先日埼玉に行って、貸してある畑や家の様子を見てきたが、3か月でずいぶん変わっていた。
まあ、契約した条件の中で自由に使ってください、ということで人に貸したのだから、それはOK。
だけど、行ったところで宿泊先はどうする?ということが問題。
せっかくだからと、別なところに温泉宿をとってみることにした。
その翌日、軽井沢方面に行きたかったので、その途中の磯部温泉に宿をとった。
磯部温泉と言うと、舌切り雀のお宿、ということで「ホテル 磯部ガーデン」がよく知られている。
以前、職場関係の旅行で宿泊したことはあったので、そこではない宿を探したら、その姉妹館として「磯部温泉 桜や」というところが見つかり、事前に予約したのだった。
磯部温泉は群馬県で、埼玉県の隣県なんだけど、埼玉の家からそこまで50kmくらいで行けるんだな。
意外と近いのでびっくりした。
新潟県だと、場所によっては、50kmなんてまだ「隣町」だよ。
高速道路も使って、目的地まで1時間くらいで着いてしまった。
ただ、その目的地は、車のナビの目的地。
ホテルの名前が違うし、入口が分かりにくかったので迷ってしまった。
予約したホテル名は「磯部温泉 桜や」なのに、入口にあった看板は「桜や作右衛門」だったから。
ぐるっと1周して、たぶんここだろうと車を進入してみるとそこでよかったことを確認した。
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そこで見たのが、
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キンモクセイ
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と
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ギンモクセイの花。
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キンモクセイはよく見るが、ギンモクセイは珍しい。
ホテルのフロントに立っていた男性が、アジア系の方だったが、日本語が堪能で丁寧な言葉づかいで対応してくれた。
あとで聞くと、ネパール出身で、18歳のときに日本に来てから11年たったのだとか。
こんな土地にも国際化の波が押し寄せているのか、はたまた人材確保のためなのか…。
だけど、故郷を離れて他国でがんばって働いている人だと思うと、とても好感を抱けた。
用意された部屋は、床の間があって、昔ながらの和室なのだが、ベッドが一つ置いてあった。
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妻と娘は別室だったが、その部屋ではベッドは1つで、そのそばにはふとん1式が準備されてあった。
1人はベッド、1人は畳の上のふとんということだった。
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宿のリーフレットを見ると、創業130年、歌人若山牧水ゆかりの宿なのだそうだ。
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風呂は、夜と朝とで男湯・女湯を替えるとのこと。
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どちらも内湯はほぼ同じだが、
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露天風呂は、片方が「樫の湯」といい岩風呂であり、
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もう片方は「湯ざくら」という檜の風呂だった。
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初日と2日目の朝と、どちらも入ってみたが、樫の湯は、他と違って泉質がぬるぬるして気持ちよかった。
夜と朝とで両方楽しめるのはよかった。
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露天風呂には、水風呂も置いてあったが、さすがにこの時期になると冷たすぎるから、パスしたけどね。
面白いのが、朝食のとり方。
胸に「桜や」の札を付けて、姉妹館の「磯部ガーデンホテル」に行ってそちらの客同様にビュッフェ形式の朝食をとるのだ。
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磯部ガーデンは、「舌切り雀のお宿」と公言しているから、館内にはこんな像や
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こんな場面の展示物(展示部屋?)があった。
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これは、ここの雀のキャラクターか?
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名前が「おちゅん」とは可愛いこと。
さて、食事。
ここで働いている男性や女性の皆さんも国際的で、アジア系の人が何人もいた。
その働きぶりがしっかりしていて素敵だった。
上州名物として、こんにゃく料理がいくつもあったのは、地元の特産物を扱っていていいなと思ったよ。
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たしかに、近くの畑にはこんにゃくが栽培されているのをたくさん見たのだった。
宿の規模は違うが、同じ朝食を摂れるのは面白いなあ、と思いつつゆっくり食事した。
今回は、妻、娘と一緒の、10数年ぶり、久々の家族での温泉宿宿泊であった。
そんなに時間が空いたのは、娘の病のことがあったからであった。
かつて発作が起こりやすいからと危険ということで、水のそば―プール、海、温泉、公衆浴場など―は避けてきた。
今も薬を服用し、温泉も避けてきたが、発作は10年近く起こっていないから、気をつければ大丈夫だろうということで、娘は妻と一緒に注意して入ることにした。
何事も起こらず、大ホテルの浴場ではないので他の人にも会わず、温泉を楽しむことができたことも、よかった。
こうして、温泉宿に宿泊して、日常とは異なるいろいろな体験ができたし、とても楽しかった。
めでたし、めでたし。