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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

維新三策の方が良かったね、橋下ちゃん

2012年02月20日 21時59分16秒 | 国際・政治

 今回の、船中八策はいかにも橋下徹らしい。強硬な反対論が出ることを承知の上で、発表したのだろう。大阪市長選挙では「独裁」という言葉を使い、共産党まで敵に回して、驚異的なドッテン返しにより勝利した。

 私は確かな実績を残し、誰も実現できなかった改革を断行する橋下を支持するが、それにしても、参議院廃止は、自分が裏方の実行責任者だったら頭を抱えただろうなと思う。

 一院制で良いと思うけど、参議院廃止は、どう考えても自己矛盾に陥ってしまう。まず、3326人の塾希望者を2500人に絞ったところで、衆議院の候補者は300人と言っている。あぶれた人間は参議院と地方に回ることになる。

 首相公選制などは憲法改正のため参議院でも三分の二の賛成を要する。現在の参議院議員は当然反対に回るので、憲法がらみは全く成立しない。そこで、大量の参議院議員を送り込まなければならない。

 

Toruhashimoto

衆議院と異なり、参議院の三分の二を抑えるには時間もかかり奇跡に近い。仮にできたとして、当選者は折角苦労して掴んだポジションを自ら壊す努力を強いられる。政治家は欲深き連中だ。整然と腹を切るとは思えない。

 つまり、橋下徹が参議院廃止を宣言した瞬間に、憲法がらみの実現が吹っ飛んだ。現状では、憲法改正の失敗率が90%以上というのが私の見方。勿論、不可能をひっくり返してゆかなければならないが。

 一方、首相公選制と一院制を掲げ、そこに、選挙中に公言してきた「独裁」という言葉が結び付くと、全国レベルでは、雑誌などに様々な噂(一党独裁による日本支配など)も流されてしんどいよ。

 坂本龍馬はたまたま船の中で、八つのアイデアを思いついたのかも知れない。しかし、橋下が無理に八つのテーマを用意する必要は無かった。一方で、元小泉首相は郵政民営化と、一般には理解しがたいテーマ一つに絞って大勝した。

 

Ryouma11

 変な話だが、分からんテーマの方が燃え上がり易いし、書けば書くほど、より具体的になり、矛盾やほころびも出る。何となく、民主党のマニュフェストに近くなるし、少しでも失敗すれば民主党現象と揶揄されることになる。

 三策だと、私のような頭の悪い者でも、ばっちり覚えられる。彼は敢えて、受け入れ難い難題をぶっつけるのが戦法のようだが、場合にもよる。論理的に正しい場合はいつか実現するが、論理的な矛盾を含むと間違いなく行き詰まる。

 残りの5つは塾生と練り上げるのでよかった。発案者が橋下だと非常に都合が悪い。ツキが落ちるように急速に支持を失う可能性もある。

 大阪都とか、道州制とか、首相公選とかは具体的なイメージもわきにくいので、スローガン的には極めて良かった。今回の政治スローガンに関しては、厳しいようだが30点。橋本ちゃん、大いに反省しなさい。

 その対策からか、維新八策はメモのような形で出され、説明者が中田宏、作者には堺屋太一だとか複数の橋下以外の名前が上がっている。知恵者がいて、橋下が傷を負わないよう考えたのだろう。

 私は、坂本龍馬は世の中で思われているほどの英雄ではないと思うが、ま、気になるのは龍馬が暗殺されている点。橋下に英雄にはなって欲しいが、暗殺されずに、長く頑張って貰いたい。

 

コメント
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