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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

東電福島原発の原因を徹底的に解明し責任者を罰しない限り原発の安全性は保てない

2015年05月31日 11時44分00秒 | 深刻な問題
 原子力発電を全廃する事は選択肢の一つであり、事故後の感情としては理解できる。ただし、将来に向けて原子力発電が重要なエネルギー源であり続けることに変わりない。問題はいかに安全性を確保するかだ。

 東京電力福島発電所の事故原因について、徹底解明が行われたかは極めて疑問だ。分かり易く言えば、全電源喪失(メルトダウンの原因)に至った設計や基準を誰が決定したか、経緯や氏名が公表されていない。すなわち誰も責任が無い有耶無耶の幕切れとなっている。

《私が電力の本店課長時代、原子力部に装置について分からない事を電話質問したら、担当取締役から間接的に圧力がかかった。驚いた。JR車中で会った他部の課長と話が弾み、彼が「本店では普通の会話も出来ませんね」と言い、良く考えればそうですねと相槌を打ったのを覚えている。特に原子力はアンタッチャブルだった》

 これでは国民が不安を抱くのは当然の事だ。話題は変わるが、ご存知のように先の大戦に関して日本人自身による裁判は実施されていない。戦勝国側が一方的に判決を下し、A級戦犯などを吊るしただけだ。大本営は一億総玉砕を叫んでいた。

 もし、本土決戦・一億総玉砕に突入していたら、日本は一体どうなっていたか?これを読んでおられるあなたが存在し得ただろうか?戦後の極めて責任の曖昧なスタートが日本の正常な発展を阻害する事になっている。

 福島原発は一歩間違えれば東京には死の灰が降っていた。今頃、日本経済的は深刻な打撃を受け、未だ復興ままならぬ状態だっただろう。日本人は忘れ易い。深刻な事態を「まーまー」で済ませる。

 原発は安全と嘘八百をかつての大本営の如く流し続けた張本人はトップに君臨し、あるいは相談役として人事権保有、高報酬、部屋、車での送り迎え、美女付きで生涯ぬくぬくとした人生を全うできるのだ。つまり、福島原発事故を生んだ体質は不動で温存されている。

 国内では次々原発が再稼働される。原子力の安全性を徹底的に見直すべき絶好のチャンスを逸し、国民に納得できる情報を提供しないままで(私も情報が少なく分からない)再稼働して良いのだろうか?曖昧で甘い温床は異分野においても事故を招く要因となる。
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