ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

植村花菜「トイレの神様」を初めて聴いて泣いてしまった…!

2010-11-26 21:36:55 | うた
急に振り向いた娘が泣いていた。
「ばあちゃんのこと、思い出した。おんなじなんだもん。」
歌番組の好きな娘につられて見ていたテレビ。
実は、歌を聞いて泣いていたのは、娘だけではない。
私も同じだった。
ただ、涙は目にためてなんとかこぼさずにいただけだった。

「植村花菜?知らんなあ。そんなのが紅白(歌合戦)に出るんだ?」
「うん、『トイレの神様』とか歌っている人だよ。私も全部聴いたことないけど。」
娘の返答に、「なんだ、その変な歌。『みんなの歌』か何かか?」と思っていた先日の私。

それが、偶然、その歌を聴くことになった。
ギター1本持って歌う、植村花菜さん。
歌自体が、ストーリーを持っていて、弾き語り。
かつての、さだまさしさんの女性版!?
さださんの「親父の一番長い日」あたりを思い出した。
(「雨やどり」は、明る過ぎるので、少し違うかな、と。)

小3の頃からなぜだか
 おばあちゃんと暮らしてた
 実家の隣だったけど
 おばあちゃんと暮らしてた
(へえ~。おばあちゃんとの思い出の歌なのか。)

 トイレには
 それはそれはキレイな女神様がいるんやで
 だから毎日キレイにしたら
 女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで

おばあちゃんの言った言葉が、歌の題名になったのだな。
などと思いながら、歌を聴き続けた。

 少し大人になった私は
 おばあちゃんとぶつかった
 家族ともうまくやれなくて
 居場所がなくなった

こんな歌詞もあり、おばあちゃんと孫の成長が素直に歌われているなあと感心しながら、聴いていた。
聴いているうちに、なんか、涙腺が緩んできていた。
自分の母の、年をとってからのことを思い出していたからだったに違いない。
ずうっと元気だったのに、突然の発症。
3年余り入院して、闘病の末ガンで亡くなった母だった。
今でも、老いた母を思い出すと切なくなることがあるのだ。
でも、娘や妻の手前、泣くわけにもいかず、ぐっとこらえていたのだった。

 上京して2年が過ぎて
 おばあちゃんが入院した
 痩せて細くなってしまった
 おばあちゃんに会いに行った

娘が泣いて振り向いたのは、歌をここまで聴いた時だった。
「ばあちゃんのこと、思い出した。おんなじなんだもん。」
娘のその言葉を聞いて、もらい泣きした。
いや、もらい泣きは嘘で、娘のおかげで、飽和状態まで目にためていた涙をこぼすことができたのだった。
その後は、歌が終わるまで、涙をふき、はなをかんでいた私だった。

歌を一度聴いただけで泣いたのは、初めてだった。
こういうのを、「感動した」と言うのだろう。
本当に、素直ないい歌だ。
トイレの神様…。
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アルビレックス新潟、私の今季最終戦~あと2試合の健闘を祈りつつ~

2010-11-24 22:18:45 | アルビレックス新潟

アルビレックス新潟の対仙台戦。
私の今季観戦最終戦は、1-1の引き分けに終わった。

このひと月の試合。
順位が下位のチームとの対戦。
京都に1-1。
東京に1-1。
磐田に1-1。
天皇杯名古屋戦に1-1。(延長PK負け)
仙台に1-1。
天皇杯の延長PK負けが響いて、広島には0-4で負けてはいるが、この間に、優勝した名古屋や上位の鹿島に勝っている。
ただ、何なんだ、この下位に優しい引き分けの連続は。
先日の仙台戦は、0-1からアディショナル・タイムにかろうじて同点に追いついたものだが、下位に勝ち切れないという事実。
残留争いでハラハラするよりはよほどましだが、
歯がゆいというか、悔しいというか…。
今年も、これで、今まで最上位の6位を上回ることはなくなった。

今年は、昨年のレギュラー4人が抜け、残留争い必至と見られていたアルビレックス。
開幕してから8戦連続勝ちなし、9戦目で初勝利。
その現実からすると、現状10位は仕方ないのかもしれないが、途中はもっと上位にいたこともある。
上位をうかがえる位置にいたこともある。
だから、悔しい。
この勝ち切れない悔しさは、去年もあった。
去年は前半首位もあったが、途中で失速した。
今年も、また、上位を食ったが、中位でのフィニッシュとなりそうだ。

