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王の顔 OST (KBS TVドラマ)(韓国盤) |
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宣祖・・・これまでの優柔不断は、見せかけかと思ってだけど、いやぁ・・・真実の姿だったのかも。
今さらながら、東人派が宣祖の気に入るような事ばかり言って、大切なことから目を逸らさそうとして来たよう思えます。
日本は攻めて来ないと、通信使がお気楽な報告をしたのを真に受けて、呑気にしてた宣祖は、一気に混乱に陥りました。東人も同じです。
まずは、少数で敵を撃退したことのあるシン・リプ将軍を、戦いに赴かせました。
立つ前に、光海君は将軍に会いに行き、日本軍が使用している鉄の弾を見せました。自分たち朝鮮軍が使うよりもっと強力な武器だと知らせたのです。また、騎馬戦を得意とする将軍にとって、戦いの場が水田地帯だと言う事は、馬の脚をとられて、不利だということも・・・。
シン・リプ将軍は、光海君の思いをちゃんと理解し、その上で、強気の態度を示しました。
数日中に、平定して戻って来る・・・と。
『先日は図らずも口論となりましたが、国を思う心を知り、大変嬉しく思いました。勝利の報告を持って帰りました折には、酒を酌み交わす機会を与えてください』
・・・という手紙を残して出発して行ったのです。死をも覚悟しての出立でした。
宣祖は、おろおろしていました。
シン・リプ将軍が敗れるような事があれば、あっという間に都は占拠され、朝鮮王朝は崩壊してしまうかもしれない・・・と。
で、思い付いたのが、“播遷(パチョン)”でした。自分が死んでしまっては、王朝が途絶えてしまうから、どうしても生き伸びなくては・・・と考えたのです。
情けない。王が都を逃げ出すなんて
そのためには、早く世子を定めなければ・・・ときました。
そして、一番のお気に入りの信城君を世子とすると決断しました。
もう、キム氏と信城君は、大喜びです。長年の思いが叶うのですからね。
宣祖は続けて播遷の事を持ちだしました。シン・リプ将軍が敗れたら、ただちに出発する・・・と。
ただ、流石に公には出来ない事ですから、内密に準備を進めるよう申し渡しました。
キム氏は、兄のキム・ゴンリャンを牢から出し、チャン・ステの平壌での基盤を利用するために、彼も牢から出すつもりのようです。
ま~、こうやって力のある為政者の思いのままになっちゃうのね。
カヒは、王宮殿の一室に軟禁されていました。
光海君やドチには、地方の山の中に行くと伝えてありました。
二人とも、この時期、山の中の方が安全だろうと考えまして、探す事はしませんでした。
宣祖は、領議政のイ・サネには事情を話しておくべきと思ったようです。で、播遷のことを告げました。
これは一気に東人派のメンバーに報告され、主だった両班たちは、皆引っ越し準備に勤しむ事となってしまいましたよ。
光海君も、宮中の警護の数が圧倒的に少なくなってるのに気付きまして。聞いてみると、戦いが起ったと知るや、皆、逃げてしまったと言うじゃありませんか。おまけに、両班たちも・・・。
情けない思いでいっぱいになった光海君でした。
もち、こーなったらドチたちの耳に入るのも、時間の問題でした。
ドチは、民を捨てて自分だけ生き延びようと決意した宣祖を許せませんでした。
元々、王になる器では無かった宣祖。この際、暗殺してしまおう・・・と一気に決意したドチでした。
ただ、いくら観相師として宮中を自由に歩けるとはいえ、王に近づくのは至難の業。いつも警護されてますからね。
で、唯一、宣祖が一人になるのが、蒸し風呂の中だけだと気付いたドチ。
襲う場所は、ここしかないと思いました。
