ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

全日本卓球選手権大会、けがからの復活Vの早田、弱冠17歳での初優勝の松島

2025-01-26 20:22:35 | スポーツ

全日本卓球選手権シングルスの部も最終日を迎えた。

今回から、シングルスとダブルスを分けて行うことになった全日本。

今日は、シングルスの準決勝と決勝が行われた。

午前10時から午後3時まで、準決勝・決勝の全試合をNHKBSやらネットのライブ配信やらで、全部見ていた。

昨日の準々決勝の結果、勝ち残った張本兄妹が、兄妹同時優勝なるかというところに一般の関心がいっていた。

先に行われた女子の準決勝では、妹の張本美和が強かった。

相手は、昨日の準々決勝で平野美宇に2回のマッチポイントを握られていながら逆転勝ちした伊藤美誠。

しかし、張本美和は、伊藤美誠をまったく相手にせず、4-0で勝利した。

その試合の様子をネットのライブで見ていたが、16歳の張本美和がここまで強くなったかと思った。

 

もう一つの女子準決勝は、全日本2連覇中の早田ひなと、この1年進境著しく世界ランクを7位まで上げてきた20歳の大藤沙月。

パリ五輪での負傷からまだ完全に癒えていない早田だし、両ハンドが振れて、ラリー戦に強い大藤だから、この試合は大藤にチャンスがあるだろうと思っていた。

1ゲーム目は中盤まで7-7と接戦だった。

だが、そこから勝負強さを発揮した早田は、11-9でゲームを先取した。

2ゲーム目も連取した早田は、3ゲーム目は5-9と劣勢に立ったが、そこからジュースに持ち込み、粘り勝った。

ラリー戦の展開になっても、早田のつくコースは大藤を上回っていた。

結局、早田が4-0のストレート勝ち。

前日までの対戦相手には1ゲームは取られていたのに、強敵に対してストレート勝ちする早田の勝負強さ。

試合を経験するごとに以前の力を取り戻しているようだ。

 

男子の準決勝の1つは、王者張本智和対弱冠17歳の松島輝空。

世界での戦いでは、世界ランク3位という張本の方が上位に進出している。

松島は、まだ世界ランク31位で、日本人では5番目だ。

張本の方が上回るだろうと予想した。

だけど、試合が始まると、松島の攻撃的なプレーが目を引いた。

ミスは出ることもあるが、とにかく先に攻めたり強いボールを送ったりしていた。

特に素晴らしいのはバッククロスのフォアハンドスマッシュ。

近年見たことがないような力強いショット。

そのプレーに魅了された。

第1ゲームをジュースで奪うと、第2ゲームこそ接戦で落としたが、第3ゲームもジュースとなったが、これも取って松島が優位に立った。

そうなるのは、思い切った攻め。

要所でのロングサービスも効果的だった。

決めようという強いショットを打ち続ける松島としのごうとする張本。

こういう展開になると、乗っている方の得点が多くなる。

ビシバシと松島のスマッシュが決まった。

最後は、張本がお手上げというような状況に追い込まれ、4-1で松島勝利、決勝進出。

これで、張本兄妹のダブル優勝はなくなった。

 

松島は、決勝では、同じサウスポーの篠塚と対戦。

剛の松島対柔の篠塚。

強打で篠塚の牙城を崩す松島。

コースを突き、ミスを誘おうとする、技の篠塚。

去年の対戦では篠塚が松島を下していたのだが、今回の対戦では明らかに松島が上回っていた。

「粗削り」という言葉があるが、松島のプレーはそれを思わせる。

だが、それだけではない確かな技術力も高めていた。

なんといっても、豪快なスマッシュは魅力的だ。

相手の低いボールに対してもスマッシュを選択し、ノータッチで抜いて行くのを何本見たことだろう。

第4ゲームこそ落としたものの、ゲームカウント4-1で勝利し、初優勝を果たした。

ここ数年続いた、張本・戸上時代。

その間に割って入っただけでなく、それより上にのし上がった感じ。

まだ17歳での栄冠、もっともっと強くなるだろう。

今後の世界での活躍が楽しみだ。

 

さて、女子の決勝は、早田対張本。

早田と同年代で中国からは「大魔王」と呼ばれた伊藤美誠。

彼女を、コテンパンに打ち負かした張本美和だから、早田も危ないのでは、と思った。

ところがどっこい、そうではなかった。

張本の打ち込むボールに対して、もちろんやられるときもあるが、粘り強く返す。

ラリー戦になると、早田の方が得点することが多かった。

早田の懐の広いプレーぶりにため息が出た。

心配していた利き腕の左腕のケガも感じさせなかった。

第3ゲームこそジュースとなったが、勝負強い早田は譲らなかった。

去年のリベンジをねらっていた張本を、堂々4-0ではね返す強さを見せた早田だった。

3年連続4回目の優勝を果たした早田。

日本の女王にふさわしい勝利であった。

今後の早田の活躍が、ますます楽しみだ。

去年のアジア大会で、早田ぬきでも中国に勝った日本。

張本や大藤はじめ、若い選手たちも確実に育ってきている日本。

中国勢を倒せる日も近いと感じた。

 