そうは言うものの、今年も応援のし甲斐があった。
やはり、地元に応援すべきチームがあるというのはよいものだ。
アルビレックスは、強力なスポンサーを持たない。
だから、資金が不足しがちだ。
そこに、この不況が追い打ちをかけ、常時4万人を集客していたスタジアムも、仙台戦でも2万4千人余りであった。
3万人に届かない試合も多くなってしまった。
でも、来年も応援し続けよう。
そう決めて来年の「シーズン・パス」も申し込んだ。

今年の試合は、あと2試合残っている。
しかし、次の大宮戦はアウエー。
最終の湘南戦は、ホームだが、残念ながら予定が入っており、観戦できない。
私の今シーズンの観戦応援は終わった。
あと2戦。
勝利を祈りながら、また来季のアルビレックス新潟の奮闘を期待しよう。
VAMOS!NIIGATA!!
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父の命日と浜田省吾の「FATHER'S SON」

2010-11-17 19:16:54 | うた

先回は、浜田省吾のDVDの話をしたが、その中には昭和63年に出されたアルバム「FATHER'S SON」で発表された曲も多い。
その時も思ったが、今回(先月)発売されたDVDやCDの曲を聴いていると、改めて彼にとって父の存在は大きかったのだろうと感じられる。
私も、そのアルバム「FATHER'S SON」が発表される2年余り前に父を亡くしていた。
亡くなった父の部屋にあった未使用のカセットテープに、このアルバムを録音して、くり返し聴いたのだった。
そうしたのは、「亡き父つながり」というような意味でもあった。
「FATHER'S SON」そして今回のDVDやCDの中には、「DARKNESS IN THE HEART(少年の夏)」という曲が入っている。

「FATHER'S SON」
つまり、「父の子」。
子として父をどう見ていたか、様々な思いが交錯する。
結局は、自分も、あの父の子であるという事実。
今は亡き父と、心の中で会話する。
そんなことが伝わってくるこの歌詞。

思い出す 病室で痩せていく父の姿を
痛みから解かれて去っていった 独りきり
車の窓に映ってる オレの顔 彼に似てる
FATHER'S SON
どこへ向かってるの 何を手にしたいの
今夜 ON THE ROAD
虚しく拳を突き上げ 叫ぶ歌は答えのない心の奥の暗闇

私も今、亡くなった時の父の年齢に近づいている。
時折、鏡の中の自分の顔に、時々父の顔を見つけるようになってきた。
そして、やはり心の中で、返答のあるはずのない、父に向かって話しかけることがある。

「DARKNESS IN THE HEART(少年の夏)」の歌の最後は、こう続く。

FATHER'S SON
答えを探さないで
何も意味などない
YOU‘RE ONLY FATHER’S SON  CARRY ON
覗かないで 
勝利も敗北もなく 横たわってる心の暗闇

「CARRY ON」に、父の子であり続けるという事実がこれからも続く、と歌われているような気がする。

今年もまた、この11月、親父の命日を迎えた。
先月末、27回忌を行った。
私もまた、さらに父の亡くなった齢に一歩近づいた。
そして、気付く。
父が亡くなったのは、私が27歳のときだった。
それから時がたち、27回忌。
父のいた27年。
父がいなくなった27年。
どちらも同じくらいの長い時間になった。
でも、私は相変わらずあの父の息子、「FATHER’S SON」であり続ける。
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浜田省吾の新着DVD「僕と彼女と週末に」が、すごい!

2010-11-04 18:51:04 | ひと

ひと月前に出た浜田省吾のDVDがすごい。
10月初旬に彼のCDが出ると聞いて、楽しみにしていた。
とは言っても、発売されるのは、今まで発表された曲のベスト物。
2年ほど前に2枚が発売され、なぜか遅れて3枚目が出るというもの。
Amazonで予約しようとしたら、DVDも同時発売とのこと。
しかも、DVDは割引するとのこと。
6,500円を4,765円にしてくれる。
これは、うれしい。
合わせて注文することにした。
浜田省吾のアルバムCDは全部持っているが、DVDは1枚も持っていない。
浜田省吾を好んで聴くようになってから、30年近い。
コンサート風景がたっぷり入ったDVDを1枚くらい持っていても悪くはあるまい、と思ったのだ。
そのDVD「僕と彼女と週末に」を視聴してみて、驚いた。
1曲目、2曲目、3曲目。
浜田省吾の姿が出て来ない。
1曲目と3曲目は、歌声はあるが、本人の姿は出て来ない。
2曲目は、インストルメンタルだ。
本人の姿の代わりに、次々に映し出されるのは、最初に、ペリーの肖像。
あの、鎖国の日本に開国を迫った、アメリカのペリーだ。
そこから、次々に出て来る日本の幕末の志士たちやその頃の日本の人々の姿や風景。
やがて、明治に移り、「野麦峠」をほうふつとさせる女工たちや日露戦争の日本の戦い。
そして、韓国併合や満州国独立、国際連盟脱退、第2次世界大戦、太平洋戦争…と続く。
原子爆弾の爆発から終戦へ。
画面に目が吸いついて離れない。
4曲目になり、突然ステージ上に浜田省吾が登場し、若い頃、10年ほど前、そして今の姿でその曲を歌う本人の映像も繰り返される。
ただ、映像は、戦後の日本、そして世界の歴史が次々と現れる。
現在の天皇が皇太子時代のご成婚、ベトナム戦争、ケネディ大統領の暗殺、東京オリンピック、学生紛争、あさま山荘事件、オイルショック…。
次々に私も知っている昭和の事件が出て来る。
あんなこと、こんなことがあったと思っているうちに時代は平成になり、ベルリンの壁崩壊から、やがて、9・11アメリカ同時テロ多発事件へ…。
日本は、小泉、安倍、福田、麻生の自民党首相から民主党鳩山、菅政権へ。
浜田省吾の歌う姿と合わせて、息もつかせぬ映像が次から次へと流れていく。
浜田省吾のDVDを見ながら、自分自身の自身の人生も振り返っていた私だった…。

浜田省吾は、広島の出身である。
警察官の父は、被爆直後の広島に援助に入って、放射能の影響を受けている。
今回のアルバムやDVDには、“FATER’S SON”というアルバムで発表した曲も多い。
うまくは語れないが、今回のアルバム・DVDは、彼が今まで歌ってきたものの集大成と言える。
彼の歌には、愛や恋の歌にいいものが多く、家族愛を感じさせるものもある。
世界や日本の情勢を歌って平和への願いを感じさせるものなども、歌ってきていた。
今回は、その彼の思いをたっぷり感じてしまう。
広島、父、アメリカ、日本、戦争、平和…。
別に買ったCDも、同様に感じるものが多くある。

うまく表現できないのがもどかしい。
しかし、このDVD「僕と彼女と週末に」は、掛け値なしにすごい。
昭和から生きてきた人に、ぜひ見てほしいと思うのだ。
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鹿島に快勝!~これはもう、ジャイ・キリではない!!

2010-11-03 19:09:25 | アルビレックス新潟

大興奮!
後半ロスタイムに、キャプテン本間勲のシュートが炸裂!
さすが地元の不動のキラ星、本間!
連続優勝をねらう現在2位の鹿島に、対等の勝負を挑み、堂々2対1の勝利。
前回の名古屋戦の勝利には、「まさにジャイアント・キリング」と書いたが、この鹿島戦を見ると、決してジャイアント・キリングではないなあ。
だって、試合自体を見ていると、決して消極的な試合運びではない。
新潟は、守備的に戦っていない。
前日には、タレントのそろう浦和に対して、山形が徹底的に守備を固め、カウンターで勝機をねらう作戦で、見事に勝利した。
これは、ジャイアント・キリングに値すると思った。
しかしながら、われらが新潟は、鹿島とは正面から互角の勝負を挑んでいた。
走り負けていない。
ボールに対して、走り負けず対等だった。
だから、いい勝負ができる。
実は、名古屋戦でもそうだったのだが。
正面から勝負を挑み、見事に堂々と勝つ。
これは、フロックではない。
実力だ。
あとは、強きをくじき弱きを助けるチーム体質(?)が変わるといいのだ。
最下位を走る湘南に0対3で負けたのは、新潟しかないのだ。
さて、次の磐田戦は、大黒柱のマルシオ・リシャルデスが、警告累積により出場停止だ。
チーム得点王のチョ・ヨンチョルも、韓国のU-21代表に選ばれ、欠場だ。
マルシオやチョ抜きでも勝てる、というチームになったら本物だ。
アウェーとなる磐田戦。
強いところとすばらしい試合を展開する新潟。
次がナビスコ王者という強者なら、相手にとり不足はない。
ナビスコ杯決勝で、延長戦となってあれだけの熱戦となった試合を戦い、見事優勝した磐田。
「意気上がる」磐田かもしれないが、よく走る新潟と戦って「息も上がる」かもしれない!?

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