冬将軍来る

ついに冬将軍がやって来ました。
今日は、朝から雪がチラついて、日中も降り続きました。ただし、積雪までは至らなかったので、助かりました。
気温は、朝の気温が日中も続いて、寒い一日でした。


寒気を伴った低気圧がやってくると、「冬将軍」と言いますね。
普段、何気なく使っているために、語源は考えたこともありませんでした。
以下は、雪の中車を運転しながら聞いていた、ラジオ番組（NHK　ことばおじさんの気になることば　梅津正樹アナウンサー） からの受け売りです。

番組の内容は、タイムリーに「冬将軍」の語源でした。
冬将軍なる言葉が生まれたのは、歴史上の出来事がきっかけでした。
時は1812年、場所はロシアのモスクワです。
皇帝ナポレオンは、ロシアへ攻めこんで、モスクワを包囲しました。陥落寸前のモスクワは、冬の寒さと雪に守られて、さすがのナポレオンも撤退せざるを得ませんでした。
この歴史的事実を、イギリスの新聞が報道して、記事の中で「ジェネラル　フロスト（厳寒）」に負けたと表現したそうです。
この記事を、日本語へ訳した際「冬将軍」と表現したのが語源なったと説明していました。

ジェネラルは、色々な意味がありますが、それを「将軍」と訳したところが素晴らしいですね。
「冬親分」「冬大統領」「冬大名」「冬殿様」等、色々考えられるんですが、言葉の響きは「冬将軍」が抜群です。
何時、誰が翻訳したかは分からないそうですが、センスの良さを感じました。


今年は猛暑で、海水温が高めに推移しているだけに、寒気がやってくると大雪になる条件が揃っています。
明日は、もっと冷え込むようですが、雪が心配です。ひどくならないことを、祈っています。

上の2枚は、今日の様子です。雪は、写真に写るほどの降り方ではないので、単なる曇り空にしか感じられません。
下の2枚は、冬晴れの日、福島潟で撮影しました。こんな青空が懐かしいです。