早田も松島も、五輪のバックアップメンバーの経験後、「バックアップメンバーはもう経験したくない」と言って、本当に努力して力を伸ばしてきたところが共通する。

2人とも、今や日本の王者である。

今年の卓球界は、2人を中心に、世界で活躍する日本人や日本チームのよいニュースが聞けるのではないだろうか。

そんな期待をしてしまうような、今日の全日本卓球選手権であった。

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残念。立教大、箱根駅伝シード権獲得ならず

2025-01-03 19:11:32 | スポーツ

箱根駅伝2日目、復路。

青学大、大会新記録で総合優勝。

復路だけの記録では、青学大も大会新記録だったが、駒澤大がそれを上回る大会新記録で復路優勝だった。

わが母校立教大学は、残念ながら、総合13位。

10位までに与えられるシード権獲得はならなかった。

往路は8位だったが、復路の結果は12位。

総合10位には届かなかった。

 

前日の往路の結果では、8位だった。

7位 城西大 8時05分57秒
8位 立教大 8時07分26秒
9位 東洋大 8時07分52秒
10位 日体大 8時08分02秒
11位 東京国際大 8時08分33秒
12位 中央学院大 8時08分36秒
13位 順天堂大 8時08分39秒
14位 帝京大 8時09分27秒

…ということで、11位とは1分7秒、14位とも2分1秒しか離れていなかった。

だから、ちょっとの違いでひっくり返されるぞ、と懸念していたのだが、それが当たった感じだった。

 

後半の復路の結果を見てみると、

1位 駒沢大 5:20:50 ★大会新記録

2位 青山学院大 5:21:18★大会新記録

3位 国学院大 5:25:21

4位 帝京大 5:25:30

5位 東京国際大 5:26:21

6位 順天堂大 5:26:25

7位 東洋大 5:27:03

8位 城西大 5:27:11

9位 日体大 5:28:19

10位 早稲田大 5:28:27

11位 創価大 5:29:57

12位 立教大 5:30:54

13位 中央大 5:31:01

(以下略)

…こうして見てみると、上位3チームは順当なのだろうけれど、激しいシード権争いをしたチーム、帝京大、東京国際大、順天堂大、東洋大などが、4位から7位までを占めている。

それらのチームは、復路は、総合上位となった早稲田大、創価大、中央大などより速かったということ。

復路の立教大は、そのシード権を争ったチームの中に入る走力でなかったということだ。

争った大学チームは、競い合うことによってさらにタイムを伸ばしていけたのだ。

 

立教大の全区間のチーム順位、個人記録の順位を見てみると、敗因がよくわかる。

復路では、区間順位が10位以内に入ったのが8区の1区間だけだったのだ。

シード権争いが佳境に入ってきたのは7区だったが、そこでついていけなかったのが、8区で区間6位ながら巻き返しにつながらなくて、残念だった。

そして、個人順位で10位以内に入ったのが、3名しかいなかったことが大きい。

個人順位の平均の数値を出してみると、「11.6」になった。

つまり、12位相当だということ。

やはり下位に落ちるのを防ぎ、上位に入る選手がもっと必要だったということだ。

何かのアクシデントがあったのかもしれないが、復路での3人の選手変更は実を結ばなかった。

 

だけど、応援するのが母校だということは、本当にハラハラドキドキを生むものだ。

興奮したり落胆したりしながら、2日間のレースを見守った。

それは、総じて、楽しかった!!

また選手たちは変わるが、高林監督のさらなる指導によって、リベンジしてこの悔しさを晴らしくれることを期待したい。

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ブログの異常&箱根駅伝往路

2025-01-02 20:06:20 | スポーツ

このgooのブログ。

今朝起きてから、変だった。

アクセスしようとしても、なぜかつながらない。

「◎」がグルグル回るだけでつながらなかった。

やっと午後になって回復したが、時間がかかったぞ。

 

