会いたいとずっと思っていたのです。
が、ヨンジュンの屋敷の前に来たら、躊躇しちゃって・・・。ジャンヒョンらしくもなく。
でも、チョンチョニが気づきました。
生憎ギルチェは留守だとウネが言いました。
パンドゥネの話で、ギルチェが自分の頼みを必死に守って江華島に行ったと知りました。
それによって生きるか死ぬかの経験をする羽目になったわけですから、ジャンヒョンは心が痛みました。
と同時に、ギルチェへの想いが募ったようです。
帰り道で、ジャンヒョンはギルチェに声をかけられました。
お互い、すぐには言葉が出ませんでした。
でも、すぐに以前と同じ口喧嘩のような会話になりました。
ただ、ギルチェは気になっていたことがありました。
ク・ウォンム武官が、敵を倒したのは自分ではないと言っていたのです。もしかしたら、やっぱりジャンヒョンがあの島にいたのでは?と思ったようです。
しかし、ジャンヒョンはしらばっくれました。
ジャンヒョンの事を聞いたヨンジュンは、すぐさま会いに行きました。
ジャンヒョンがいなかったら、今のヨンジュンはいませんもんね。
ジャンヒョンが家にしている妓楼で、ヨンジュン、ウネ、ギルチェは一緒に食事し、お酒を飲みました。
ジャンヒョンは、ギルチェがヨンジュンにばかり気を取られているのを見て、いい気はしません。
帰り道で、ヨンジュンはギルチェに言いました。ウネに改めてプロポーズするつもりだと。
そこで何を思ったのか、ヨンジュンは死んだスニャクのことを話し始めました。
スニャクは、死ぬ間際にヨンジュンに言ったのです、ギルチェを好きなんだろ?と。
ヨンジュンは、その問いに違うと答えられなかったと言いました。
おいっ何故今ここでその話をする
ギルチェが、その答えを聞きたくなっても仕方がありません。
話をそこで終わらせようとしたヨンジュンに、ギルチェは縋るように言いました。答えてください・・・と。
「私は知っています。あなたの私への想いは、幼子が欲しい玩具を得られなかった時の思いと同じです。手に入れた瞬間、冷めると思います。」
と、ヨンジュンは言いました。
バカにしないでください、私の想いは誰より真剣ですと、ギルチェ。
そのまま行こうとしたヨンジュンを袖を取って引き留めたギルチェは涙をためて言いました。
「ウネと婚姻してもいいです。最後に一度だけ正直にお答えください。少しでも私に心を寄せていたことがありましたか?」
このような話は二度としませんとヨンジュン。
そして、袖を掴むギルチェの手をそっとほどいて行ってしまいました。
ジャンヒョンは、一人取り残されて泣くギルチェを見ていました。
怒りがこみ上げたようです。
ヨンジュンを追い、どっちつかずで人の心を弄ぶような態度をとることを責めました。
しかし、ヨンジュンは、ジャンヒョンの怒りの原因が分からなかったようです。
ジャンヒョンは呆れました。
ウネの許婚でなかったら、その首の骨を折ってやりたいと言いました。
ジャンヒョンは、清に行くとピョ内官に返事しました。
こんな自分の混乱した気持ちも嫌だし、ギルチェの泣く姿も見たく無かったのでしょう。
ギルチェは、ジャンヒョンが清に行くと聞き、驚きました。不安にもなりました。
運よく生き延びて再会出来たら、その時は真剣に話しましょうとジャンヒョンは言いました。
「私は非婚を貫くと決心しました。ただし、ある女人を手に入れるには婚姻しかないのなら、婚姻も辞さないつもりだ。」
そして、自分はいつまでも待てますと言いました。ギルチェに分別がつくまで待てると。
その時から、ギルチェは何故か気分が沈んだままです。その理由が分かりません。
で、ジャンヒョンに言い忘れたことがあると思いだし、会いに行きました。
何のことかと思ったら、ジャンヒョンが帰ってきたら、必ず自分が会うと思っていることが癪に障ったのです。
言うだけ言って帰ろうとしたギルチェですが、その時以前ギルチェがこっそりとジャンヒョンの衣服に忍ばせたテンギの話になっちゃって。
バツが悪いギルチェは、そのテンギを取り返そうとしました。
で、争ううちに、倒れ込んじゃって
ジャンヒョン自身も、こんな胸が高鳴る感情を初めて経験したようです。
kissしました。
「まだ私に恋心は無い筈。あなたの心はヨンジュンさんを想っています。ですが、私を慕わずとも、忘れずにいてほしい。今日、私と共にしたことを。忘れてはならない。」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます