ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

庭の冬じたく

2021-11-30 21:26:23 | 自然・季節
昨日今日と青空が広がった。
2日前までの雨の不安はないという天気予報。
明日以降は荒れた天気になるというので、この2日間は黄金のごとき2日間。
好天を幸いに、洗濯はもちろんだが、久々に布団も干した。
そして、庭で、冬に備えた作業のいろいろを行った。

まずは、樹木や枯れた庭草の整備。
樹木は、特にかなり高くなったハナミズキの木の上部の枝を切っておく。
はしごを太い枝にかけて、登ったところで気をつけて作業開始。
隣家にはみ出した枝は、大きな迷惑だから、そこは丁寧に。
ある程度の高さまでにとどめるように切っていった。


庭には、ひと月余り前には、こんなふうにシュウメイギクが咲き乱れ、シオンの花も残っていた。


だが、今ではシオンは枯れているのだが、枯れたものの繊維が強く、引っ張っても抜くのに力がいる。
だから、剪定鋏などで土の上の枯れた茎を切っていく。
シュウメイギクは、まだ枯れきっていなかったけれども、同様に刈っていく。
そして、刈りまくったあと、草は竹熊手でかき集めてまとめて捨て場所へ。

庭は、上の写真と同じ場所とは思えないくらいになった。


次に、花を咲かせていたプランターの整理。
不用意にプランターを置いておくと、雪が降ったときに除雪の邪魔になる。
アサガオ、オクラ、クレオメ、ホタルブクロ、クロタネソウなど、いろいろな花を咲かせた数々のプランターの土をあけ、洗ってまた来年使えるようにした。

最後に、何本かの細い庭木に、雪対策。
縄を巻き付けたり、棒で囲ったりして、雪で折れたりしないようにする。
バラやナンテンは、毎年雪の影響を受けやすいので、そんな配慮が必要だ。


明日からまた天気は荒れるという。
作業を終えて、夜になったら、案の定雲が広がり、星は一つも見えなくなった。
風も強くなり、時折うなるように吹きつけている。
今日のうちに冬の備えをいろいろできてよかったよ。

…明日からいよいよ12月だ…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晩秋夕暮れRUN

2021-11-29 21:06:05 | RUN
昨日は、夕方久々に晴れた。

ずっと寒い日、雨の日が続いていた。
ひょうも降った。


その翌日は、朝起きてみると雪が降ったあともあった。


だが、昼過ぎまで時折降っていた雨も止んで、よく晴れてきた。
よく晴れた空なんて、この一週間見たことがなかった。
その前の週は、埼玉に行っていたが、高まった老人力のおかげで持っていく予定だった着替え大袋を持って行き忘れてしまった。
こうして天気と忘れ物のおかげで、この2週間全く走っていなかったのである。
多少の体調不良もあったけれども。

晴れたし、何より走りたいという気持ちが強くなったから、晩秋夕暮れRUNに出かけた。

しばらく見ない間に、山は雪をかぶっていた。
それだけ寒い日が続いていたということだな。


向こうに見える雪の山だが、手前の田にはひこばえが緑をなしている。
冬になる前の景色だ。

走り出したばかりなのに、もう日が沈む。

秋の夕暮れは早い。

寒さのために、足元は落葉でいっぱいだが、モミジの落葉はそれなりに美しさを感じるなあ。


まだ紅葉最盛期の珍しい木も見つけ、その色合いを楽しんだ。


久々に走れることを楽しんでいると、あっという間に暗くなってきた。
さすが晩秋だ。
あっという間に夕暮れが進む。


暑くないから走りやすい。
しだいに暗くなる中を、だらだらジョギングし続けた。


久々のジョギングは、13km。
晩秋夕暮れRUN。
暗くて見にくくなった足元に気をつけながら帰った。
もうすぐ冬になるとこうして走れなくなるぞと思いながら、今走れることを楽しんだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積み上げてきた力は分かる でもまたしても引き分け ~最終戦を意識するアウェイ琉球戦~

