1.世の中に発表されている進化仮説はいずれも新ダーウィン説を全面的にあるいは部分的に否定するものとみなせる。新ダーウィン派が認めている微小な遺伝子変化に関する中立説も新ダーウィン説を肯定するものではない。中立説は遺伝子のランダム変化であり、非常に高度な構成のゲノムソフトがランダムに変化することは同ソフトの崩壊を招く。前にも書いたようにランダム変化は重要度に関係なく全遺伝子を壊してしまう。
2.リン・マーギュリスの共生説は、進化論に強烈なインパクトを与えた。20億年前に我々の祖先の原核細胞がプロテオバクテリアからミトコンドリアを得た事が、真核細胞の繋がり、劇的発展をもたらした。共生説は新ダーウィン説の言う小さな積み重ねではない。ミトコンドリアは驚異のエネルギー発生器官である。更に10億年前にシアノバクテリアから葉緑体を受け取り共生を始めた真核生物は植物に発展した。
3.眼の進化も、渦鞭毛藻からクラゲがロドプシンというタンパク質を得たことに端を発し、動物が眼を獲得することに繋がった。これも画期的な事だった。僕は今年、NHKで見るまでこの事実を知らなかった。
4.ウイルス説も物理化学的な遺伝子変化の積み重ねによる進化ではない。我々の遺伝子にはウイルスから貰ったらしいゲノムがたくさんある。
5.プラスミドで見られる細菌やバクテリアなどの間で実施されたゲノム水平伝搬も、3,4に傾向が似てゲノムの獲得である。プラスミドは宿主が不要とみなすと、除去されてしまうようだ。
間違った仮説が定説のように教科書に記載され、広く普及することは科学の発展を妨げるものである。もし記載するとしても、矛盾点も明確にしなければならない。
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