前の日のフライデーナイトゲームで引き分けたサガン鳥栖に並ばれたアルビレックス新潟。得失点差で鳥栖に抜かれてしまった。
その分は、今日の試合で勝ち点3を取って、再びその上に立つのだ、と鼻息荒い新潟サポ。
今日も大勢がアウェイの地に駆け付けたようだ。
今日の試合相手は、京都サンガ。
前回対戦は、ホーム戦にもかかわらず1-3で敗れている。
ただ、その試合は、伊藤涼太郎がベルギーに発つ直前の試合だったから、みんな彼に花を持たせようと、少しいつもと違う戦い方をしていたように思う。
今回は勝って、その試合のリベンジを果たすのだ。
京都の先発メンバーを見てみると、長身の原大智や決定力のあるパトリック、新潟県出身の谷内田哲平らは、控えとなっていた。
これはきっと、策士曺貴裁監督のことだから、後半勝負をかける作戦なのだろうな。
もっとも、こちらアルビも、谷口、三戸、小見、ダニーロ、星、…と後半に頼もしい人材が控えているから、負けないけどね。
そう思いながら、DAZN観戦。
試合を見守った。
やはり立ち上がりから京都は、ガンガン前からねらってきた。
試合開始直後にコーナーキックを与えてしまったときには、おいおい大丈夫かと思ったが、それをしのいで互角の展開に持ち込んだのは、最近の守備が安定した戦いぶりそのものだった。
松田のゴールがオフサイドで幻に終わると、互角ではあるが、どちらかといえば京都がイニシアティブを握っているような展開に見えた。
だが、34分、そこから得た新潟のフリーキック。
高木の蹴ったボールは、やや低い軌道でゴール前へ。
そこに、相手のマークを外して飛び込んだ渡邊泰基が、利き足の左足にボールを当てゴールに蹴り込んだ。
新潟先制!
先取点後、あっさり失点した前節の轍を踏むことがないようにしてくれよ、と思いながら見守った。
このまま終わるとは思えない展開のまま、ハーフタイム。
スタッツを見ると、いつもはボール保持率で上回る新潟が、今日は49%。
京都に負けていた。
シュート数こそ5対3で勝ってはいるが、パスの成功数も、205と203でほとんど同じ。
後半、どうなるか分からない。
京都の控えメンバーが不気味だった。
後半の展開は、前からボールを取ろうとする京都と、縦パスを通してカウンターのように攻め入る新潟と、チームカラーが逆になったような印象も受けた。
京都は、谷内田や原やパトリック、新潟は、三戸、谷口、小見、ダニーロなど、互いに強力なメンバーを交代で投入し、それぞれ得点への意欲を見せた。
新潟は危ない場面もあったが、小島を中心によく守った。
いまや「日本代表 小島」と実況されるにふさわしいプレーを見せ、ウノゼロの勝利に貢献した。
つなぐための足元の技術、キック、セーブなど、代表に呼ばれるのにふさわしいプレーを見せてくれた。
後半は、ボール保持率は向上したものの、チャンスを作っても枠にボールが飛ばなかった。
相変わらず、シュートの決定力が大きな課題だ。
京都の上下動の激しい動きの前に、今日の後半は、いつもの試合よりも足が止まっている感じもした。
相手のハンドに救われた場面もあった。
それでも、最後はしっかり勝利を手にできたのがすばらしい。
守備力は、間違いなく向上している。
新潟は、これで6試合負けなしで、今節敗れたFC東京を抜いて10位浮上。
9位の川崎まで再び勝ち点3差と迫った。
これで残りは3試合。
松橋監督は、「すべて勝つつもりでやる」と言っている。
アナウンサーやインタビュアーは、「新潟は、残留を決めた後だけども、(気を緩めず)勝った」という言い方をしたが、監督も選手もサポも、みんな残留なんかで満足はしていない。
現在の目標である、J1ひとケタ順位目指して、残り3試合「ヤケドするくらいアツい試合」を見せてほしい。
Visca Albirex !!
P.S.今日も、現地に駆け付けたたくさんの新潟サポーターのみなさん、最後の「アイシテルニイガタ」よく聴こえました。
選手の背中を、しっかり後押ししてくれました。
熱い声援ありがとうございました。