カヒは、王の元に行く事が自分の運命だとぺク・キョンから言われたものの、光海君を想う気持ちを捨てることはできず、どうにかして軟禁場所から逃げ出そうと考えていました。
そんな時、コ・サンがやって来たのです。
カヒを宣祖に・・・と思っていた矢先に戦争が起ってしまい、どうすれば良いかと悶々としていたんですね。
王妃も、時期が悪い・・・と言いますし。
でも、ドチはカヒだとは知らず、上手くコ・サンを説得し、その顔相の良い女性を今だからこそ、王に会わせたら?・・・なんて言いました。
ドチは、蒸し風呂に潜入するのに、その女性を利用しようと考えたのです。
この間にも、戦況の悪化の報告が入ってました。
シン・リプ将軍が負けたというのです。
宣祖は、播遷を正式に決定しようと、イ・サネと一芝居うちました。サネに播遷を進言させ、自分は仕方なくそれに従う・・・てな風を取ったわけですよ。
会議の場で、播遷が決まりかけたその時、光海君が入って来ました。
そして、血の海となるだとう都を捨て、民を捨て、自分たちだけ助かろうと言うのか・・・とサネたち重臣を批判。
どんなに搾取されても、王に従って来たのは、何かあったら、王が自分たちを守ってくれると信じているからだと言いました。
自分たちを見捨てた王を、民は決して許さない、そんな王はお飾りに過ぎなくなってしまう・・・と。
でも、宣祖は光海君をつまみだしましたよ。
ドチは、光海君の主張を正しいと思いました。
そんな意見を無視する宣祖を、許す事は出来ない・・・と改めて暗殺を決心するに至ったのです。
宣祖は、重臣たちの前で強さを見せつけましたが、実は迷っていたのです。光海君の言葉にも一理あると思ったからです。
そこに、コ・サンが、カヒとの同衾の話しを持って来ました。流石に、そんな気にはならない・・・と言いましたが、サンがこんな時だからこそ、カヒの顔相の良さを得なくては・・・とか何とか。
で、その夜会う事になったのです。ま、顰蹙モノの話だと自分でも思う所為か、密かに・・・と指示してましたよ。
光海君は、一旦は全てを諦めようかと思ったようです。
でも、もう一度・・・と父宣祖に会う事にしました。今度は二人だけで。
で、光海君は、自分を世子として都に残してほしいと言ったのです。
戦いに勝利して、再度都に戻った時、自分たちを捨てて行った王を、民は受け入れるかどうかわからない、日本軍よりもっと手ごわい存在となるおそれもある・・・。
それを防ぐ手立ては一つだけ。宣祖は播遷して明に援助を求め、最も愛する世子を民の傍に残しておく方法だ・・・とね。
宣祖は、信城君を世子と決めていました。愛する弟を危険な目に遭わせろと言うのか?・・・と宣祖が聞いた時、光海君は言いました。
「弟を危険な目に遭わせられましょうか。父上が播遷前に冊立する世子は、私光海です。」
「私はここで、朝鮮の世子として最後まで王宮を守りたいのです。」
宣祖は、信城君の意見も聞いておこうと思いました。
信城君には、戦いの後、都に戻った時の、民との関係等にまで考えは及んでいませんでした。
で、決意したのです。
世子は光海君にする・・・と。
それを蒸し風呂で告げた宣祖。
そこに、刺客が飛び込んで来たのです
ドチは、コ・サンが女性の部屋に行った時、隙を見て気絶させ、部屋の戸を開けました。
なんと、飛び出して来たのはカヒ
カヒを危険な目に合わせる事は出来ません。
とにかく、宮中から逃がしました。
そして、共に襲撃する予定だったデドンゲの仲間に、計画は中止だ・・・と告げたのです。
ところが、この仲間は、こんな機会を得られる事は又とないと思ったのでしょうか。ドチの中止の話しを無視して部屋に飛び込んで行ったようです。
光海君は、咄嗟に対抗し、父宣祖を守りました。でも、突き飛ばされ、宣祖、危うし・・・となった時、今度はドチが。
ドチは、有無を言わさず仲間を切り捨てましたよ。
そうするしか方法は無かったかもね。