2021-11-28 21:37:02 | アルビレックス新潟
サッカーJ2リーグも、第41節。
今日の試合を含めて残り2試合となった。
ホームとアウェイがあるから、残り2試合というと、どちらか一方はホーム最終戦。
ホームチームは、セレモニーを行い、サポーターに向けての挨拶をすることになる。

アルビレックス新潟は、今日は、アウェイで琉球との対戦。
ということは、琉球はホーム最終戦。
多くのサポーターに対して、負けたら顔向けできない。
琉球にとって、是が非でも勝ちたい一戦となる。

さて、2021シーズンの序盤を振り返れば、新潟と琉球がスタートダッシュに成功して、互いに最初は負け知らずだった。
だが今は、新潟が6位で琉球は9位。
琉球は、途中で監督交代まで行っている。
互いに、今やJ1昇格は絶望となり、そこからは遠いところでの対戦となってしまった。

それでも、ボールを支配して攻める、攻撃的なサッカーを志向する両チーム。
好試合が予想された。

試合が始まると、ほとんどの試合でそうなのだが、しだいに新潟がボールを支配するようになった。
そこには、アルベルト監督体制で2年間積み上げてきたボールを大切にするサッカーがしっかりと見ることができた。
後ろからボールを運ぶときの、多少はらはらしながらも簡単には相手に取らせないパス交換。
攻撃に持ち込むときの縦パスの鋭さ。
ワンタッチパスの交換を重ねて相手陣内に攻め入るときの迫力。
ボールを奪われたらすぐに奪い返そうとして相手とボールを追いかけ、ピンチを未然に防ごうとする圧力。
…みんなみんな、このアルベルト監督の指揮下で磨いてきたものだ。
だから、今日も、試合を見ていて楽しかった。

だが、いくらボール支配率が高かろうと、相手の一瞬の動きによって、形勢が逆転するときもあるのが、サッカーの面白くもつらいところ。
前半35分に、巧みなパスを出され、巧がかわされて先制ゴールを許してしまった。

しかし、後半開始から巧に替わって出場した藤原からゴール前に見事なラストパスが通った。
これをめがけて、ゴール前に走り込んだ谷口と鈴木。
谷口がおとりになって、鈴木がゴールを決めて同点!
鈴木は、2季前の所属が琉球。
そのシーズンで27試合出場し15得点を挙げた、覚醒の時期を過ごしたのであった。
見事な恩返しゴール!

ここから先は、琉球も新潟もしっかりとした攻撃の場面を作ろうとしていた。
だが、ボール保持ではやはり新潟の方が一枚上手であったと思う。
ただ、この数か月ずっと言われている決定力不足が、今日も見られてしまった。
決定力を高めるには、ゴール前へのパスやセンタリングに正確性が必要だ。
そして、シュートも、枠内に飛ばしつつキーパーの手の届かないところへ放つような、相手の逆を突くような工夫が必要となる。
それができるように個々の力を高めてほしいし、だめならそれができる選手がほしいと思ってしまう。

いずれにせよ、今日も見ていて楽しくはあったが、最終的に引き分けだったので、満足して終わることはできなかった。

松本や愛媛などのJ3降格が決まった。
厳しい世界だ。
おととし以前はJ1から落ちたばかりでもあわやJ3落ちかというピンチは、新潟も経験している。
今季は、降格の危険性は全く感じずに済んだが、監督が代わり選手が入れ替わる来季は、どうなるかわからない。

来週はいよいよ今季最終戦。
くしくも、町田との5位6位決定戦だ。
ホーム最終戦。
今季楽しませてくれた選手たちやアルベルト監督はじめチームそしてクラブ関係者の皆さんに感謝の気持ちをもって、スタジアムに行こうと思う。

Visca Albirex !
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いわきFC,JFL優勝そしてJ3昇格おめでとうございます!

