早大の調査委員会(委員長・ 小林英明弁護士)は7月17日、小保方氏の博士論文についてコピペなどの問題が有ったにも拘らず、博士号の取り消しには該当しないと発表したらしい。
前出調査委員会は「論文は多数の問題箇所があり、信ぴょう性、妥当性は著しく低い」のだが、規定に該当しないと結論付けた。この論文は小保方氏が11年1月に指導教授らによる公聴会に臨む前の「草稿」が誤って製本されたらしい。
問題の無い、本来の論文が調査委員会に提出されたのであれば、調査委員会としても単純なミスと判断せざるを得ない。しかし、問題は早稲田大学の博士号の権威が著しく失墜した事だ。
私の知人I氏は早稲田大学で博士号をとっただけに頭を抱えている。実は、早稲田大学理工系の博士号は極めて厳しい。例えば電気系では東京大学や東京工業大学は、学会論文3本で、1本がアメリカの学会(IEEE)だったはずだ。
それに対して、早稲田大学は学会論文が5本である。博士課程は3年で、その間に学会論文を5本も通すなど非常に厳しい。IEEEも含まれているはず。教授の協力無しでは不可能に近い。早稲田では従ってオーバードクターが多かった。
I氏は学外からその5本の論文を通過させ博士号をとった。指導教官もいないから書き方も分からない。まるでガイドやサポートなしにエベレストに登頂するようなもの。極めて価値のある博士号だ。
何故なら、地方国立大学では論文1本で簡単に博士号が取れる。某徳島大学や某愛媛大学ではそうだった。論文1本なら、論文に名前を掲載してもらい、そして順番を最初にするだけで良い。これをファーストネームと呼ぶ。
そのため、地方国立大学では全く資格の無い者でも容易に博士号をとれたのだ。旧帝大系でもお金が絡んで色々な事が有ったはずですよ。お礼金を渡すなどは常識だったし、教授に4百万円とか5百万円が渡された。
私が博士号取得を希望したわけではないがご厚意が有って、話の流れがその方向に向かい4百万円用意するよう言われた。色々有って、話が壊れ、とらなかったがそれで良かった。申し訳ないが、博士号をとるなら更に大学の格を上げたい。
かつて部下に博士がいた。彼は社会人博士(企業人が大学に出向き取得する)だったが、業務能力に問題が有った。多分論文も指導教授が主要な部分を書いたのだろう。現在の博士号は独創性を重視していないので訳の分からない内容となっている。
小保方氏に独創性が有ったなら、それを重視すべきで、書き方がどうだとか、形式にもこだわりすぎるべきではない。博士号や論文も含めて、科学の本質は新たな発見や組み合わせであって、表現方法ではない。
指導教官が独創性の事実を証明できる表現方法を十分指導すればよい。科学論文表現を専門とするアシストとの合作でも良い。
追記:博士号は教授が取らせようと考えたら絶対に取れる、とらせまいと考えたら絶対に取れない、教授絶対権限のどろどろ世界です。例えば、博士号の審査会で、他の教授が反対したら、次はお返しに反対した教授の申請を拒否する。
そこで、誰でも教授が一度申請した候補者は、犯罪者でもない限り必ず合格する。博士号をとれなかった学生が他の大学に行き、いくら優れた論文を書き、業績を上げても前の担当教授が乗り込んで潰してしまう。
そういう露骨な事を平気でやった人物は、例えば、電気学会の会長になった某秋月景雄だね。私自身、こいつにはひどい目に逢った。人間かね。彼がぼろくそに非難しいじめた白井先生が早稲田の総長になったのは皮肉であり、救いだ。
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