さて、今日は楽しみにしていた箱根駅伝の初日。

母校立教大学を応援して、テレビ画面に見入っていた。

1区では16位と出遅れた感はあったが、上位とのタイム差はさほどでもなく、その後に期待した。

エース的な存在の2区の馬場選手は、少し気負ってしまったのか終盤少し崩れたが、それでも区間7位の走りで、9位に押し上げた。

3区の稲塚選手も区間13位ではあったが、9位のまま4区の選手にリレーした。

5区の選手にタスキが渡ったときには、シード権外の12位だったので、往路で10位以内は難しいかと思った。

だが、5区山上りで、山本選手が区間5位の力走で順位を上げた。

立教大チームは、しっかりと8位でゴールし、明日の復路に期待を広げた。

去年や一昨年は、区間10位台の後半という選手も多かったのだが、今年は区間上位の選手もいるところが、違う。

明日の復路にも、大いに期待したいところだ。

そして、10位以内に入って、来年の大会のシード権を獲得してほしい。

 

それにしても、往路のレース展開は面白かった。

去年シードを獲得できずに、今年は予選会出場の憂き目にあった中央大が、1区の吉居選手で飛び出し、5区の途中までトップでレースを進めるなんて、予想外の展開だった。

それをひっくり返した青学大の底力はすごい。

2区の黒田選手、4区の太田選手、5区の若林選手が、いずれもすばらしい走りだった。

劣勢から盛り返せるのは、力があるからだなあと感心。

黒田選手は、創価大の吉田選手と並び、今までの区間記録を破っていた。

 

また、元の記録は、外国人選手のものだから、それを破る日本人選手が一気に2人も出るなんて、日本人選手のレベルも上がってきたのだなあと感じた。

まあ、新記録は、東国大の外国人選手エティーリ選手の方が10数秒上回っていたのだけどね。

 

なんといっても、勝敗を決したのは山上りだった。

そこに山を走って上る力のある選手がいるかどうか、ということによって、順位が大きく左右されるのを再確認した。

青学大の「若の神」とか早大の「山の名探偵」なんていう命名も笑えたが、そう呼ばれるにふさわしい活躍ぶりだった。

最後にどんでん返しがあるのが、この山上り。

その面白さも味わえた、今年の箱根駅伝往路であった。

さて、明日の復路も楽しみだな。

 

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インカレサッカー、新潟医療福祉大、惜しくも準優勝

2024-12-28 20:04:46 | スポーツ

インカレサッカー、新潟医療福祉大、惜しかったなあ。

決勝で、東洋大に0-1で敗れ、準優勝。

しかも、その1点はPKによるもの。

判定は仕方ないとは思うが、その1点だけだからなあ。

 

準決勝では、関東リーグで22戦無敗の明治大に対して得点を許さず、延長戦を終えて0-0。PK戦の結果、5-4で勝利したのだった。

反対側の準決勝では、アルビに入団する2人、矛の笠井・桐蔭横浜大と縦の稲村・東洋大という対決だったが、稲村の東洋大が1-0で勝利したのだった。

 

かくして、来季正式にアルビレックス新潟に加入する稲村の東洋大と、新潟医療福祉大の対決という、新潟ゆかり対決の決勝となったのだった。

 

私としては、どちらかといえば、新潟で活動しているからということもあり、新潟医福大を応援していたのだった。

なにしろ、2年前のこの大会で準優勝、今年9月の総理大臣杯でも準優勝だったから、3度目の正直として優勝してほしかったというのが、その理由の一つ。

 

それだけでなく、大都会でない新潟で大学サッカーをがんばっているチームだから、というのもあった。

高校時代に有力校で活躍した選手なら、大学時代も名の知れた関東一部リーグの大学を選んで進学するのが普通だろう。

だけど、地方の新潟医福大を選んだ選手たちは、ここでがんばる、というきっと捲土重来の気持ちがあったと思うのだ。

だから、やったぞ!という達成感を味わわせてあげたかったから、という思いがあったのだが…。

うーん、残念。

 

それにしても、サッカーでは、新潟医療福祉大も、アルビレックス新潟も、アルビレックス新潟レディースも、トーナメント戦の決勝まで行く機会はあったのに、まだ1度も勝てていないんだよな。

新潟県に住む者として、それがすごく悔しいなあ。

悔しいのは、実際に負けた選手たちだということは知っている。

早くその変な新潟ジンクスを破るチームが現れてほしいと思う。

来年に期待しよう。

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アルビ、新潟がらみで応援する、全日本大学サッカー選手権

2024-12-22 20:51:23 | スポーツ

Jリーグの試合が終わって約2週間だけれど、今が非常に熱い試合が行われているアマチュアの大会がある。

それは、サッカーのインカレ、第73回全日本大学サッカー選手権。

12月7日から始まったこの大会。

大学ナンバー1を目指して、全国のリーグ戦を勝ち抜いた大学が戦っている。

 

