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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

山のような新ダーウィン説の矛盾 指摘NO5 典型例の獲得免疫 

2021年05月20日 16時01分54秒 | 生命
 脊椎動物以降には獲得免疫(適応免疫ともいう)が有り、脊椎動物の中では原始的なヤツメウナギには無いとされていた。しかし、最近、ヤツメウナギにもT細胞やB細胞のような細胞の存在が分かったそうだ。

 この獲得免疫を生むメカニズムはものすごい高度な発明であり、大胆なメカニズムでありながら決定的な威力を発揮するので最初に知った時は あっと驚いたね。ただ、新ダーウィン説のいう遺伝子に依存していない。獲得免疫では新たな遺伝子の再構成(新製造)となっており、あらゆる外敵に対抗するT細胞を作っている。

 体内で作るから自分に似たターゲットに対応するT細胞ばかりが大量にできるので、自分を攻撃したらたまらんから破壊してしまう。98%を破壊し、2%しか残らんという残酷さ。どうやって選択するかも不思議だね。それでも、自分には似ていない外敵に対応するT細胞が数百万種類が残る。

 こうして、あらゆる外敵に対応するおびただしい種類のT細胞が待機している。外敵侵入に対しては自然免疫が活躍し(好中球など)、その中のマクロファージが外敵をむしゃむしゃ食べると外敵の組織の中の抗原を選択しT細胞で試せるよう細胞外に提示する(抗原提示)。マクロファージは全てのT細胞に提示しぴったり合うT細胞を選択する。

 選択されたT細胞は大量につくられる。例えば、コロナに感染すると、コロナ対応のT細胞が大量に出現し、更にT細胞はB細胞に指令を出して、抗体を作らせる。大量・多数の抗体はミサイルのように発射され、コロナの毒を消したり無力化するというものだ。

 T細胞のTは胸腺(Thymus)、B細胞のBは骨髄(Bone marrow) とそれぞれが育った場所を示している。

 獲得免疫では、感染時の初期の立ち上げ(10日ぐらいかかるのかな)に対して2回目以降はT細胞などの数が100倍にもなり、立上速度も非常に速くなる。非常に頼りに成る味方の部隊なのだ。

 獲得免疫は、新ダーウィン説では説明できない典型的な例だ。
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