歌が好きなので、何かテーマを絞って好きな歌を集めて1枚のCD-Rに詰め込む、ということを時々している。
以前は、「橋」にまつわる歌を集めたことについて紹介した。
「集める」と言っても、自分が歌を最もよく聴いていたのは学生時代である。
そして、その頃のレコードや今持っているCDに入っている曲たちが対象になる。
さて、先月、コスモスを見に行った際、感じたのは、「風」であった。
そこから、「風」に関する歌を集めてみようと思った。
「風」といえば、やはり「人は誰もただ一人 旅に出て」で始まる、ザ・フォーククルセダースの「風」だろう。
グループサウンズの「ザ・スパイダーズ」の「ゴ、ゴ、ゴー、風が泣いている」で始まる「風が泣いている」の方が出合いは古い。
風に関係した曲を集めてみる、というと、文字通り「風をあつめて」というはっぴいえんどの名曲があった。
では、風の歌をほかにも集めてみよう。
「風の街」。松本隆作詞、吉田拓郎作曲の、山田パンダが歌った、表参道、原宿が出てくる歌だった。
吉田拓郎と言えば、フォーライフレコードを立ち上げた時の、最初の新人、川村ゆうこのデビュー曲は、拓郎作曲の「風になりたい」だった。
シンガー・ソングライターという言葉が知られるようになってきたころ、やまがたすみこの澄んだ声は魅力的だった。「風を見たよ」という歌があった。
吉田拓郎の歌には、「風の歌を聴け」という曲もあるのだが、アルバム「無人島で…」に入っていた「風のシーズン」の方が耳にこびりついている。
風のシーズン 僕には四季がない
はしゃいだ夏と 沈みゆく冬だけ
あとはただの風のシーズン
あとはただの風のシーズン
ロックに転身したカルメンマキ&OZの、11分余りにも及ぶ「私は風」という荒々しい曲もあれば、さりげなくて力の抜けた佐々木幸男の「君は風」という歌もある。
私が風になったり君が風になったり、それだけでも面白い。
音楽用の言葉でいえば、「風のメロディ」もあれば(チューリップ)、「風のエレジー」(井上陽水)もある。
海に吹く風、ということで、「潮風のメロディー」(南沙織)や「海風」(風)、「埠頭を渡る風」(松任谷由実)などがすぐに浮かんでくる。
追い風、とか考えていたら、「風を追いかけて」(谷山浩子)を思い出した。谷山浩子には、「風になれ~みどりのために~」というのもあったな。
季節の風、を考えると、「弥生冷たい風」(NSP)、「南風」(太田裕美)、「南風の頃」(ふきのとう)、「サザン・ウインド」(中森明菜)、と南があれば、「北風~君にとどきますように~」(槇原敬之)と、北風もある。
木枯らしだって、冬の風だよなあ。
そう思うと、「木枯らしに抱かれて」(小泉今日子)、「恋に木枯らし」(ザ・リリーズ)などを知っている。
学生時代になぜか中古レコードで手に入れた、「白い木枯し」(フリーランサー)なんていうシングルレコードも、まだ手元に残っていた。
今井美樹の初期の曲「野性の風」、山本潤子に伊勢正三が曲を送って一緒に歌った「Wind knot」という曲も好きだ。
この10年の間だと、様々な災害でたくさんの人が亡くなったが、「千の風になって」(秋川雅史)の歌は、やはり心に響くものがある。
まだまだ、小椋佳には「風の鏡」、自分の好きだった小林倫博の「振り向けば風」「風の噂」、BUZZに「風のゆくえ」「風の盆」、中島みゆきの「夜風の中から」などと、風について思い浮かぶ曲は、ほかにもたくさん出てくる。
結局自分が持っているレコードやCDから選んで、80分のCD-Rに入れたのは、次の曲たち。
1 風(ザ・フォーククルセダース)
2 風を感じて(浜田省吾)
3 風の街(山田パンダ)
4 風になりたい(川村ゆうこ)
5 風を見たよ(やまがたすみこ)
6 風のシーズン(吉田拓郎)
7 海風(風)
8 埠頭を渡る風(松任谷由実)
9 風のメロディ(チューリップ)
10 風を追いかけて(谷山浩子)
11 風をあつめて(はっぴいえんど)
12 君は風(佐々木幸男)
13 白い木枯し(フリーランサー)
14 風のエレジー(井上陽水)
15 野性の風(今井美樹)
16 ウインド・ノット(山本潤子)
17 私は風(カルメンマキ&OZ)
18 千の風になって(秋山雅史)
新潟は、これから雨風の強い時季を迎える。
「風」は今回集めたので、そのうち「雨」の曲でも集めてみようか。