ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「医師がすすめる新潟式食事術」(五十嵐祐子著;アスコム)

2021-05-31 20:27:37 | 読む

新潟の代表的な郷土料理の一つに、「のっぺ」がある。
根菜をはじめとする野菜が中心の煮物料理だ。
もっとも、私の育った地域では、「のっぺ」ではなく、「こにもん(小煮物)」と呼んでいたが、多少の違いはあっても同じようなものだ。
そののっぺをはじめとした料理や食材に注目したのが本書である。

著者は、新潟県上越市出身で、循環器専門医の五十嵐祐子さん。
後期高齢者の一人当たりの医療費が全国で一番少ないのが新潟県だと話題提起し、ということは、医者に頼らない、元気なお年寄りが日本一多いのが新潟県なのだ、と力説し、県民に自信を持たせてくれる(!?)。

特徴的なところでは、
〇根菜の消費量全国1位…根菜は、長寿の栄養素として今注目の食物繊維の塊。
〇豚肉の消費量全国1位…豚肉には、老化、寝たきりを防ぐために、絶対に必要なたんぱく質、ビタミンなどが豊富に含まれている。
〇枝豆の消費量全国1位…枝豆は、肝機能を整えるオルニチンがたっぷり含まれている。
〇そのほか、トマトなどの生鮮野菜も全国屈指の消費量を誇っている。

新潟県は、そんなに長寿県であるとは言えないけれども、後期高齢者の医療費が少ないのなら、元気な人が多いということだ。
平均寿命が高くて長寿であっても、元気でなくて医学の力で生かされているだけなら、幸せとは言い難い。
だから、「死ぬ直前まで元気でいることこそが、健康で幸せな人生」と、著者は主張する。
総合的に考えて、新潟県は、実は「隠れた真の健康県」なのだと結論付けた。

本書では、新潟の家庭料理、伝統料理の健康効果を研究することによって、新潟式食事術を開発しようと試みている。
その新潟式食事術の具体例を、次のように挙げている。
その1   根菜・キノコ・海藻で食物繊維をたっぷりとる
その2   発酵食品をよく食べる
その3   冷やご飯をよく食べる
その4   健康おつまみで、飲んだ体への罪滅ぼし 日本酒消費量№1
その5   豚、鮭でタンパク質をたっぷり補給
その6   新潟のカラフル野菜とソウルフードで、長生き生活

そして、著者が考えた具体的なレシピをいくつか紹介し、健康な食事例を提供している。

最後には、人と人との交流がフレイル予防に欠かせないことや、寒い冬こそダイエット本番だとも言っている。
たしかに、新潟だと、冬は雪除けをせざるを得ないので運動はしていることになる。

…とまあ、こんなふうに話が展開していて、字数も少なく読みやすかった。
内容としても、食で健康、と、新潟県人として誇らしく思ってしまう。

おいしい新潟清酒を飲みすぎないようにして、新潟の料理や食材を生かして食べ、「死ぬ直前まで元気でいる、健康で幸せな人生」を送っていきたいな、と思った次第である。
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上位対決、会心の逆転勝ちで首位に返り咲き ~ホーム琉球戦~

2021-05-30 21:55:40 | アルビレックス新潟
サッカーJ2リーグ第16節、アルビレックス新潟対FC琉球。


会心のいい試合だった。
特に、アルビレックス新潟を応援する人たちにとっては、先制されながらの逆転勝利。
とてもこたえられない一戦となった。
前節敗れて、京都に首位を明け渡すことになり、2位に落ちた新潟。
今度は勝ち点で並ぶFC琉球との2位・3位決戦。
ホームで戦う以上は、負けられない。
しかし、ここ3戦は、0△0(松本戦)、1●2(町田戦)、0●1(京都戦)と、勝ちがない。
ここで負けると、昇格圏外の3位に落ち、4位の磐田と勝ち点でわずか1の差になってしまう。
それは何としても避けたいところだ。

今日も、琉球の選手たちが練習のためにピッチに姿を現すと、場内からは大きな拍手。
そして、それに応えるように、選手たちも正面スタンドとバックスタンドに向けて頭を下げて挨拶をしてくれた。

琉球のGKは一昨年まで新潟にいた田口。
選手紹介でも、やはり大きな拍手がわいた。

新潟の先発メンバーは、前節と同じ。
注目の右ウイングには、今節も三戸が入った。

試合が始まると、琉球がまず積極的に前から来た。
そこをしのぐと、新潟がボールを支配するようになった。
たびたびコーナーキックを獲得するが、ゴールを割れずに給水タイム。

