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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

システムトレード(シストレ)3

2010年10月02日 18時18分28秒 | 思考空間

 今やエクセルを知らない人がないぐらい、ワードとエクセルはパソコン常駐ソフトとなっている。このエクセルの裏に入っているマクロ(エクセルVBA)は大変な優れもので、かつて大型計算機でフォートランを使って計算していた者としては驚きでしかない。VBA(ビジュアルベーシック)の原型であるベーシックが出たころは、パソコンでちょっとしたプログラムが組めるという程度だった。機能が低く、制限もあった。

 システムトレードのために、VBAを本格的に使い始めたのは去年の12月からで、まだ私の歴史は浅いが、当初は新たな発見と驚きの連続だった。ただ、私の使い方は、数値計算というプログラム分野であり、モニター画面のコントロールなどはやらない。VBAの機能や使い勝手は遥かにフォートランを上回る。C言語をやっていた人も、VBAに乗り換えると使い勝手が良いので喜んでいる。これを使いこなしている人が少ないのはもったいない。

 一般的にシステムトレードをやっている人は大半がVBAを利用し、楽天RSSなどで相場データを得、証券会社のホームページに入り、あたかも人が取引で操作するよう数値を入れたり発注スイッチなどをクリックする疑似操作法であるが、今後はエキーラやイージーランゲイジなどを使う傾向が増えると思う。何故なら、前にも書いたように、証券会社の運営するシステムの方が安定性・信頼性が高いためである。

 ただし、エキーラなどの取引専門ソフトは複雑な処理には向いていない。例えば、サブルーチンが使えない、配列は1次元しかない、GOTO文がない、漢字やひらがなを変数にできない、検索や置換の機能を使えない、クローズドシステムで動いている時はデータの出し入れができない、分かる人が殆どいない=特に難しい問題は自分で解決するしかない。本当に泣かされる。このような制限、窮屈さは有るが、安定性と信頼性は何にも増して重要である。

 イージーランゲイジを使ったことは無いが(99%エキーラと同一と言われる)、エキーラの場合は既に多数の戦略や関数が登録されている。戦略とは取引のプログラム、関数は統計など取引に使う計算用の呼び出しプログラムのことで、例えば、戦略には本などで書かれている手法は全部揃っていると言えるほど。一目均衡表をFXチャートなどにドラッグするとたちまち一目均衡表を使ったトレードができる。

 しかし、世の中はそう甘くない。登録された戦略で全部バックテストしたが、そのままで勝てる戦略は存在しない。有料の勝てるソフトも、発売当初は勝てるが、ユーザーが増えてくると次第に勝率が下がり、やがて、常時負けるソフトとなってくる。当たり前のことで、勝てるパイは小さく、ユーザーが増えれば一人あたりのパイは小さくなりやがて消滅する。それと、3年程度のチャートを分析して気が付いたのは、チャートの形が変化していること。世界のスーパーコンピューターが取引を示すサインを分析しているから、大量の取引は狙い撃ちされることになる。

 結局のところ、勝者は世の中で普及していないロジックを見つけ、ソフトに展開し、取引規模を拡大せず、絶対にロジックを公開しない。あるいは、そのロジックでソフトを作り、販売する・・・ということです。宮仕えは楽じゃないし、日本ではまだまだシストレ人口は少ないので、一獲千金を夢見てはいかが。

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