
「冬雀」は、冬の季語だそうです。
上の写真は、先日白山公園で撮影した、スズメが植え込みに集団で止まっていた様子です。
すぐ近くの東屋で、年配の女性が鳥に与える餌を準備しているのを目ざとく見つけて、待っているようでした。
最近は、昔ほどには見かけなくはなったものの、人に取ってスズメは身近な野鳥の代表でしょう。
子供の頃、収穫時期の稲穂を食い散らかす害鳥だと習いました。確かに、稲穂を食い散らかすんですが、子育ての時期は害虫を捕食するので、益鳥とも言えます。まあ、人間が勝手に益鳥だ害鳥だと言っているんですけどね。
とある本の受け売りです。
スズメは人間が稲作を始めた時から、人里近くに住まうようになったと書かれていました。当然、人間との軋轢を覚悟のうえですが。
リスクを取っても、人間が作る穀物などのオコボレに預かることができるし、人間が近くにいるので天敵に襲われづらいと言うメリットが大きかったようです。
人は、害鳥となったスズメに対して、駆除を続けてきました。しかし、多産多死の戦略を取るスズメは、人の拡散とともに繁栄を謳歌して来ました。人が住むところには、スズメありです。
と言うことは、最近スズメの姿が減ったのは、日本の勢いが落ちてきた結果なのかとも、見えてしまいます。私には、判断できませんけどね。
午後から散歩へ行ったら、今年の寒い冬を何とか生き抜いたスズメたちが、草むらにもぐりこんで餌を探していました。多分、数多の仲間が行き倒れになった末に生き残ったスズメ達ですから、たくましく感じました。
下の2枚は、午後から行った散歩で撮影した写真です。曇天ベースの空模様で、西寄りの風が結構冷たく感じました。

