大相撲名古屋場所は中止するかどうか、警察の事情聴取状況などを確認して7月4日に決定するという。煮え切らない体質だ。ここまで延ばしたら、止めるに止めれないから、おやりなさいよと世間が後押しするのを待っているのかもしれない。しかし、どう考えても、関係者の事情聴取を終え、全員について白黒つけるのは物理的に無理というもの。
中途半端で開催し、クロの人を外したところで、後で、実はシロだったあいつもということになれば、再び大混乱必至である。結局のところ中止せざるを得ないのだから、中止は早めがよい。これにかかわる、宿、切符、弁当、報道をはじめ多くの人が経済的なダメージを受ける。なにより、全体が限りなくクロに近い相撲協会そのものが毎日の中継で非難にさらされるだろう。もっとも、NHKも中止を決めているかもしれないが。
相撲とやくざとの関係はおそらく、江戸時代に遡る。この縁はなかなか切ることは難しいが、英断が望まれるし、やくざとの決別なくしては、大相撲の将来がない。