入院している娘のところには、1日1度は会いに行ってあげたいと言う気持ちがある。
だから、われわれ夫婦のお出かけも、遠出もしにくくなっている。
なかなかままならない状態である。
だが、今は夏。山は花見のシーズンである。
本来なら、気軽に登れて、きれいな高山植物をたくさん見られるところに行きたい時期なのだ。
梅雨も明けず、毎日荒天が続いていたのだが、先週の3連休では最終日が晴れそうだという予報を聞いた。
1日くらい出かけたい。
そこで、われわれが選んだのは、福島県・浄土平の鎌沼周辺歩きであった。
海の日なのに、山に出かけた。
天気予報は、くもり、であったけれど、たくさんの花との出会いが楽しみだったのである。
磐越道に乗り、猪苗代磐梯高原ICで降りる。
国道115号線に乗って、しばらく行くと、浄土平に続く道につながる。
その道は、少し前まで磐梯吾妻スカイラインと言って有料道路だったのだが、昨年から無料になった。
浄土平の駐車場は有料だったが、料金は以前より安くなっていた。
天気は一部に青空も見えたが、くもりと言えた。
鎌沼への道は、一切経山への登山口と共通する。
登山道の始まりは、数日間天気が悪かったせいか、上方から水が流れていた。
周辺には小さい白い花のかたまりが。
イソツツジという花であった。
登り始めると、10分もしないうちにゴゼンタチバナが現れた。
やがて、シラタマノキの花と思われる花が。
そのさらに10分後には、とてもかわいいアカモノの花がたくさん見かけられた。
最も多かったのが、マルバシモツケの白い花。
ここまで、ずっと白い花ばかりであった。
途中せっかくハクサンチドリを見つけたが、もう枯れかかっているものだった。
40分後、少しずつ登っていくうちに、ツマトリソウをいっぱい見かける地域になった。
このあたりには、イワカガミもちらほらと残っている。
また、マイヅルソウも見かけたりする。
やがて出発して55分後、上りは終わり、酸ヶ平と呼ばれる平らな湿原地帯に入る。
木道が敷かれているが、直進と右折に分かれる。
右に曲がれば、一切経山の登山コースである。
一切経山の山頂付近からは、「魔女の瞳」と言われる五色沼を見下ろすことができる。
以前一度見たことがあるが、魅力的な眺望が待っている。
だが、今回のわれわれの目的は、花見であって、登山でも「沼見」でもないのである。
なので、酸ヶ平を直進していく。
足元の木道の左右には青いミヤマリンドウがそこかしこに咲いていた。
茶色い花のネバリノギラン、ホソバノキソチドリ
と思われる緑色の花も多く見かけた。
間もなく左側に沼が見えてくる。
これが、鎌沼だ。
この鎌沼周辺では、ゴゼンタチバナやカラマツソウ、ワタスゲなども見つけた。
ただし、残念なことに、今年はコバイケイソウの花は見られなかった。
そして、鎌沼周遊も終わるころ、楽しみなのは、運が良いとある高山植物の花が見られる地域がある。
これは、言わずと知れたチングルマの咲いた後である。
雪解けの後咲くようなので、今では遅いのだが、毎年いくつか咲き残っている花があるものだ。
だが、今年は、咲き残りは少なく、おまけにやっと見つけた咲いている花は、木道からは遠かった。
(どれが花かわかるかな?)
