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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

30億人の脳を操る危険なバクテリア トキソプラズマ! 猫好きの男性は感染者である可能性が高い

2017年10月26日 09時02分19秒 | 健康・病気
 可哀想なのはトキソプラズマに感染したネズミだ。感染ネズミは猫の匂いに愛を感じ、引き寄せられ、簡単に食べられてしまう。トキソプラズマはネコ科の腸の中でしか有性生殖しない。かくしてトキソプラズマは再び猫の腸に戻る。

 恐ろしくも凄い戦略だ。世界中でトキソプラズマの保菌者は30億人に達し、アメリカ人(猫好き)の12才以上で4分の1が感染、フランス人は更に感染率が高く、世界には95%感染の国も有るらしい。

 トキソプラズマは厄介なバクテリアで排除が難しく、影響力が大きい。前述の様にネコ科の腸の中だけで有性生殖し1年に1回糞と共に出る。外に出ると「無性生殖」で増殖し、哺乳類であるネズミや人間、あるいは海の動物(哺乳類)に感染する。

 一度の感染で影響は残り続け、思考や性格に影響が出る。感染した男は内向的、否定的、攻撃的になり、女性は外交的、肯定的、従順になるらしい。興味深いのは男性の場合、猫の全体的な匂い、或いは猫の尿の匂いに好感を持つようになる。

 竹内 薫氏(サイエンスゼロをはじめ、TBSのあさチャンなどテレビ出演が増えている)はどうなのかな? 彼は部類の猫好きで、数匹飼っており、サイエンスゼロでもその様子を紹介した。トキソプラズマ感染は血液検査で分かる。

 トキソプラズマに感染した当初は風邪を引いたような悪寒や発熱があるが(妊娠中では胎児に影響)、免疫が数日で制圧し、トキソプラズマは組織シスト(細胞の中の小胞)に巣を構えて逃げ込み、休眠を決め込む。

 免疫から逃げるため小胞の膜を厚くしたり、エネルギーを獲得するためミトコンドリアの近くに移動したりと、なかなかのやり手。免疫が弱ると出てきて暴れる。

 猫(清潔好き)に触っただけで感染は無いようだが、猫の糞や尿は危険なのできちんと処理し、こまめに手を洗うなどの注意が求められる。トキソプラズマに感染しなくても、放出するタンパク質が細胞に取り込まれると感染者と同様の症状となる。猫のトキソプラズマ予防薬は販売されているらしい。