ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

娘よ(79)~ともに走れる喜び~

2016-07-18 13:10:11 | 生き方
娘と走った。
走った、というにはあまりにも遅いスロージョギングではあったけれども。
走ったというにはあまりにも少ない距離ではあったけれども。

毎日室内でステッパーで300~400歩を踏んでいる娘。
また、毎日妻と3,000歩くらいは散歩もしている娘。
最大の悩みは、体重の増加である。
発病以前の体重から1.5倍近く増加している。
ガリガリにやせていたのが、いつの間にか完全メタボになってしまった。
そのことは本人が一番気にしていることである。

ならば運動してやせればいいじゃないかと思うかもしれないが、そこは、病気で脳を患った悲しさ、運動能力も奪われてしまったのだ。
立ち上がるだけでもよろけてしまったり倒れてしまったりしたこともあった。
過度に運動させると、疲れからまた脳に悪影響を及ぼすといけない。
だから、運動も慎重にさせざるを得ない。
そう思ってここまでやってきた。

最近は、妻と散歩したとき、10mくらい走ったという話を聞いていた。
また、この頃は、朝食や昼食後の茶わん洗いをしている。
夕食後も茶わん洗いをすることができる日もある。
そんなことから、少しだけ運動の質を高めてもいいかなと考えた。

今日は、近くの運動公園の道路で、ジョギングをさせてみた。
連続して走ってみたのは、220mくらいを往復。
その合間や後に、ゆっくり歩きながら、
「ハードルまたぎ歩き」

「腕振り上げ歩き」
などをしてみた。
ジョギングは、非常にスローであったけれども、走り方は悪くない。
さすが、20年前には、SBちびっこ健康マラソンの地方大会で優勝し、全国大会に行ってきた娘である。
20年余り前の毎朝、娘や息子とこうして走っていたっけ。
あの頃は、私も娘も、もっと速いスピードで走って行けたけれども。
でも、入院時の、あの足元がおぼつかなくなった状態を考えれば、今こうしてスロージョギングではあるけれども、娘が走る動作ができることは、とてもうれしい。
ハードルまたぎ歩きは、補助やつかまるものがないとぐらぐらしてあぶなっかしかった。
左右交互に腕を振り上げながら歩くことは、バランスがうまくとれずに速い動作ではできなかった。
「無理」とか言いながらも、昔は運動することが大好きだった娘だ。
いやがりはしなかった。
久々のジョギングは、本人いわく「20kmくらい走ったように感じる」とのこと。
本人は20kmどころか、おそらく5kmも走ったことはないだろう。
しかし、首にタオルを巻いて、1・2、1・2とリズムよくジョギングする姿は、そばで見ていても、なんだかとてもうれしかった。
また休みの日などはともにスロージョグしたいと思った、今日の20年ぶりの父娘RUNであった。


走った近くには、たくさんのネジバナが咲いていた。

そのピンクの花を可愛らしく清楚だと思った。


コメント
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