風邪の季節ですね。君の身体にウイルスが侵入すると大食漢のマクロファージが来てぱくりと食っちゃう。同じくマクロファージの仲間の樹状細胞も飲み込み分解する。マクロファージと樹状細胞がウイルスを食べれば防衛できるか?そうはいかない。敵が多いと間に合わない。
ここからが、免疫軍の凄いところ。マクロファージと樹状細胞は分解した敵の特徴的なパーツをT細胞に見せる(提示)。提示の条件が異なり、マクロファージは記憶範囲のパーツしか提示できず、樹状細胞はあらゆる敵のパーツを提示できる。パーツはペプチドと呼ばれるアミノ酸の繋がった分子だ。
T細胞(*)はこれを見て、対応するB細胞を探す。B細胞は、あらゆる敵に対応する種類が作られており、骨髄で待機している。指名されたB細胞は抗体を製造し始める。抗体は水溶性タンパク質のため、血液などに溶け込み、体のあらゆる部分に移動できる。抗体は強力な武器で、ミサイルのようにウイルスを攻撃する。
*T細胞は胸腺( Thymus)で育ち、同じくB細胞は骨髄(Bone marrow)で育つのでそれぞれの頭文字をとって名称が与えられている。
抗体が大量に出来るのが1週間ぐらい、従って風邪が治るのに約1週間かかる。直接的には注射や薬で風邪が治るものではないんだね(ウイルスは生物ではないので薬などが効かない)。だから風邪にかかったら体力回復に努めよう。
オートファジーは自食行為。ひもじい場合も有れば、不要な器官等を分解する場合も有る。細胞の中で小胞体の一部がググッと大きく伸び、例えばミトコンドリアを取り囲み、完全に包んだ状態で小胞体から独立する。球体のようなオートファゴソームが出来、更にリソソームと合体しオートリソソームと呼ばれる分解処理器官となる。
リソソームは生体高分子などの廃棄物を取り込んでは消化する分解機能を持っており、加水分解酵素などにより分解する。分解しで取り出したアミノ酸などは再利用される。ミトコンドリアなどはなくなるが、分解した分だけ栄養は確保される。
地球上で最も多い生物は細菌(バクテリア)ですが、そのバクテリアに取り付くウイルスがファージ(形は月面着陸船に似てカッコいい)。バクテリオファージなどと呼ぶ。ウイルスは自己増殖できないので生物には分類されないが、生物進化には大きな影響力を持ち続けている。
ファージはバクテリアにとりつくと、バクテリア細胞内にDNAを注入する。バクテリア内部ではファージのDNAを自分のDNAと勘違いし、バクテリアのポリメラーゼやリボソームがファージのDNAをコピーし、またDNAで指示するタンパク質をどんどん製造する。
作られたDNAとタンパク質がバクテリア内で合体し、新しいファージが大量に誕生し(100~10,000)、バクテリアを破壊して出てゆく。それぞれのファージが狙うバクテリアは種類が決まっている。ファージはバクテリアの10倍程度存在すると言われ、どこにもいる。君が食べるものには大量のファージが含まれている。
ここからが、免疫軍の凄いところ。マクロファージと樹状細胞は分解した敵の特徴的なパーツをT細胞に見せる(提示)。提示の条件が異なり、マクロファージは記憶範囲のパーツしか提示できず、樹状細胞はあらゆる敵のパーツを提示できる。パーツはペプチドと呼ばれるアミノ酸の繋がった分子だ。
T細胞(*)はこれを見て、対応するB細胞を探す。B細胞は、あらゆる敵に対応する種類が作られており、骨髄で待機している。指名されたB細胞は抗体を製造し始める。抗体は水溶性タンパク質のため、血液などに溶け込み、体のあらゆる部分に移動できる。抗体は強力な武器で、ミサイルのようにウイルスを攻撃する。
*T細胞は胸腺( Thymus)で育ち、同じくB細胞は骨髄(Bone marrow)で育つのでそれぞれの頭文字をとって名称が与えられている。
抗体が大量に出来るのが1週間ぐらい、従って風邪が治るのに約1週間かかる。直接的には注射や薬で風邪が治るものではないんだね(ウイルスは生物ではないので薬などが効かない)。だから風邪にかかったら体力回復に努めよう。
オートファジーは自食行為。ひもじい場合も有れば、不要な器官等を分解する場合も有る。細胞の中で小胞体の一部がググッと大きく伸び、例えばミトコンドリアを取り囲み、完全に包んだ状態で小胞体から独立する。球体のようなオートファゴソームが出来、更にリソソームと合体しオートリソソームと呼ばれる分解処理器官となる。
リソソームは生体高分子などの廃棄物を取り込んでは消化する分解機能を持っており、加水分解酵素などにより分解する。分解しで取り出したアミノ酸などは再利用される。ミトコンドリアなどはなくなるが、分解した分だけ栄養は確保される。
地球上で最も多い生物は細菌(バクテリア)ですが、そのバクテリアに取り付くウイルスがファージ(形は月面着陸船に似てカッコいい)。バクテリオファージなどと呼ぶ。ウイルスは自己増殖できないので生物には分類されないが、生物進化には大きな影響力を持ち続けている。
ファージはバクテリアにとりつくと、バクテリア細胞内にDNAを注入する。バクテリア内部ではファージのDNAを自分のDNAと勘違いし、バクテリアのポリメラーゼやリボソームがファージのDNAをコピーし、またDNAで指示するタンパク質をどんどん製造する。
作られたDNAとタンパク質がバクテリア内で合体し、新しいファージが大量に誕生し(100~10,000)、バクテリアを破壊して出てゆく。それぞれのファージが狙うバクテリアは種類が決まっている。ファージはバクテリアの10倍程度存在すると言われ、どこにもいる。君が食べるものには大量のファージが含まれている。