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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

東京裁判で日本を無罪としたインドのパール判事は実に高潔で立派な人だった

2017年01月31日 21時04分53秒 | 軍事外交
 インドのネール首相は東京裁判を重視し最も尊敬するパール判事を東京に送った。パール判事は他の判事が旅行や宴に興じ、まともな取り組みをしていないと見るや、一切交渉を絶ち、一人ホテルに閉じこもって調査と著述に専念した。パール判事には身辺の危険も案じられた。

 パール博士が2年半で読破した資料は4万5千部、参考書籍は3千冊という超人的な作業だった。その上で事実を徹底的に究明し、事実に基づき、客観的に合理的に判断したのであった。

 この間、パール博士夫人は重篤な病状となり飛んで帰った博士に、夫人は自分は何とか耐えるので心配せず東京裁判に専念するよう伝えた。約束どうり夫人は裁判継続中は耐えて、裁判終了後亡くなられた。

 日本でパール博士の歓迎会を開き「同情ある判決を頂いて感謝に堪えない」とお礼申し上げた。これに対してパール博士は「私が日本に対して同情ある判決をしたと考えられるならそれはとんでもない誤解である。私は日本の同情者として判決したのでもなく、西欧を恨んで判決したのでもない。真実を真実と認め、これに対する私の信じる正しき法を適用したに過ぎない。それ以上のものでも それ以下でもない」と述べたという。

東京裁判はどう見ても、連合国側が裁くような内容ではない。植民地を失うことになったイギリス、フランス、オランダなどの恨みなどを込めたリンチであり一方的制裁である。例えば、駐日イギリス人記者ヘンリー・S・ストークスは「白人世界では戦後一貫して日本への憤りが蔓延していた」、「日本軍の戦いぶりはこの世の現実とは思えないほど強かった」と書いている。

 日本は開戦前にアメリカとの戦争を避けるため、中国撤退などかなりの妥協案も提案していたが、アメリカは悉く蹴り、石油輸出禁止などで完全に日本を締め上げ、戦争を誘導した。

 ただし、日本国民の立場では、追求すべき責任は山ほど有ったが、これは全くお咎め無しで今日に至っている。東京裁判では陸軍の7人が死刑になり、海軍は責任を問われていない。太平洋戦争はむしろ海軍中心であって、特にミッドウェイ大敗北を大勝利と大嘘を徹底させ、大量の死者(公式には310万人、戦後に亡くなった方々を含めて推定500万人)を出させた山本五十六は罪が重い。

 大体、人間魚雷(回天)の開発を推進し実行した海軍の責任者は全員絞死刑もんだろう。何が海軍がスマートなのか?夫が回天で出港するので必死の思いで港に来た若妻は、夫の姿は確認できず、その棺桶の冷たい船体(人間魚雷)を見送ったという。こんな酷な話はない。