Jリーグの全試合が終わって、関心は、来季入団する選手たちが気になるところだ。

だから、その選手たちが大学最後の試合でどんな戦いを繰り広げるのか、知りたいという好奇心が湧いた。

また、北信越リーグの代表としては、新潟県の新潟医療福祉大学も出場している。

大学の2大タイトルの1つ、総理大臣杯サッカーで、新潟医福大は準優勝している。

とはいえ、決勝で阪南大に敗れているから、もう1つのこの大学サッカー選手権では、雪辱を期して優勝したいはずだ。

だから、応援したいと思っていたのだ。

 

この全日本大学サッカーの大会も、予選リーグが終わり、決勝トーナメントが始まった。

今日は、その初戦、準々決勝の日。

 

来季アルビレックス新潟に入団が決まっている選手が2人出場している。

笠井佳祐の桐蔭横浜大、

稲村隼翔の東洋大は、どちらもちゃんと予選リーグを1位で勝ち抜けた。

 

そして、新潟医福大も、予選リーグで中京大、桐蔭横浜大、阪南大と同じグループになったが、なんと3連勝で堂々の1位突破だった。

特に、9月の総理大臣杯決勝で敗れた阪南大に対しては、6-2と圧倒して勝ってリベンジを果たしたのだった。

 

さて、準々決勝の組み合わせは、以下のとおり。

来季アルビに加わる選手、笠井がいるから桐蔭横浜大が、稲村がいるから東洋大が、それぞれ勝つといいなあ。

そして、新潟医福大の勝利を期待しよう。

残る1試合は、どちらが勝ってもいいけど、アルビには筑波大出身のGK阿部とDF早川がいるから、そこに勝ってほしいかな。

 

それぞれの試合結果がどうなったかというと、次のとおり。

おお、すごいね、桐蔭横浜大圧勝だ。

もう少し詳しく見てみたら驚いた。

なんと、アルビに入団する笠井佳祐選手が4得点を挙げている!

まるでルヴァン杯準々決勝町田戦第1戦の長倉と一緒じゃないか。

あの試合は、5-0で町田に完勝したが、長倉の4得点が光ったのだった。

いいね、笠井。

来季、大きな期待がもてそうだ。

 

さて、東洋大も勝っているが、稲村は出ていたのかな?

おお、出ていた。勝利に貢献したな、その守りできっと。

 

新潟医福大の試合は、YOUTUBEでライブで見た。

センターライン付近からの、日大の超ロングシュートが入ってリードされたときは、負けちゃうのかと思った。

残り時間も10分ほどしかないのに、よく逆転したよ。

決勝点がPKで運があったとしても、逆転は簡単ではなかったはず。

 

残る1試合は、スコアレスドローでPK戦。

筑波大は、明治大にPK4-5で敗れ、運がなかった。

 

さて、25日の準決勝の組み合わせは、次のとおり。

おお、笠井・桐蔭横浜大 対 稲村・東洋大。

これって、「笠井の『矛』」と「稲村の『盾』」の「ほこ・たて」対決じゃないの?

どっちが勝つだろう?楽しみだ。

 

新潟医福大は、明治大に勝って決勝に進むのだ。

すると、28日の決勝は、笠井か稲村と医福大という「新潟ゆかり対決」になる。

それを期待したいなあ。

 

…まあ、こんなふうに、アルビや新潟がらみで関心を持っている全日本大学サッカーなのであります。

 

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一発勝負は、オソロシイ ~昇格プレーオフ 3位長崎、6位仙台に敗れ去る~

2024-12-01 19:54:16 | スポーツ

サッカーJ1。アルビが負けて17位と後がなくなった。

J1残留を決められなかった昨日の今日だから、見たくない気分もあったが、今日は各カテゴリーでの入れ替え戦初日。

J1昇格プレーオフ準決勝は、3位長崎―6位仙台の試合と、4位山形-5位岡山の試合。

J2昇格プレーオフ準決勝は、3位カターレ富山-6位FC大阪と、4位松本山雅-5位福島ユナイテッド。

J3・JFL入れ替え戦第1戦は、JFL2位高知ユナイテッドSC-J3 19位Y.S.C.C.横浜。

こんなに注目の試合が行われる。

 

J1残留が決まっていない新潟だけど、来季J1に上がる最後のチームはどこになるのかは、関心がある。

特に、アルビレックス新潟に以前在籍したことがある選手がいるチームには、がんばってもらいたい。

そんな気持ちで、DAZNを見る。

午後1時から始まったJ1昇格プレーオフ準決勝

長崎には加藤大がいるが、今回はメンバーに入っていない。

仙台には中島元彦が中心選手としてがんばっている。

 