給水タイム直後、琉球が新潟の裏を取るすばらしいパスを前線へ送った。
DFとGKの間に送り込まれたボールに、相手選手が素晴らしいスピードで飛び込んできて、見事にゴールネットを揺らされた。

まずい。
新潟は、今季、先制された試合はよくて引き分けだ。
直近2試合でも、町田戦、京都戦と先制されてズルズルと負けている。

これはまずいぞと誰もが思い始めたら、わずか1分後、堀米からのクロスを、ゴール前で高木が技有りの絶妙なダイレクトシュートを決めた。
いやな雰囲気になりかけたところを、あっという間に追いつき、ムードを変えて見せた。

前半は、このまま1-1。


後半になり、新潟の攻勢が目立つようになった。
さらに、三戸を谷口に代えて、前線での高さとスピードを高めた。
すると、67分、ゴール前でチャンスを作り、ボールがこぼれたところを最後に決めたのは、谷口だった。

この後は、必死の反撃を試み、攻勢を強める琉球だったが、新潟も決定的なシーンを造らせないように懸命に守り、リードを維持した。
高や舞行龍らは、足をつらせながらもがんばっていた。
アディショナルタイムに入ると、新潟がボールを支配して、自分たちのペースで試合を進めることができた。

そして、試合終了の笛。


新潟、4試合ぶりのうれしい勝利。
選手たちは、本当にうれしそうに笑っていた。


場内1周でも、にこやかに笑っていた選手ばかり。

久々の勝利でほっとしたような、解放されたような笑顔が印象的だった。

今日の試合で、改めてすごいと思ったのは、藤原奏哉選手のプレーだ。
先を読んで動く、胸で足でトラップがピタッと止まる、相手選手を自由にプレーさせない、…ミスが非常に少ないうえに、よく動いていた。
足が速いわけでも、身体能力がすごいわけでもないのだが、なんというかサッカー能力が非常に高いと感じた。
安定した彼のプレーは、これからもアルビレックス新潟を大いに救っていくことだろう。

さて、京都-甲府戦が引き分けに終わったので、新潟は、京都と勝ち点で同じ36で並び、得失点差で上回って、1週間で再び首位に返り咲いた。
ほっとはできないが、勝てる試合は勝ち、J1昇格に必要な勝ち点をしっかり積み重ねていくことが求められている。
次節は、アウェイで5位の甲府との一戦。
今日、甲府は首位京都と引き分けたことでもわかるように、地力は高いものがある。
でも、対戦が楽なチームなどどこにもない。
今のチーム力をさらに高め、勝ち続けていきましょう。

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ムラサキツユクサの花を見て、「ひとときの幸せ」を

2021-05-29 21:55:51 | 草木花
雨のよく降る天気が続いたら、庭のムラサキツユクサがすっかり元気に育って花をいっぱい咲かせるようになっていた。


ムラサキツユクサは、小さいころから梅雨になるころからよく見かけてきた。
細長い葉の裏側の皮をはがして、その薄皮を顕微鏡で見ると、気孔がよく見えるのは楽しかったという思い出がある。


場所が違うのに、子どもの頃も今になっても、家の庭に咲いている。
それだけ野生化して育っている品種だということだろう。
ムラサキツユクサというのは、属名で、本当は数十種類もの品種があるのだそうだ。


わが家の庭のものは、赤紫色のものばかりだったのに、いつの間にか、白花のものも咲くようになった。


毎日咲いているものだから、何気なく見ていたのだが、一日花なのだそうだ。
一日花のせいか、花言葉は、「ひとときの幸せ」というのがあるとのこと。
たしかに、庭をながめ、花を見て美しさを感じるときは、ほっとする。

毎日ひとときの幸せを感じる生活でありたいものだね。

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すごい、すごい、すごい! 阪神佐藤輝明選手、1試合3ホームラン!!!