2021-11-27 20:57:14 | スポーツ
いわき市にはいわきFCというサッカークラブがある。
そのいわきFCが快挙を成し遂げた。
11月27日の今日現在、32試合中31試合を終えて、20勝3敗8引き分けで、勝ち点68。
2位のHonda FCに勝ち点4差をつけ、今日でJFLの優勝を決めた。

先日、この好成績が認められて、11月25日のJリーグ理事会にて正式承認され、来シーズンのJ3昇格が正式決定した。
昇格が正式決定といっても、昇格条件は厳しかった。
17チームが所属するJFLで4位以内、Jリーグ百年構想クラブとして2位以内にならなければならなかった。
そこを見事に達成したわけである。

いわきFCを運営する、株式会社いわきスポーツクラブ代表取締役の大倉智氏は、いわきFCのホームページ上で、クラブについてこう言っている。

いわきFCの役割は、スポーツを通じていわき市を元気にすることです。
いわきFCが“人づくり”、“まちづくり”の好循環を生み出し、市民からも市外からも“選ばれるまち”となるよう貢献したい。
モノの時代からコト(体験)の時代に移り変わる世の中において、いわきFCの存在が子どもたちの希望となるように、子どもたちの好奇心を駆り立てる存在となるように、誰もが我が街いわきを誇れるように、強い信念と揺るぎない覚悟で進んでまいります。


クラブのミッションをしっかりと確立して取り組んでいるのが、伝わってくる。
スポーツで社会価値を創造し、人づくりとまちづくりに寄与すると明言している。

とても頼もしいチームがJリーグに加わるのだと、うれしくなる。
来季いわきFCは、J3。
アルビレックス新潟は、J2。
カテゴリーは1つ違いでしかない。
もたもたしていると、同じカテゴリーでの試合をすることになりかねないな、なんて思ったりもする。

優勝と昇格というと、かつて、アルビレックス新潟がJ2で優勝を果たし、J1に上がったときの熱気を思い出す。

何はともあれ、いわきFCの関係者の皆さん、J3昇格おめでとうございます。
そして、JFL優勝おめでとうございます。
これからの、そして来季の、チームの活躍を楽しみにしています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎日雨で気分がふさぐ

2021-11-26 22:13:26 | 自然・季節
雨、雨、雨…。
今週は毎日雨だ。
埼玉から帰ってきて、月曜日から、火、水、木、金と毎日雨。
北海道の名寄近辺では、相当の大雪となったようだが、こちらはまだ雪は降っていない。
明日は、新潟県内でも山間部では雪の予報となっているところがある。
雪が降れば、あとは我慢だ、と腹も決まるのだが、梅雨でもないのに雨の連続は、気持ちが沈む。

おまけに、冷たい雨なものだから、外出する気にもならない。
当然ながら、走りに出ることもない。
毎日家の中、茶の間で時間をつぶす生活となっている。
読書、ナンプレ、漢字ナンクロ・パズル、パソコンでインターネットや麻雀ゲーム…。
うーん、ちょっと暮らしに活気がない。
いかんなあ…。

11月のこの時期は、いつもながら気分がふさぐ。
くもった空、寒くなる空気、このような悪天候の連続。
過去にこの月に、暗い空の下で経験してきたつらい思い出。
父の死、母の癌宣告、入院時の娘の大発作等々…。

せめて、暗い雲とこの打ち続く雨がなければいいのだが。



1週間前の埼玉の畑では、雑草たちが花を咲かせていた。



明るさと暖かさをうらやましく思い出している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「糀入門 女将が伝える糀生活」(山﨑京子著;新潟日報事業社)

2021-11-25 22:01:30 | 読む


ここ数年、料理等に使用される糀(こうじ)の魅力や効果が語られるようになっている。
本書は、明治元年創業から6代目となる糀屋の女将が著した一冊である。
110ページくらいしかない薄い本で、文字数も多くなく、あっさり読めてしまった。

前半では、糀が体にもたらす効果が繰り返し語られている。
糀水にして飲んだりすることによって、体が整える働きをし、美肌効果も高い。
また、糀が腸の働きをよくして、健康な体を作ってくれる。
抗がん作用もありそうだという。