リーグ戦の成績は、3位の長崎が圧倒的によい。

長崎は、21勝5敗12引き分けで、勝ち点75。総得点74で総失点39で得失点差は35。

J2リーグ最多得点、最多得失点差だから、圧倒的な攻撃力だ。

リーグ戦5連勝で終盤は絶好調だった。

思い出せば、ルヴァン杯の試合では新潟が勝つことができたが、天皇杯では1-6と長崎の攻撃力に完敗だったっけ。

対する仙台は、38勝10敗18引き分けで勝ち点64。総得点は50、総失点は44で、地区失点差は6。

最終戦で勝利して、6位の座を獲得した、滑り込みセーフのプレーオフ参戦だった。

 

まあそんなふうに、力の差がある対戦に見えた。

順位が下でもあったから、判官びいきで仙台の応援。

試合は、予想通り長崎がボールを支配する。

だが、仙台も前線からの守備にがんばり、決定的なシュートシーンを許すことなく、進む。

時折ボールを得ると、カウンターで攻め込んでいく。

その仙台が、相手選手のハンドによりPKのチャンスを得た。

それを蹴るのは、仙台に期限付き移籍して3年目だが、中心選手に成長したもっくんこと中島元彦選手。

コースは読まれたが、見事に決めたのはさすが。

 

仙台がリードしてハーフタイム。

でも、長崎は引き分けでも勝ち上がりのアドバンテージがある。

圧倒的攻撃力のある長崎にとっては、追い付けばいいだけの話。

仙台としては、もう1点先に取って、長崎を焦らせる展開に持って行きたい。

実際にそうなるのだから、今日の仙台は素晴らしかった。

後半の8分に追加点をあげ、23分にはもう1点追加した。

守備から攻めに回ったときには、必ず決める、というような強い意志が感じられた。

この意志、アルビの今のチームにもほしいぞ、と思った。

 

0-3となってから、後半31分、長崎も1点を取って追い上げ態勢に入ろうとした。

だが、仙台の選手たちは、守備一辺倒にはならない。

前にクリアするような形になっても、そのボールを前の選手たちがいち早く奪取しようとした。

また、コーナーに逃げるような姑息な(?)手法は用いずに、ペナルティエリアに進入を図っていた。

仙台のその強気の姿勢は、アディショナルタイムに、もっくんの2つ目のゴールで実った。

さすがに、1-4となって、長崎サポはがっくり。

大方の予想に反して、6位の仙台が決勝に勝ち上がった。

これが一発勝負の怖さだよなあ。

でも、仙台の試合ぶり、強かったよ。

こんな試合をしていれば、仙台は、昨日アルビに勝ったチームより強いのじゃないかな、なんて考えたりした。

 

もう1試合は、昨季まで在籍した田上大地選手が所属するファジアーノ岡山が、リーグ戦上位だった山形を3-0で破って、昇格プレーオフ決勝に進出した。

 

J2昇格プレーオフでは、元アルビの山本康裕選手のいる松本山雅とカターレ富山が初戦を勝ち抜いた。

J3・JFL入れ替え戦第1戦は、1-1のドローで、高知とYS横浜は第2戦に賭けることになった。

 

こうして、第3者として見るのは気楽でいい。

だが、J1新潟も残留か降格かの瀬戸際にいることも確か。

だから、昇格プレーオフのレベルの「高い」試合を見ていると、一度落ちたら簡単に上がれないことを思い知らされてしまう。

圧倒的な力を有していた3位の長崎も、敗れてしまった。

一発勝負は怖い。

あんな怖い世界には入りたくない。

そう思いながらも、新潟、あとは12月8日の一発勝負にかけるしかないのだが…。

 

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孫の世代が活躍するようになった大相撲に…

2024-11-25 22:21:50 | スポーツ

大相撲九州場所は、琴櫻の初優勝で終わった。

順調に出世してきた彼は、父が琴ノ若で祖父が先代琴櫻だった。

私にしてみれば、琴櫻と言えば、今でもその祖父の姿の方が先に浮かぶ。

 

50年以上前になる自分の小学校時代は、「巨人大鵬卵焼き」の時代。

男の子の遊びとしては、外では野球、中では相撲というのが結構当たり前だった。

相撲は、木の床なので固い運動場(あの頃は体育館というしゃれた呼び名はなかった)でありながら、結構やったものである。

今の時代なら、けがが危ないので止められるところかもしれないが、あの頃はそんなことは気にせず、何年生でもよく興じたものであった。

 

私の小学生以前から、大鵬の時代は長く続いた。

なにしろ、32回も優勝した横綱だからね。

小学生になる前には、まだ集落にはテレビのある家が数軒しかない時代だったから、ある家まで出かけて行って、「見せてください」と言って、上がり込んだものだった。

大鵬が好きだったから、彼が土俵に上がると、テレビの前で大きな声で「大鵬、大鵬」と声援を送っていたら、その家の主に「やかましい。静かにできないなら、出て行け!」とどなられたこともあった私であった。