2021-05-28 22:42:22 | スポーツ
すごいね、阪神タイガーズ、佐藤輝明選手。
今日のパ・リーグとの交流戦、対西武ライオンズの一戦で、1試合3ホームラン。
痛快だったよ。

まずは、先制ホームラン。
外角低めのボールを、センターバックスクリーンまで運んでしまうのだから、それだけでもすごいと思った。

次打席は、三振。

しかし、第3打席、2本目のホームランを、左中間に叩き込んだ。
左バッターなのに、反対方向の左中間のスタンドに放り込むようなホームランを打てるんだから、大したものだ。

そして、8回の第4打席は三振。
ここまでで、阪神は、5-7と逆転されていたから、残り1回で逆転は無理だろうと思っていた。

それでも、阪神は、9回最後の攻撃で粘って同点とした。

その後、2死1,3塁。
塁には、2人のランナーが残っていた。
バッターは、佐藤輝明。
今日は、ここまで、ホームラン、三振、ホームラン、三振。
「じゃあ、この打席はホームランだな」と、一緒に見ていた息子が笑いながらつぶやいた。
いや、ここでヒットを打てば、勝ち越し点が入る。
ホームランとは言わないが、ヒットが欲しい。
祈るようにそう思っていたら、な、なんと!
息子が「予言」したように、本当に右中間へホームランを放った。

勝ち越し3ラン。
すごい!
1試合3ホームラン。
新人では、あの長嶋茂雄以来のことなのだそうだ。
3本打ったホームランは、中、左、右。
すべて打った方向が違う。
これもすごい!
そして、何より9回2死からでも、「自分のスイングをすることだけを考えていた」と言い、それを実行し決勝ホームランを打って見せるのだから、すごい!

今までも、彼が打席に入ると期待感を持っていたが、その期待に応えられるというのが、大打者の証。
こんなバッターが出てくるとは思わなかった。
メジャーでは大谷翔平。
NPBでは、佐藤輝明。
ホームランを打てるバッターは、魅力的だ。

佐藤輝明選手には、これからも、阪神タイガースの勝利につながるホームランを量産してほしい。
期待を込めて見つめていきたい。
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あれ!?…共通している…!?

2021-05-27 22:02:44 | 草木花
春から、初夏に移ってきた5月。
様々な植物が元気になり、どこに行ってもいろいろな花が咲いていた。


道端や野に


公園に


わが家の庭に①


わが家の庭に②


わが家の玄関入口に


…と並べてみたけれど、
実は、これらの花々には共通点がある。
それは、何でしょう?

…植物に詳しい人にはカンタン。
花の名前を挙げていくとわかる。

最初から順に、
松葉海蘭(マツバウンラン)
竜舌蘭(リュウゼツラン)
鈴蘭(スズラン)
紫蘭(シラン)
君子蘭(クンシラン)

そう。
共通点とは、みな名前に「蘭(ラン)」が付くということ。
名前に「蘭(ラン)」の付く花のなんと多いことか。
「ラン科」でもないのに、「蘭(ラン)」の名がつくものも多いのだが、なぜなのだろう?

自分が好きなことが「RUN」だから、それで「ラン」が気になったという訳ではないけれど、この疑問、そのうち解決したいものだ。
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「GIANT KILLING(ジャイアントキリング)」第38巻(ツジトモ;講談社モーニングKC)

2021-05-26 21:40:07 | 読む

「ジャイアントキリング」という漫画がある。
弱小チームが強豪チームに勝利するとき、ジャイアントキリングを起こすというが、私は、この漫画からその言葉が市民権を得たような気がしている。
その「ジャイアントキリング」も、先日の新刊ですでに58巻を数えている。

この58巻のテーマが、「J2降格」である。
この巻では、最初に1ページの「質問コーナー」があった。
「1部リーグから降格すると、いったい何がそんなに大変なんですか?」
・降格すると、一番は、注目度が低くなる。取材に来るメディアの数がガクンと減る。
・2部になると、チーム数が多くなるので試合数が増える。
・リーグからの分配金が減っていったりといろいろとシビアになってくる。
・代表に入っていた選手がよばれなくなっちゃったりとか。
・クラブによるけど、選手の年棒が大体下がる。
こんなふうに、質問への回答が端的にまとめられてあった.

ただ、最後の方のコマには、
トップリーグ以外の試合も面白いですからね!
サッカーの面白さが変わるわけじゃないので、そこは誤解なきよう!