中ほどでは、女将を務める山﨑糀屋で、どのようなことに気をつけ、どのような方法で糀を作っているのかなどについても、細かく書いてある。

後半は、糀水や糀甘酒などの作り方、糀を使った飲食物のレシピなども紹介している。

ところで、この山﨑糀屋があるのは、東蒲原郡阿賀町津川である。
かつて阿賀町に3年間勤めたことのある私は、著者山﨑京子氏と何度か話す機会を得たことがある。
味噌づくりを教えてもらうために、小学校に毎年足を運んでもらったりもした。
女将として自ら糀や味噌づくりに取り組みながら、町議を務め、1年に1度はアフリカを訪問するなど、非常に前向きでエネルギッシュな方だった。


本書で、あれから10数年たって75歳になった今でも、店の中心としてがんばって働いていることを知り、さすがだなあと感心した。

まあそれはともかく、健康のために生きて働く糀を積極的にとり入れてみたいな、と思ったよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

接戦に次ぐ接戦 今年の日本シリーズは面白い

2021-11-24 22:19:13 | スポーツ
今年のプロ野球日本シリーズは面白い。
なにしろ接戦が多く、試合終了までどちらが勝つか分からない。
今日の試合も、2-1でヤクルトの勝利となったが、1点をめぐる攻防が繰り広げられた。
この4試合、
4-3
2-0
5-4
2-1
と、スコアだけ見ても、1点差試合が3つ、2点差が1つ。
逆転や同点、勝ち越しなど、スリリングな展開の試合ばかりだ。

1点を争う試合でも、不用意な四球やエラーが失点に結び付く場面もある。
魅力的な一発のホームランで試合がひっくり返ったり、追いついたりすることもある。
緊張感があふれて、見ていて本当に面白い。

接戦が多い理由に、ヤクルトもオリックスも、先発投手が責任を果たしてしっかり試合を作っていることが上げられる。
そして、その後に出てくる投手たちも、自分の役割を全うしようとよい働きをする選手が多い。
どちらのチームも前年度リーグ最下位だったのに、よくここまで投手力を整備して優勝にこぎつけたものだ、と感心する。

ヤクルト、去年は、打撃はそこそこ怖さがあったが、投手力が弱く、打っても打ってもそれ以上に点を取られて負ける試合が多かった。
高津監督は、今年2年目だが、見事に投手力の課題を克服してきたのはさすがだった。
高津監督は、かつて独立リーグBCリーグの新潟アルビレックスBCの選手兼監督として新潟を率いたことがある。
新潟がBCリーグで優勝したのは、その高津監督のときだけだった。
その手腕を、NPBでも見事に発揮している。
今年後半の猛烈な追い上げによるセ・リーグの優勝は、すごかった。
CSも簡単に制して、日本シリーズに入っても、その勢いはなかなか止まらない。
今日の試合で3勝1敗となり、優勝に王手をかけた。

「絶対大丈夫」という言葉は、選手たちを勇気づけるいい言葉だなあと思う。
新潟にいた時も、こうして選手たちを励ましてきたから、好成績を収めていたのだろう。

だが、このまますんなりヤクルトがシリーズを勝ってしまうようでは、パ・リーグを制したオリックスのすばらしい戦いぶりが薄れてしまう。
これから、もうひと踏ん張りして、もう少しこの、例年にない接戦の試合を続けてほしいと思う。

接戦の、いい試合を見るのは、楽しい。
明日以降も、両チームの好試合を期待したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯友くん、気に入ったよ!