その大鵬の孫にあたるのが、王鵬である。

下から上がって来たときには強さをあまり感じなかったが、ここ数場所力をつけてきた。

今場所優勝した琴櫻に、唯一の土を付けたのが王鵬であった。

 

その琴櫻―王鵬の一番を見て、しみじみ時の流れを感じた。

昭和40年代、彼らの祖父に当たる大鵬と琴櫻は、何度も対戦していた。

圧倒的に大鵬が強く勝っていたが、現在の孫同士の対戦は、琴櫻が秋場所前まで4連勝していた。

だが、地力をつけてきた王鵬が今場所も琴櫻に勝ち、2連勝。

攻守、力のこもったいい相撲だった。

なかなかいい勝負になってきた。

今から50年以上前の時代に、先代琴櫻も大鵬も、まさか半世紀余りの後に孫同士が戦うことになるとは思いもしなかっただろうなあ、と思ったのであった。

自分は、その、祖父たちの現役時代も知っているし、現在の孫たちをも知っている。

もちろん、彼らの父の琴ノ若や貴闘力の相撲もずっと見てきた。

ずいぶん長く見てきたことになるなあ、とちょっぴり感慨にもふけったのである。

 

さらにいえば、大横綱大鵬が引退した頃には、横綱となって活躍していたのは、北の富士だった。

そして、その頃は大関でその時代が長かった先代琴櫻も、大鵬が引退した2年後、33歳で横綱昇進を果たした。

ただ、横綱時代は8場所と短かった。

2年後、昭和49年名古屋場所の直前に琴櫻が、場所中には北の富士が引退していった。

 

…子どもの頃から、そんなふうに、大鵬・北の富士・琴櫻を見てきた。

一時代を築いた、それぞれ魅力のある横綱たちだった。

 

今場所は、場所中に解説者の北の富士の訃報が流れた。

昭和40年代の横綱が、3人とも、もうこの世にいなくなってしまった。

横綱と言えば、ヒーローである。

子どもの頃よく見たそのヒーローたちがいなくなって、その孫たちが土俵を盛り上げるようになった。

そこに、長い年月を感じ、自分の年齢が上がったことを感じてしまう。

だが、その活躍は、うれしいことでもある。

孫たち世代の活躍は、きっと天上の彼らも喜んでいるに違いないのだから。

 

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佐藤瞳・橋本帆乃香ペアのWTTファイナルズ優勝を称える

2024-11-24 21:53:45 | スポーツ

卓球の国際大会シリーズ年間王者を決めるWTTファイナルズ2024という大会が、今日まで日本の福岡で行われていた。

この試合は、シングルスは16人、ダブルスは8組が出場する。

基本的に、その種目の世界ランキングで上位の選手しか出場できない。

 

この大会では、日本の選手たちもそれなりに健闘した。

男子シングルスでは、日本のエースの張本が、中国選手を2人破って決勝に進出した。

決勝では、世界1位の中国選手に完敗ではあったけれども、ランキング上位の選手からの2勝は貴重だった。

男子ダブルスでは、戸上・篠塚組が初戦で格上の中国ペアを破り、準決勝も勝って決勝に進んだ。

決勝ではゲームオールの接戦となったが、フランスペアに惜しくも敗れてしまった。

女子シングルスでは、5人も出場し、同士討ちの組み合わせもあったが、3人が初戦を勝って準々決勝へ進出した。

ただ、そこで3人とも、中国人選手や欧州チャンピオンの選手に敗れてしまったのだが。

 

まあ、こんなふうに、かなり善戦していた日本人選手だったが、栄冠を勝ち得たのは、女子ダブルスだった。

女子ダブルスで優勝したのは、佐藤瞳・橋本帆乃香のペア。

特徴的なのが、カットマンペアだったということ。

今の時代、カットマンで世界の上位に君臨する選手はほとんどいない。

最新の世界ランクでは、橋本は34位、佐藤は81位である。

その佐藤・橋本ペアの初戦の相手は、ダブルスの世界ランク1位、中国の孫・王(芸)組であった。

孫はシングルスでも世界ランク1位、王は3位である。

彼らの強打と鋭い打球は、男子顔負けのすごさがあった。

善戦しても勝ち目はないだろうな、と思っていた。

 

ところが、どっこいであった。

強打されながらも、カットで拾いまくる2人。

テニスと違って、卓球のダブルスは、1球ずつ交互に打たなくてはならない。

その難しさがあるのに、前に後ろに右に左によく動いてボールを相手コートに返す。

ダブルスは2人が動きながら交互に打たなくてはいけないということを、日本のペアは逆に、最大限に生かした。

カットするだけでなく、時にはドライブして打ったり、攻撃に転じたり、プレーにも変化を加えて相手をかく乱していた。

時には、スマッシュを連発されてもカットやロビングで粘って相手のミスを誘ったり、想定しがたい強打で反撃したりして、接戦に持ち込み、要所で得点していった。

日本の2人のカットマンの技術はすばらしかった。

1+1が3にも5にもなっている感じだった。

2ゲームを先取しながら、第3ゲームをジュースで落としたときは、この後はやられるのだろうと思ったが、違った。

集中力は途切れず、第4ゲームを奪い、中国の1位ペアをゲームカウント3-1で破る殊勲を打ち立てた。

 

佐藤・橋本ペアは、続く準決勝でも別な中国ペアを3-0で破り、決勝進出。

決勝は、日本人ペア大藤・横井組との同士討ちとなったが、やはり3-0で退けた。

 

どの相手も、威力のある攻撃で打ち抜こうとしてくる相手に対して、本当によくカットで拾って粘っていた。

あれだけ攻められても、長いラリーになっても、粘りに粘るプレーには魅せられた。

それは、会場の卓球ファンも、ひょっとすると世界中のファンも同じだったのではないだろうか。

 

優勝したということは、今年の世界一ペアであるという栄冠を手に入れたということ。

長い間ペアを組んできて、世界の舞台で優勝したのはおそらく初めてだろう。

佐藤瞳・橋本帆乃香ペアを、心から称賛したい。

本当におめでとう!

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DeNA、先取点とエースの力生かし、日本シリーズ初勝利

2024-10-29 22:18:31 | スポーツ

アメリカではMLBのワールドシリーズ、ドジャース対ヤンキース。

日本ではNPBの日本シリーズ、DeNA横浜ベイスターズ対福岡ソフトバンクホークス。

今季の野球も、日米でチャンピオンを決めるシリーズの戦いが続いている。

 

ここのところ、午前中はMLB、夜はNPBの野球中継を見ている。

MLBはドジャースの大谷がいるから、日本のメディアはその活躍を追いかけている。

今日が第3戦。

大谷は、肩の亜脱臼の影響もあって、今日はヒットを打てなかった。

それでも、ドジャースは勝利して3連勝。

ワールドチャンピオンの座に輝くまであと1勝となった。

負傷を押してがんばる大谷なので、やっぱり応援したくなってしまう。

 

さて、NPBも今日が第3戦。

ソフトバンクが、パ・リーグの圧倒的な覇者として日本シリーズに進出したのに対し、セ・リーグは、3位のDeNAが2位の阪神も1位の巨人も破って、「下剋上」を果たしたのだった。

1,2戦は、ソフトバンクが先取点を挙げ、差を広げてDeNAの追撃を抑えて勝つという展開で連勝していた。

今日もソフトバンクが勝つと、優勝に王手をかけることになる。

う~ん、盛り上がりに欠けて、面白くない。

もっと面白い試合を見たい。

せっかく阪神に勝って上がっていったんだから、もっといい勝負をしてほしいものなのだけどなあ。

DeNA、がんばれよ~。

 

その思いが届いたのか、今日は、エース東が復活登板。

何度もピンチを迎えたが、10安打打たれながらも、7回を1点に抑えた。

打線も、このシリーズ初めて先取点を奪って主導権を握った。

すぐに同点に追いつかれてしまったが、東の踏ん張りに応えて5回に2点を入れて勝ち越し、8回にもダメ押しとなる1点を追加した。

先制とダメ押しは効果的だった。

 

やっぱり、先取点を取るのとエースがいい働きをするのって、大事なんだなあ。

…とつくづく思う。

アルビレックス新潟もそうだよな。

ルヴァン杯決勝では、ぜひ先制して勝ってほしい。

エースは誰だ?長倉か?谷口か?小野か?

…って悩むということは、エースがいないってことかな?