…とも付記されていて、先日の新潟‐京都戦を思い出し、「確かにそうだったよ」と言いたくなった。

この巻では、主人公が指揮をとるチームETUが、強くなって優勝争いをするようになるのだが、以前は毎年残留のピンチを迎えていたことから、選手たちが自分たちに自信を持てなくなり、降格しそうな下位相手に苦戦する。
また、J2降格が濃厚となっているその対戦相手トリプレックスの監督は、「今後につなげたい」とポジティブな言葉を自チームの選手たちにかけ続けるが、その言葉は、逆に選手の気持ちを逆なでしていた。
なぜなら、選手の気持ちとして、J2に残留できると信じて今このゲームを勝利したいのだ。
来季や今後よりも今の勝負に勝ちたいともがき続けるのが選手心理というものなのだ。

弱小チームだったり、残留争いが厳しくなったチームだったりというのは、新潟を応援する身としては、本当によく分かる。
新潟サポーターとしても、近年そういう思いばかりを味わってきたせいか、今年のように首位を走っていたのが信じられなかったりする。
だから、町田戦、京都戦と連敗すると、もうだめだなどと不安に思う輩が結構いるのである。
SNSなどでは、もう悲観的な声が上がっているとも聞く。

…大丈夫だよ。
負けてはいるけれど、これだけ相手を圧倒する、内容のよい試合ができているのだから。
そして、負けてしょんぼりするのではなく、悔しがる選手たちばかりなのだから。

この58巻では、ナーバスな心理を克服する選手たちの姿が描かれている。
試合の後半に、チームのキャプテンは強い思いを持つ。

初めてのタイトル挑戦…
上手くいかないことだって 当然のように起こるだろう…
だが それ以上の勢いで すぐに体制を立て直し…
また何度だってチャレンジする
それが
ETUと俺の…
ここからの戦い方だ…!!


…こんな気持ちが大事!!
次の琉球戦では、様々な懸念を払しょくしてくれるような、選手たちの躍動する姿を見たい。
そう思わせてくれた「ジャイアントキリング」第38巻であった。
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見ごたえあり!五泉しゃくやく園

2021-05-25 21:36:10 | お出かけ
五泉市の花といえば、牡丹園の牡丹の花が有名だ。
そこには、今まで何度か見に行っているが、各種の非常に大きな牡丹の花が咲いていて、とても見応えがあった。
ただ、今年もCOVID-19感染症のために、「花木まつり」は中止となったとのこと。
牡丹は、見に行かないままであった。
ただ、すぐ隣にささやかながら芍薬(しゃくやく)園もあったはず。
それを見に行ってみようか、ということになった。

行ってみて、驚いた。
ささやかだったはずの芍薬園が、実に大規模なものになっていたのだ。

芍薬畑のスペースが広くなり、通路は広くなって舗装されていた。
そして、何種類ものしゃくやくが咲いていた。


今日の新潟日報紙に、その芍薬園の記事が載っていた。

撮影日は、偶然にも私たちが行ってきた昨日だったらしい。
記事によると、約40品種2,000株の芍薬があるそうだ。
また、牡丹と芍薬をかけ合わせてできた「ハイブリッド芍薬」の花もあるとのこと。

なるほど、たしかにゴージャスなものが多かった。

これあたりは、まだ原種の芍薬に近いと思うけれども、名前がいいね。
「メニーハッピーリターンズ」(many happy returns)だもんね。

亀田製菓の「ハッピーターン」を連想するのは私だけではないでしょう。

名前の面白さでいえば、これは、「華燭の典」という。

結婚式ですな。

それよりも豪華に思えたのは、「宵待」なる品種。

今が満開であでやか。

ほかにも、きれいだなと思い目を奪われるものばかり。
ホワイトヘブン


ゲイバレー


コーラルNゴールド


バートゼラ


ゴールディロックス


いやあ、結構見応えがあった。
2018年に芍薬園を始めたそうだ。
2年前の2019年に牡丹の花を見たついでに見たが、そのころはこんなに立派なものではなかった。

五泉市は、牡丹のほかに広いチューリップ畑が見られることでも知られている。
ただ、こうして牡丹園としゃくやく園を隣り合わせて設置することによって、牡丹の花が終わっても芍薬の花をめでることができるという楽しさを味わうこともできるようになったというわけだ。
それにしても、やるからには本腰を入れて牡丹園に劣らぬ本格的な芍薬園を造っていくなんて、五泉市もやるもんだなあ、と思った。


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昨日の京都戦は負けたけど、いいものをたくさん見られたよ

2021-05-24 22:36:35 | アルビレックス新潟
昨日の京都戦は、残念な結果に終わったけれど、試合内容のほかに、いくつもいいなあと思うことがあった。

①まずは、昨日は「亀田製菓サンクスデー」だった。
最近は、感染症の影響もあって、サンクスデーであっても記念品のようなものが配られることが少なくなった。
しかし、昨日は入場者先着12,000名に、マスク、マスク入れ、ハッピーターンの3種類が配られた。

