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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

はやぶさプロジェクトは税金の無駄遣い 何故、宇宙工場建設を目指さないのか?

2014年11月27日 14時16分14秒 | 宇宙
 中国は日本の宇宙計画を笑っていると思う。惑星の物質を日本に持ち帰るのは確かにロマンも有れば、技術力を示すことが出来る。何か、太古の宇宙や生命誕生に結びつく情報が得られるかもしれない。しかしアメリカが月から持ち帰ったかけらほどの有益性やインパクトは無い。

 まず、生命の起源になりえたヌクレオチド(核酸の単位*)の持ち帰りは宝くじに当たるようなもの。オーストラリアに落下したマーチン隕石ではこれら塩基類(アデニン、グアニンなど)が見つかっているものの毎日山のように降り注ぐ隕石でこの報告だけ。仮に惑星(1999JU3)にヌクレオチドが存在していたとしても確実に掴めるか?
*ヌクレオチドは原始の地球で合成される条件が無かった

 また、ビッグバンの証拠を見つけるかと問われれば、そもそも、ビッグバンが無かったのだから意味の無い事で、万が一何かの間違いで有ったとしても、惑星から得られるものは少ない。これらを考え合わせると、何でも良いから理由を見つけて宇宙に探査機を飛ばしたかったのだろう。

 はやぶさ2の予算は280億円というからすごい。いずれにしても、国の負債が1000兆円を超える中で官僚一流の「何を目指すのか何を考えているのか分からない」自己満足型の税金無駄遣いだ。赤字垂れ流しでは宇宙開発も続かない。

 中国は有人衛星の打ち上げに成功し、宇宙基地の建設に向かっている。同時にアメリカの衛星を撃ち落せるよう軍事的な技術開発と実験を繰り返している。中国の狙いは軍事力をバックに経済成長させ(経済条件を有利に導く)、更に軍事力を高めるという相乗戦略である。その軍事的な最終ステージが宇宙と見ているのだ。

 日本が宇宙開発で世界をリードするつもりなら、地球近傍のエリアに活動拠点を設けるべきだ。また、宇宙開発が莫大なコストを伴うだけに、最終的に利益を生むプロジェクトが望ましい。その意味では宇宙工場は最適だ。地球では不可能な特殊金属、薬品を製造し、とりわけ無尽蔵な太陽光を電力に換え地球に送電するシステムの開発は環境面からも望まれる。

 中国の様にあからさまに軍事的なプレゼンスを高める必要は無い。平和的に宇宙工場を建設し、ビジネスベースに乗せてゆくだけで、実は軍事的な優位性が増すのである。

 私はかつて宇宙工場建設を電気学会に発表した。これが実現できれば、地球温暖化に対応(地上発電所の廃止と排気ガスカット)出来る上、宇宙開発がビジネスに繋がる(事業拡大)。加えて、前述したように軍事的な優位性は格段に高まる。日本人は気付いていないが軍事力の増強とアメリカとの同盟関係の強化が経済成長に繋がるのだ。
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