2021-11-23 17:50:07 | アルビレックス新潟
先日、ザスパクサツ群馬のホーム正田醤油スタジアムで、久々にアウェイ観戦をした。


他チームのスタジアムや応援の様子を知るというのも、新鮮味があって面白かった。
ロックバンドが応援歌を歌う映像が流れた。
その応援歌もなかなかいいと思った。

先発メンバーの発表では、自チームの選手紹介に、
「新ミニ四駆 加藤潤也」
「ゴールを狙む紺碧の獅子 渡辺広大」
などと、紹介がアナウンスだけでなく文字としても表示され、楽しさがあった。
かつて、新潟の選手紹介でもそういうことがあったよな、と思ったりもした。
ただ、「鶴舞う国の智将 岩上祐三」と紹介されたときには、「鶴舞う国って、どういう意味?」と笑ってしまった。

そして、コーナーキックのチャンスをつかたびに、ビジョンにはこんな画面が出ていた。

チームのキャラクターの絵が「GET GOAL」と拍手を促すのだ。

このキャラクター、試合前には、場内を回って愛想を振りまいていた。

新潟サポにも積極的にかかわっていっているので、好感が持てた。

そのキャラクター、後ろ姿もいい。

背番号は、「932」。「ク・サ・ツ」なのだなあと、クスッと笑ってしまった。

名前は,「YUTO」と書いてあったので、あとで調べてみた。

2019年のクラブのホームページに、紹介が載っていた。

草津温泉の「熱乃湯」から誕生した為、少々赤ら顔です。だから、みんなが僕の名前を「湯友(ゆうと)」と名付けてくれたのです。

そうか、「湯友(ゆうと)」くんというのか。
そのほかにも、次のような紹介がされていた。


とてもユニークだなあ。
気に入ったよ。
新潟のキャラクターもアルビくん一家がいるけれど、こういう物語性があるといいなと思ったよ。

まあ、こんなことにも、アウェイ観戦を楽しんできたのであった。

新潟は残念ながら来季もJ2だから、また来年も正田醤油スタジアムに行って、湯友くんに会ってみたいな。
だから、湯友くん、J3に落ちないでがんばってくれよな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VISCA Albert PUIG ORTONEDA ! ~アルベルト監督、アルビレックス新潟退任の発表を聞いて

2021-11-22 20:20:45 | アルビレックス新潟
サッカーJ2リーグ、アルビレックス新潟のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督の退団が正式にクラブから発表があった。



ほとんどの新潟サポーターが、アルベルト監督の留任を願っていたのに、残念でならない。

昨日の試合でも、私たちが観戦していたバックスタンドの前にまで来て、手を振り、最後には深々と頭を下げ、日本式のお辞儀をした。
これは、単なる観戦のお礼ではないな、と思った。
退団の報道が真実であることが現実味をもって感じられた。

これまで、選手がチームを離れるとき、期待を裏切られた思いはしても、大体は拍手で送り出すことが多かった。
一部例外はあったけれども…。
拍手で送り出すのは、それは、それぞれの人生が1回きりのものだから。
1回きりの人生で、新潟を選んできてくれて今まで活躍してくれてありがとう。
1回きりの人生だから、後悔のない選択をしてほしい。
そして、1回きりの人生だから、選択した次の場で活躍してほしい。
そんな思いからだったが、まさか監督にもそんなことを思うようになるとは…。

アルベルト監督も、監督としては新潟が初めて率いたチームだった。
ここからステップアップしていくためには、アルビレックス新潟が所属するリーグより上のリーグのチームを指導していかなくてはなるまい。
アルビレックス新潟にとどまった場合、J1昇格しか名を高めることはできない。
引く手があるのなら、ましてより高いレベルから求められているのだから、今がいいチャンスだと言えるだろう。
監督の人生だって、1回きりなのだから、新しいチャレンジを選択するのは悔いのないものになるだろう。

でも、監督としてのサッカー戦術はもちろん、人間的にも魅力のある人だった。
ボールを愛する人だと思って、大事にしなさい。
相手に奪われたら、全力で取り返しなさい。
そんな言い方をして、ボールを保持するサッカーを浸透させた。
チームを最初に率いるときも、自己中心的なストライカーはいらないと、日本語で言うと「チームの和」を説いた人だった。
キャンプ入りするときに、本間至恩と空港で再会して頭をくしゃくしゃにして喜んできた姿も忘れられない。
相手チームや審判にもリスペクトの精神を持っている人だった。
それは、毎回のインタビューを聞いていても伝わってきた。
私が好きなNEGICCOのKaedeとの交流のエピソードも楽しかった。
そして、退団の知らせに載った長いコメントも、とても感動的だった。
一つ一つがすばらしかった。
だからこそ、まだまだ新潟の監督として指揮する姿を見たかったのだが…。