おっと、話が脱線してしまった。

野球の話だったはずだ。

でも、アルビ、先制してほしいな。

 

さて、日本シリーズは、第3戦、DeNAが4-1で勝利し、ソフトバンクの勢いを止めた。

阪神や巨人の投手陣を打ち崩したDeNA打線なのだから、ソフトバンクにも打ち勝って、シリーズをもっと面白くしてほしいものだ。

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母校立教大、痛快な箱根駅伝予選会トップ通過

2024-10-20 19:49:08 | スポーツ

昨日は関東の方は真夏日だったそうだ。

いつまで夏が続くの、という気がしたそうだ。

こちらは午前から雨で、夕方からは結構冷えてきた気がした。

 

そんな関東地方の酷暑の中で、午前中、箱根駅伝の予選会が行われた。

 

去年は、第100回の大会であったが、わが母校立教大学は、第99回、第100回と予選会を突破して、久々に連続出場を果たした。

それはよかったけれども、去年は予選会前に前監督が不祥事で解任されたのだった。

その逆境をはね返して、選手たちは予選会を突破し、今年1月の本選にも出場したということがあった。

そんなバタバタのせいもあって、1月の本選でシード権は獲得できなかったから、今回も立教大は予選会に出て10位以内に入り、本選出場権を獲得する必要があった。

4月から駒澤大学OBだった高林監督が就任して指導してきたとはいえ、他大学で箱根常連校はたくさんある。

監督も新任だし、選手獲得も簡単ではなかっただろうから、今年は難しいのじゃないかな、なんて素人的に考えていた。

 

ところがどっこい、であった。

 

去年まで予選会はBS日テレで放送していたのに、今年は地上波で放送していた。

以前は予選会放送なんてなかったのに、BSで放送するようになり、ついに地上波でもやるようになった。

力入れてるねえ、日テレ。

それはともかく、レースが始まって途中経過を見たら、10㎞ポイントでの10人通過順位は、なんと立教大が1位。

日本人の第2集団の前方にも立教大のランナーがいるし、後方からも次々と胸に「R」の文字のある紫のユニフォームを着たランナーが過ぎていく。

善戦以上に、よくやっていると思えた。

15㎞ポイントの通過順位も立教大が1位。すばらしい。

17.4㎞ポイントの折り返し地点の画面には、他校の選手たちに混じって、ポツリ、ポツリと立教大ランナーが通過していった。

17.4㎞ポイントの通過順位も、2位の専修大学に1分13秒の差をつけて、立教大は1位であった。

 

映像を見ると、想像以上に暑いコンディションのようだ。

想定外のことが起きなければいいが、と思っていたら、他校の選手ではわき腹を抑えたり走れなくなったりした選手が続出していた。

 

ゴール地点では、次々と外国人ランナーがゴールし、日本人1位選手も帰ってきた。

その後、ラストスパートで1人抜いて日本人3位でゴールしたのは、立教大の選手だった。

レース中個人名で呼ばれることはなくても、10人目のランナーがゴールしたのは、立教大が一番早かったのを見た。

じゃあ、立教大が予選会トップということじゃないか。

すごい!

すばらしい!!

 

次々ゴールする選手の姿を見ていたら、東海大の選手がゴール目前まで来て倒れ、棄権せざるを得なくなる姿を見た。

それによって、東海大は、予選会突破を果たせなかった。

やはり、どれだけ厳しいコンディションの中でのレースだったかということだ。

ただでさえがプレッシャーのかかる予選会。

心身相当に過酷な状態でレースをしてきたのだろうなあ。

昨年わずか3秒の差で本選出場を逃した東京国際大は、エースの外国人ランナーが腹痛を起こし、主将は途中棄権、副将はチームで11人目のゴールだったそうで、予選落ちのピンチだったが、なんとか8位となり、チーム力を発揮して本選出場を決めた。

 

結果発表では、立教大は、2位の専修大に1分3秒の差をつけて見事1位で今年も予選会を突破した。

悪コンディション下にあっても、だれもブレーキになることがなく全員が完走していたことにもチーム力の向上がうかがえた。

よくここまできたなあ、と思う。

まさかのトップ通過は、とても痛快な偉業だった。

いや、偉業と言えるのは本選でシード権を確保することかな。。

 

大学は、2024年1月の箱根駅伝本選出場を目指す「立教箱根駅伝2024」事業に取り組んできていた。

2024年に立教大は、創立150周年となるので、その記念事業の一環として箱根本選出場を目指していたのだった。

その取り組みの成果として、目標より1年早く、2023年1月に本選出場を達成することができた。

そして、不祥事が明らかになった2023年10月に開催された第100回箱根駅伝予選会では6位の成績を納め、2024年1月に2年連続となる本選出場を果たしたものの、総合14位に終わっていた。

 

今回の箱根駅伝予選会では見事にトップ通過した立教大。

常勝駒澤大で活躍した高林監督の指導が浸透しているということだろう。

調べてみると、立教大は、全日本大学駅伝でも6月の関東予選を通過し、来月の本選出場を果たしていた。

今回、酷暑の中でも、選手たちの実力を十分に発揮したその手腕は注目だ。

 

来月の全日本大学駅伝、そして1月の箱根駅伝。

母校立教大学チームの、去年以上の活躍を期待している。

 

 

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