会社の製品だけではなく、マスクやマスク入れまで付けるとはすばらしい思いやりだ。
なぜなら、今は、入場するのにマスクが必要とされているからだ。
そういえば、1年前の今頃は、マスクを手に入れるのが難しい状況になっていたっけ、なんて思い出しながら、ありがたくいただいた。

②試合を観戦するために私たちが入場したのは、Sスタンドだった。
Sスタンドは、普通ならその一部がビジター席となる。
いつもなら、ここに京都のサポーターが入るはずなのに、今回は緊急事態宣言下だったので、京都のビジター席は設けられなかった。

だから、京都を応援する人は極めて少なかったはずである。
ところが、試合前の練習をするために京都の選手たちが入場すると、Sスタンドはもちろんスタンドのあちこちの方向から拍手が起こったのである。
首位攻防戦の対戦相手だというのに、無言ではなく拍手を送って迎えたのである。
新潟の観客たちは温かいな、そう思った。
私も拍手は送ったが、そういう県民性(?)がなんだかうれしかった。

③先発メンバーの発表の際に、京都の「荻原拓也」の名がコールされると、大きな拍手が起こった。

昨年後半に新潟に期限付き移籍してきてがんばってくれた選手である。
新潟のサポーターたちは忘れていなかった。
そして、彼も、全力で試合を戦った。
前半の終了間際には、GK阿部の好セーブにあったが、強烈なシュートを放ったのはすごかった。
試合が終わって、多くの観客たちが帰ろうとするとき、その荻原が、新潟のサポーターたちの多いNスタンド前まで行って、一礼して帰って行った。

決まり切った風景だが、やはりいいなあと思った。
彼は、今年も期限付き移籍で京都の力になっている。
これからもっと花開いてほしい選手だ。

④そして、負けた試合での新潟の選手たちの悔しがりようだ。
試合直後、がっくりとまずは座り込む選手が多かった。
背番号9のFW鈴木はずっと泣いていたように見えた。

「本来なら、試合後のスタンドに向かって手を振ったりして感謝の気持ちを表さなくてはいけないのだけれど、数多くのチャンスで自分が決められなかった悔しさで、顔を上げることができなかった」というようなことを言っていたと聞く。
この悔しさが、きっとチームを強くすると思う。

⑤なお、この試合が、ビッグスワンのこけら落としから20年の記念試合だったらしい。

その時の対戦相手も京都だった。
当時の試合も負けたのだが、そこからこのスタジアムの歴史が始まったのだ。
悔しいが返り討ちにあってしまった(!?)。
20年。
このスタジアムがあるから、アルビレックス新潟というチームがあるから、一喜一憂できる。
これからも、この楽しさをたっぷり味わっていきたい。

負けた試合ではあったが、試合内容もそれ以外でも、いいなあと感じることが多くあった印象的な試合であった。
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緊張感のある好試合も、敗れて首位陥落 ~ホーム京都サンガ戦~

2021-05-23 20:40:16 | アルビレックス新潟

勝てば首位安泰、負ければ首位譲渡。
サッカーJ2リーグ第15節、アルビレックス新潟対京都サンガ。


緊張感のあるいい試合だった。
出だしから、縦パス1本で決定的なチャンスまでもっていった新潟。
前節「ノーホイッスル・ゴール」を町田に決められたが、今節は京都相手に新潟が決めたのかと思った。
残念ながら、鈴木のヘッドはゴール枠を外れてしまったが、あれが決まっていたらと思わせる、最初の強烈な入りだった。

今日の新潟は、前節の初黒星を教訓にして、スタートからエンジン全開だと感じられた。
しかし、京都もそれで目を覚ましたようで、新潟の持ったボールに対して、積極的に奪いに来ていた。
それも、むやみやたらというわけではなく、戦術的に考えてのものに見えた。

一進一退のせめぎあいで、前半は、DAZNによると新潟のシュート数4本、京都が3本。
シュート数は少なかったが、真剣で勝負しているような、こんな緊張感が漂う試合は、なかなか見ることがない。
J2ではなかなか見ることができない好試合だと思った。

後半になると、新潟の攻勢が目立つようになった。
京都ゴール前での度重なるチャンスを逃しているうちに、久々に迎えたピンチでシュートを許してしまった。
それを決められて、先制を許してしまった。
ただ、決められる前には、流れの中でピーター・ウタカの腕に当たったはずのハンドが見逃されたままで、新潟の選手たちのプレーが一時ふっと緩んだのだった。
そして、うたれたシュートも、DFの足をかすって、微妙にタイミングやコースがずれた。
不運が重なった失点だった。
このことは、町田戦の失点とよく似ている。

このあと、新潟の猛攻が続いた。
攻め込む場面は、非常に多かった。
試合全体を通して、新潟のコーナーキックは10本。
シュート数も17本に上ったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
守備意識を高めた京都は、ファウル数を増しながらも逃げ切ることに成功した。
0-1。


試合直後は、さすがに連敗でがっくりしている選手たちが多かった。


新潟、連敗で首位陥落。
京都に首位を譲って、3位琉球と勝ち点は同じだが、得失点差で2位。

さて、連敗で首位陥落ということになったが、私は、あまりナーバスになってはいない。
なぜなら、試合内容はよいからだ。
見ていて面白いサッカーをしているし、選手それぞれの個性が生きている。
ボールを奪取しようと努め、保持したら、自分たちで攻撃を組み立て得点しようとする。
負けてしまったのは、決定力の問題。
負けたのには、原因がある。
そこを補うことができれば、さらにまた強くなることができる。

面白いことに、今日の試合後のインタビューで、京都・曺キジェ監督が語っていたこと。
「今日勝ったからといって、われわれはまだ何も成し遂げたわけではない。」
「あまりいい試合ではなかった。それが出来なかったということは、われわれにはまだ成長する余地があるということだ。」
これらのことは、実はアルベルト監督が日ごろ言っていることと同じことなのだ。
勝っておごらず、さらに向上を求める。
まったく同じことを言っていることにうなずいてしまった。
これが名監督というものかと思った。

試合後、アルベルト監督は、
「大事なのは1試合だけではなく、シーズン全体を通して判断することだ。」
「今はよいサッカーをしている。このサッカーを続けていく。」
と言っていた。

さすがだ。
ブレない。

監督とチームを信じたい。
決定力を高めて、さらに強くなってほしい。
そう思った、今日の敗戦であった。


きっと、来週の琉球戦ではもっと強くなった姿を見せてくれることだろう。

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明日は、必勝! 新潟を応援できる首位攻防戦だからね

2021-05-22 21:50:55 | アルビレックス新潟
明日は、日曜日。
サッカーJ2リーグ第15節の試合が行われる日。
アルビレックス新潟は、ホームで3位京都サンガFCとの「首位攻防戦」。
勝てばもちろん首位を維持する試合。
負ければ、京都に首位を明け渡すことになるという、非常に大事な一戦。
サッカー関係者の注目度も高い。
今日は、一日早く試合をした2位琉球が山形に敗れた。
新潟や京都には、勝利の大きな動機付けとなったはずだ。

新潟は、今季のホーム戦の試合結果は次の通り。

①第2節 長崎戦 〇1-0 観客数9,442人
②第4節 群馬戦 〇3-1 9,329人
③第5節 東京V戦 〇7-0 10,968人
④第8節 金沢戦 〇1-0 10,148人
⑤第11節 千葉戦 〇2-0 12,522人
⑥第13節 松本戦 △0-0 13,101人

さすが首位だけあって、ホームで5勝1分け。
その観客数の推移をみていくと、このCOVID-19感染症流行の中にあっても、徐々に増えてきている。
やはり、勝利は、人を呼ぶのだ。
新潟のサポーターは、アウェイであっても、多くの人が駆けつける。
DAZN観戦していると、この感染症禍にあっても、いつもオレンジ色のユニフォームを身に着けて応援する新潟サポーターがたくさんいるのが見える。
私は、自分の思いをそういう人たちに重ねて画面越しに応援している。

ところが、前節は、緊急事態宣言下にある東京都町田市では、新潟のビジター応援席は設けられず、オレンジのユニフォーム姿での入場もできなかった。
だから、会場は、町田を応援する人たちの拍手や太鼓ばかりだった。
新潟の選手たちの背中を押せずに負けを見るはめになったのは、残念であった。

ただ、明日は逆だ。
京都府には、緊急事態宣言が出ている。
だから、外出を推奨するような京都のビジター応援席は、設置されない。
ということは、声も拍手も出せないし、京都を応援する人の数は、非常に少ないことだろう。
明日は、入場者数がどのくらいになるかわからないが、前節の分まで応援しようとする人たちがたくさんいることだろう。
それが、選手たちの力になるといいなあ。

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