出発して1時間50分後、姥ケ原という分かれ道に達した。
ここからは、下り道になる。
足元は、数日間の雨でドロドロの状態であった。
そこを苦労しながら下りていく最中、雨が降り出した。
安いレインコートしかもっていかなかったのだが、それを着てひたすら下山する。
アカモノやツマトリソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが時折目を楽しませてくれた。
足元が道なのか小川なのかわからないようなところもあった。
が、およそ2時間半余り歩いて、この鎌沼周辺ハイクを終えた。
浄土平には、浄土平ビジターセンターという周辺の自然を紹介してくれる施設がある。
この日は、浄土平一帯の花の写真が図とともに展示されていた。
一切経山は登らなかったが、花見をするには、鎌沼1周ハイキングは最適だ。
歩くことがあまりきつくなく、高山植物が種類多く見られる。
もう1週間早ければ、きっともう少し見られた花の種類は増えたことだろう。
雨には当たってしまったし、足元のぬかるみもあってすそは汚れてしまったが、とても楽しい花見ハイクであった。
だから、われわれ夫婦のお出かけも、遠出もしにくくなっている。
なかなかままならない状態である。
だが、今は夏。山は花見のシーズンである。
本来なら、気軽に登れて、きれいな高山植物をたくさん見られるところに行きたい時期なのだ。
梅雨も明けず、毎日荒天が続いていたのだが、先週の3連休では最終日が晴れそうだという予報を聞いた。
1日くらい出かけたい。
そこで、われわれが選んだのは、福島県・浄土平の鎌沼周辺歩きであった。
海の日なのに、山に出かけた。
天気予報は、くもり、であったけれど、たくさんの花との出会いが楽しみだったのである。
磐越道に乗り、猪苗代磐梯高原ICで降りる。
国道115号線に乗って、しばらく行くと、浄土平に続く道につながる。
その道は、少し前まで磐梯吾妻スカイラインと言って有料道路だったのだが、昨年から無料になった。
浄土平の駐車場は有料だったが、料金は以前より安くなっていた。
天気は一部に青空も見えたが、くもりと言えた。
鎌沼への道は、一切経山への登山口と共通する。
登山道の始まりは、数日間天気が悪かったせいか、上方から水が流れていた。
周辺には小さい白い花のかたまりが。
イソツツジという花であった。
登り始めると、10分もしないうちにゴゼンタチバナが現れた。
やがて、シラタマノキの花と思われる花が。
そのさらに10分後には、とてもかわいいアカモノの花がたくさん見かけられた。
最も多かったのが、マルバシモツケの白い花。
ここまで、ずっと白い花ばかりであった。
途中せっかくハクサンチドリを見つけたが、もう枯れかかっているものだった。
40分後、少しずつ登っていくうちに、ツマトリソウをいっぱい見かける地域になった。
このあたりには、イワカガミもちらほらと残っている。
また、マイヅルソウも見かけたりする。
やがて出発して55分後、上りは終わり、酸ヶ平と呼ばれる平らな湿原地帯に入る。
木道が敷かれているが、直進と右折に分かれる。
右に曲がれば、一切経山の登山コースである。
一切経山の山頂付近からは、「魔女の瞳」と言われる五色沼を見下ろすことができる。
以前一度見たことがあるが、魅力的な眺望が待っている。
だが、今回のわれわれの目的は、花見であって、登山でも「沼見」でもないのである。
なので、酸ヶ平を直進していく。
足元の木道の左右には青いミヤマリンドウがそこかしこに咲いていた。
茶色い花のネバリノギラン、ホソバノキソチドリ
と思われる緑色の花も多く見かけた。
間もなく左側に沼が見えてくる。
これが、鎌沼だ。
この鎌沼周辺では、ゴゼンタチバナやカラマツソウ、ワタスゲなども見つけた。
ただし、残念なことに、今年はコバイケイソウの花は見られなかった。
そして、鎌沼周遊も終わるころ、楽しみなのは、運が良いとある高山植物の花が見られる地域がある。
これは、言わずと知れたチングルマの咲いた後である。
雪解けの後咲くようなので、今では遅いのだが、毎年いくつか咲き残っている花があるものだ。
だが、今年は、咲き残りは少なく、おまけにやっと見つけた咲いている花は、木道からは遠かった。
(どれが花かわかるかな?)
出発して1時間50分後、姥ケ原という分かれ道に達した。
ここからは、下り道になる。
足元は、数日間の雨でドロドロの状態であった。
そこを苦労しながら下りていく最中、雨が降り出した。
安いレインコートしかもっていかなかったのだが、それを着てひたすら下山する。
アカモノやツマトリソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが時折目を楽しませてくれた。
足元が道なのか小川なのかわからないようなところもあった。
が、およそ2時間半余り歩いて、この鎌沼周辺ハイクを終えた。
浄土平には、浄土平ビジターセンターという周辺の自然を紹介してくれる施設がある。
この日は、浄土平一帯の花の写真が図とともに展示されていた。
一切経山は登らなかったが、花見をするには、鎌沼1周ハイキングは最適だ。
歩くことがあまりきつくなく、高山植物が種類多く見られる。
もう1週間早ければ、きっともう少し見られた花の種類は増えたことだろう。
雨には当たってしまったし、足元のぬかるみもあってすそは汚れてしまったが、とても楽しい花見ハイクであった。