監督も、53歳。
決して若いとは言えない。
日本に来て新潟を率いたこと、これから別なチームの監督になること。
監督にとっても、人生、チャレンジの連続だ。

これから先の監督としての成功を祈りたい。

VISCA Albert PUIG ORTONEDA !

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アウェイでザスパクサツ群馬戦観戦、楽しくもゴールだけが足りなかった

2021-11-21 21:28:44 | アルビレックス新潟
「作業をがんばったご褒美」と昨日書いたが、本当のご褒美は、実は、埼玉に行く前から決めてあった。
それは、これ。


サッカーJ2リーグ第40節、ザスパクサツ群馬対アルビレックス新潟の試合観戦。
埼玉からの帰路、前橋市の正田醤油スタジアムに立ち寄って、アルビレックス新潟を応援していくのだ。



下位の群馬とはいえ、群馬も降格の可能性を残す。
この一戦にかける思いは大きいのだ。
新潟は、指揮官アルベルト監督の退任が地元紙新潟日報に報じられ、選手たちは微妙に揺れているのではないだろうか?

試合前はそんな懸念をもったが、杞憂に終わった。
試合自体は、0-0の引き分けではあったが。

新潟の先発メンバーは、
阿部、長谷川、千葉、舞行龍、田上、福田、高、ロメロ、高木、三戸、鈴木。
両サイドバックが、シーズン前半のレギュラーとは変えてきた。


試合が始まると、群馬は、前から積極的にプレスをかけてきた。
その勢いは迫力があった。

だが、新潟は、シーズン全体を通してボールを保持して戦うというやり方を続けてきた。
だから、前から来られても、はた目には危ないように見えても、その戦い方は磨かれてきていた。
しだいに、どんなに群馬の選手たちがボール奪取に来ようと、それをかわしながらパスを交換しながら戦う新潟の選手たち。
ワンタッチパスがきれいに通るプレーを随所に見せた。
戦術の完成形が近いことを思わせた。

そればかりではない。
選手の輝き方が違う。
10代の三戸が時折見せるパスやドリブルは、相手を翻弄するものがある。
巧(長谷川)は、サイドバック特有の縦に攻め込む強い姿勢を見せてくれた。
ボランチの福田の今日の動きは、変幻自在。
どうしてそこにいる!?どうしてボールが来る場所を察知できる!?
気の利いた動きはすばらしい。
中盤の精力的な運動量は、これぞ一級品であった。

アルベルト監督が指導した2年間で、ここまでボールを保持する楽しいサッカーができるようになった。
ただ、あとは、最後の詰め、決定力だけが課題なのである。
せっかく攻め入っても、ラストパスの精度、シュートの精度が低ければ、ゴールは生まれない。
今日も、攻めに攻めた。
見ていてすごく楽しかったが、ゴールだけが生まれなかった。


試合後の選手たちの悔しそうな姿が印象的だった。


アルベルト監督も、サポーターのいるスタンドに向かって、感謝の挨拶をして回っていた。


おーい、監督ぅ~。
選手たちがここまでいいサッカーをするようになったのだから、最後の課題をクリアできるようになるまでしっかり面倒を見なきゃ、だめじゃないか~。
来季も指揮をとれよ~!

そう叫びたかったが、今はスタジアムで叫んではいけないので、それはできなかった。
…もっとも、叫べても日本語は通じなかったかな?

この今の選手たちの、もっと力が高まったサッカーをずっと見ていたいなあ。
なのに、あと残り2試合となってしまった。
あと2試合が終われば、監督も選手たちも、みなバラバラになってしまう。
それが口惜しいなあ…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする