ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

読後さわやか「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」(川上徹也著;ポプラ社)

2023-11-30 20:16:40 | 読む

読後さわやか、という言葉がぴったりの小説だった。

小説というが、実話がかなりの部分、入り込んでいる。

真実だからこそ、話が現実味をもって、主人公の活躍が生き生きと描かれることにつながっている。

 

主人公は、東京に生まれ育ち、中学からエスカレーターで東京の私立大学を卒業したばかりの若い女の子、大森理香。

なんとなく受けた大手出版取次「大販」に就職したが、いきなり縁もゆかりもない大阪勤務を命じられる。

関西弁も、関西風の人間関係も大の苦手で、失敗も冒した理香が、上司に連れていかれたのは、尼崎のある小さな書店。

「書店のオバチャン」と出会う。

この、町の小さな書店のオバちゃんとの出会い、話を聞いたことをきっかけに、理香の仕事と人生への考え方が少しずつ変わり、社会人として、職業人として成長していく。

 

この尼崎の小さな本屋のオバチャンは、実際に存在している方。

ストーリーの中で、オバチャンが自ら主人公理香に話すページは、「エピソード」としてグレーに彩られていて、何ページか続く。

初めに語られているエピソードが、本屋なのに本屋しながら傘を250本売った話。

それっていったい、どういうこと!?
と、まずは驚いた。

それ以降、エピソードのページは、オバチャンの語りがどれも楽しかった。

全体で、エピソードは、№8まであった。

それがすべてオバチャンの実体験に基づく実話なのだ。

押し付けがましくなく、聞いていて(正確には読んでいて)心地よい話ばかりであった。

それは、主人公だけでなく、読む私もそうであった。

主人公理香は、オバチャンの話を聞くたびに元気を出して、仕事に対する姿勢も前向きになっていくのだった。

 

「実在する書店をモデルにした感動のノンフィクション&ノベル」と書いてあったが、本当にそのとおりだった。

生きていくうえで、仕事をしていくうえで、何が大切かを教えてくれた。

仕事をする上でかかわっている方々はたくさんいる。

そういう方々に対して「誠意」や「真心」をもって取り組むこと。

そういう方々との一つ一つのつながりを大切にしていくこと。

自分が現職時代に大切にしてきたことと重なって、オバチャンの話や主人公の行動に、うなずきながら読んでいた。

 

尼崎の小さな本屋のオバチャンは、尼崎市「小林書店」の小林由美子さん。

今も健在である。

インターネットで検索して、いくつかのぞいてみても楽しかった。

その後も相変わらず元気に活躍しているのが分かって、うれしく感じた。

 

小説の主人公の成長も、小林さんの生き方も、とても素敵だった。

読んでいて、爽やかな風を感じた一冊だった。

 

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その名のとおり、見せたい、ミセバヤ

2023-11-29 22:03:09 | 草木花

わが家の植木台の上に、ミセバヤという植物の鉢植えがある。

ミセバヤは、普段は葉が水色で、肉厚なので少しサボテンの仲間を思わせるところもある植物だ。

百人一首に「みせばやな」で始まる歌があって、それと関係があるのかと思ったが、全く関係ないと分かった。

ちなみに、こんな歌。

 

見せばやな 雄島(をじま)の蜑(あま)の 袖だにも

濡れにぞ濡れし 色は変はらず

                                                 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)

 

ちなみに、「見せばやな」の意味は、「ばや」は願望の終助詞で、「な」は詠嘆の終助詞。「見せたいものだ」という意味。

…だそうだ。

 

ただ、この「ミセバヤ」という名は、ウィキによれば、

和名は「見せたい」という意味の古語が変形したもので、高野山の法師が詠んだ和歌にちなんでいるといわれている。

ということだから、やっぱり何か関係があるのではないかと思ってしまう。

 

そんなミセバヤ、いくつか種類があるそうだが、わが家のものの正確な名前は知らない。

だが、今月は、その鉢植えにずいぶん楽しませてもらった。

花の美しさから紅葉の美しさに変わっていった。

ひと月で、2度おいしかった(!?)

 

11月3日。

葉のふちは赤みがあるが、ピンクの花が咲いていた。

こんもりとした花がとてもきれいだった。

ミセバヤの花って、こんなに可愛いものだったかなあ。

 

11月19日

花びらがしおれたり枯れたりしてきて、ミセバヤの花は美しくなくなった。

でも、半月以上咲いていたのだから、なかなかすごい。

でも、その代わりに、葉の色がずいぶん赤くなった。

 

11月24日

花はすっかり枯れてしまった。

しかし、葉の紅葉が見事なこと、この上ない。

美しい。

今まで、ミセバヤの紅葉がこれほどきれいだと思ったことはない。

なるほど、花も紅葉も、ほかの人にも「見せたい」と思ったよ。

名前のとおりだね。

 

ちなみに、花言葉は、「つつましさ」「大切なあなた」なのだとか。

たしかに、11月3日の花の咲き方には、咲き誇るのではなく、さりげなく咲いている感じだった。

そして、花で紅葉でと楽しませてくれたのは、見る人を「大切にしてくれている」ようだった。

うん、見せたい、ミセバヤだったよ。

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40年前の、1枚の紙モノ

2023-11-28 21:10:32 | 「育」業

昨日、紙モノ整理についての本について書いた。

実は、紙モノ整理は、途中までは、やっていた。

なかなか捨てきれずにいた紙モノが、去年の夏、集中豪雨での出水によって濡れてしまったものがいろいろあったのだ。

夏の熱い陽射しで乾かしたりしたのだが、色やにおいがついてしまったので、捨てざるを得ないなと思ったのだ。

特に、新採用として勤務した3年間のものは、だいぶ捨てたが、手放すには惜しいなと思ってしまい、いくらかスキャナで取り込んだのだった。

ただ、あまりにその量が多すぎて、途中で挫折していたのである。

 

なりわいの「育」業でかかわった,あの当時のT君やK君たち。

 

天上のT君がいたずらして、K君に会わせてくれたのだろうか!? - ON  MY  WAY

先日、新潟ハーフマラソンを走り終えてから、行きたいところがあった。この時期は彼岸の期間に当たっていたからだ。行きたい場所は、今年の初めに訃報が届いたT君の家だ。...

goo blog

 

彼らを思い出す当時の資料がいろいろとあった。

この紙モノ1枚だけを紹介しておく。

デザイン化して絵で描いた時間表を配ったのだった。

あの当時は、土曜日も午前中限りの3時間の授業があったっけ。

 

どの絵が、どの教科を示すか、分かるでしょう?

たぶん、主要教科の国語、算数、理科、社会、音楽、図画工作、家庭、体育などはすぐに分かるでしょう。

委員会活動やクラブ活動の時間も分かるでしょう。

道徳は、あの頃、道徳のテレビを見るということを多くの学級でしていた時代であった。

だから、TVの絵がついている。

手を挙げて意見を言おうというのが、学級会の時間だ。

「?学」と書いてあるのは、学級で自由に勉強に使うことをしていたが、算数が多かったかな?

「浜」と書かれたのは、児童会的な行事の時間だったかな。

 

それにしても、下手な文字だ。

あの当時は、手書きが普通だったので、文字が下手でも隠しようがなかった。

でも、こんなふうに工夫しながら、思いを込めながら、毎日「育」業に向き合っていたのだった。

今からちょうど40年前のことだった。

「光陰矢の如し」だなあ…。

 

…と、一つ一つ見ながら思いにふけるから、片付けや整理は進まない私なのである。

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「60歳からの『紙モノ』整理」(渡部亜矢著;青春出版社)

2023-11-27 22:02:14 | 読む

 

60代も後半になって、定年退職からは時間がだいぶたったはずなのに、まだたまった物の片づけが終わっていない。

いや、進んでいないというべきか。

以前、身辺整理については、ここにも何度か書いたことがあったが、これでよしとしようというところまではいっていない。

特に進まないのは、「紙モノ」ばかりなのだ。

大事なモノだと考えてしまったり、今までに出会った人との大切な思い出が残るモノだったりして捨てられなかったものが多いのだ。

そうこうしているうちに、定年退職後、また新たな「紙モノ」が増えてしまって途方に暮れている、というのが正直なところだ。

さて、どうしたものか、やっぱり身辺整理しなくちゃだめだよなあと思っているときに見かけたのが、この本だった。

著者の肩書がすごいよね。

「実家片づけ整理協会代表理事」ですもん。

まず、その小さい文字に目が引き付けられてしまった。

そして、本書の表紙裏の文章。

「たいして場所をとらないから」と

ついつい紙の整理を先送りしていませんか?

実家の片づけのプロが教える

片づけで一番大切な「紙」の捨て方、しまい方

そして、帯の部分に書いてあったこと。

写真 手帳 郵便物 保険 領収証 通帳

大切なモノと思い出の

自分にしかできない片づけをはじめよう

これ1冊で、自宅も実家もまとめてスッキリ!

「一番大切な『紙』の捨て方、しまい方」という部分を見て、「一番大切な紙」だから残っているんだよなと思いつつ、「自分にしかできない片づけ」という表現も気に入った。

今年6月に出た本だし、読んでみようと思ったのであった。

 

「健康やお金に関わる重要書類」の整理については、

・必要なものがすぐ取り出せる順に整理すること。

・財産を「見える化」すること。

などの方法について知ることができた。

 

「日常生活や趣味、思い出の紙類」などの整理については、

・なかなか捨てられないものに対しての自分なりの基準をもつこと

・デジタル化すること。

などが有効であることなどが強調されていた。

 

本書の特徴として、自分と「実家」の「紙モノ」整理についても章を設けて述べられていた。

さすが、「実家片づけ整理協会代表理事」だけある。

 

片付けの苦手な自分は、今までに整理術に関する本も少しは読んできた。

それで知っていたこともだいぶあったので、再認識した部分も多くあった。

大事なことは、それらの知識を生かしながら、自分基準をもって強い気持ちでもう一度取り組むことだ。

そのための知恵や工夫が具体的に書いてあったので、ありがたい部分も多い。

 

一気に読み終わったぞ。

今後、これはどんな紙モノだ、だからどうしよう、などと考えながら、腹を据えてまた身辺整理に取り組んでいくことにしよう、と思っている。

 

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「コーチ」(堂場瞬一著;東京創元社)を読む

2023-11-26 21:55:54 | 読む

書店でもよく名前を見かける堂場瞬一。

だが、彼の書いた小説はまだ読んだことがなかった。

今回、手に取った1冊は「コーチ」という名の本だった。

「コーチ」なんて書名を見ると、どんなスポーツ小説かと思った。

ところが、警察小説というのだから、…?!?!

 

伸び悩む若手刑事たちのもとに

警視庁本部から送り込まれる

謎の男、向井光太郎

そのアドバイスで成長した刑事たちが挑む

女子大生殺害事件と彼の過去が交錯する。

 

そんなふうに、帯には書いてあった。

面白そうだな、とりあえず読んでみようかな、と思った。

 

本書は、2部構成になっている。

警視庁の人事部署から、あちこちの所轄署に派遣されるのが人事課所属の向井という男。

派遣先では、期待されながら、行き詰まっている若手刑事たちがいる。

彼らにコーチ役として派遣されるのが向井だった。

1部(前編)では、捜査中のミスで女性ゆえに悩む女性刑事、有名な俳優の取り調べに苦戦する刑事、尾行に失敗する大柄な刑事らが登場する。

適切な助言を与える向井によって、それぞれの事件が解決し、彼ら一人一人に自信がよみがえっていく。

そして、2部(後編)では、彼らが同じ職場に異動になり、向井との関わりを語り合って、彼が刑事課ではなく人事課にいることに疑問を抱き、彼の過去の謎を探る。

ある事件を通じて、その3人が向井と共に殺人事件にかかわっていく。

 

「コーチ」という題名からすると、前編だけでもよいとも思うが、後編があるから、そこで起こる事件と向井のもつ謎に関わりが生まれている。

どのような仕事であっても、若いときには何度も壁に当たり、挫折感に打ちひしがれ悩み苦しむものだ。

それは、警察でもそうだということを描きながら、コーチの大切さを示していく。

それだけで終わらないのが、この「コーチ」。

そのコーチに対する「生徒たち」からの、ある種の恩返しの要素も入れながら、後編のストーリーが展開していくことに、この小説の面白さがあった。

その後、堂場瞬一氏は、警察小説やスポーツ小説を書いているということが分かった。

なるほど。

それゆえにこんな小説が書けたのだな、と納得したのであった。

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ヴィッセル神戸の初優勝に、アルビの躍進も夢想する

2023-11-25 19:28:39 | アルビレックス新潟

サッカーJリーグ30年。

その記念すべき年に、Jリーグ最高峰、J1リーグの優勝チームは、ヴィッセル神戸となった。

 

今日は、13時からは、J1参入プレーオフ第1戦、清水エスパルス対モンテディオ山形のJ2同士の一戦をDAZNで見ていた。

この試合、隣県であり東北ということでは、山形を応援。

だが、アルビ関連では、元新潟在籍選手として最初のJ1昇格に貢献した秋葉が監督として率いる清水を応援。

本当に応援するのは、どっちなんじゃ~い!?

…と、自分でもよく分からないので、とにかくハラハラドキドキしながら試合を見守った。

試合の出だしは、山形がボールを支配し、何度も清水ゴールに迫った。

しかし、そこをしのいだ清水は次第に攻勢に出るようになった。

だが、0-0でハーフタイム。

 

そして、14時からは、並行してJ1リーグ第33節のヴィッセル神戸対名古屋グランパスの試合を、テレビで観戦。

アルビ出身の酒井高徳選手もいることだし、心情的には、まだ優勝経験のない、首位のヴィッセル神戸を応援。

優勝争いの対象は、勝ち点差1で追う、2位の横浜Fマリノスだけ。

今日勝てば、マリノスは次節勝っても勝ち点で及ばない。

神戸にとっては、この条件を生んだ、昨日マリノスに勝ちを譲らなかったアルビレックス新潟の働き(?)の貢献が大きかったはず。

神戸が勝てば、ホームで優勝が決まるという注目の試合だった。

試合は、前半の12分、14分と立て続けに神戸の電光石火の攻撃が決まった。

2-0と、2点差をつけて試合を優位に進められたのは大きかった。

名古屋も、30分にユンカーの個人技でゴールが決まり、1点差に追い上げた。

 

清水―山形の戦いは、なかなかゴールが生まれない。

清水優位に試合は進んでいたが、時折山形も大きなチャンスをつかむ。

だが、互いにゴールを割れずに時間が経過した。

結局、スコアレスドローで、リーグ戦で順位が上だった清水がプレーオフ決勝に進んだ。

山形、残念

清水は、あと1勝でJ1に復帰できる。

決勝の相手は、明日の東京Vと千葉の勝者になるが、ぜひともがんばれ!

 

そして。神戸―名古屋の試合は、後半スコアが動かない。

終盤は、名古屋の攻勢に神戸が耐え抜くような形になったが、それをしのぎきって、神戸が勝利。

そして、ヴィッセル神戸の初優勝が決まった。

堂々とした態度で喜ぶ大迫と、歓喜の涙にむせぶ武藤の姿が印象的だった。

酒井高徳も、サイドバックの選手なのに、今日の試合はボランチ、いつぞやはセンターバックと大車輪の活躍をしたシーズンだった。

ヴィッセル神戸の選手、サポーター、関係者の皆さん、初優勝本当におめでとう!

 

1試合を残して優勝を決めた神戸だけど、去年はシーズン終盤まで残留争いに巻き込まれていたことを覚えている人も多いことだろう。

今季は、ここまでで68の勝ち点を挙げた神戸だけど、去年はイニエスタを擁しながら、11勝7分け16敗で13位、勝ち点は40にすぎなかった。

それが今季は優勝である。

今季のアルビレックス新潟は、現在勝ち点42の10位。

去年の神戸より上だ。

こう考えると、来季のアルビだって、優勝目指してやれるんじゃないかと思う。

 

なにしろ、今季のルヴァン杯優勝は、アビスパ福岡だった。

アルビは、ルヴァン杯予選では福岡に負けたが、リーグ戦ではシーズンダブルで勝利している。

現在、天皇杯決勝に進出している、フロンターレ川崎と柏レイソルに対しても、アルビは好成績を残している。

川崎とは、天皇杯準々決勝で延長まで戦いPK戦で敗れたとはいえ、リーグ戦ではシーズンダブルで勝利している。

柏とだって、ルヴァン杯予選で1勝1敗、リーグ戦では2引き分け。

つまりは対等だったのだ。

そんなチームばかりが決勝に行っているのを見ると、アルビだってもっとやれる、いや優勝だってできる、と思ってしまうのだ

 

こんなふうに見ていると、J1リーグで十分戦えるだけの力がついている。

だから、神戸のように次のシーズンの飛躍も期待できるように思える。

まあ、「ひいきの引き倒し」なのだとは分かっている。

だけど、それでも夢を見たいのはサポーターの心理なのだ。

 

VISCA ALBIREX!!!

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優勝を争う2位マリノスと互角に渡り合うも、スコアレスドロー ~2023アウェイ横浜Fマリノス戦~ 

2023-11-24 22:35:13 | アルビレックス新潟

フライデーナイトゲーム。

新潟にとっては、今季4試合目の金曜夜の試合。

アウェイでの対戦相手は、首位神戸との勝ち点差2で優勝争いを繰り広げる、現在2位の横浜Fマリノス。

自分たちのホームで勝利して、明日の試合の神戸にプレッシャーをかけたいマリノス。

 

対戦前のJリーグの公式サイトの今日の試合の見どころには、

対する新潟は現在10位。すでにJ1復帰初年度での残留を決めており、ACL出場圏浮上の可能性もない。まずは古巣戦となる松橋 力蔵監督がどれだけ選手たちをモチベートして試合に臨めるかがポイントになる。

対峙するのは優勝争いに身を置く昨季王者。モチベーションは“MAX”で絶好調と言っていい相手の攻撃をどう消すか。指揮官が真っ向勝負を選択する線も消せないが、前回対戦と同様、相手の強みを消すクレバーな戦いでシーズンダブルを達成し、来季につなげたい。

こんな記事が載っていた(一部のみ)。

「J1復帰初年度での残留を決めており、ACL出場圏浮上の可能性もない」チームだから、暗に勝てやしないだろうとでも言いたげな文章。

横浜側の記者から見ると、モチベーションは優勝争いや残留争いでないと保てないような表現だ。

お前らは優勝の望みなんかないのだから、マリノスには勝てないだろう、ってか!?
何を言うか。

選手たちは、真っ向勝負して勝つ気でこの試合を待ち望んでいたのだ。

「明日の試合、相手は優勝争いをしていて、相手のホームで、ということでいろいろな背景があるとは思うけど、そこは本当に関係ない。そこにある勝点3はマリノスにとっても、新潟にとっても同じ価値なわけで、それを死に物狂いで取りに行く。自分たちの価値を上げる大きなチャンスが明日のピッチの上にはあると思う。自分たちのスタイルに自信を持ってスタートからぶつけたい。『俺たちは新潟だ』ということを示す90分にしたい」

これが、試合前日の高宇洋選手の声だった。

アルビ選手たちの勝利への意気込みは、マリノスに比べて何ら劣っていなかったのである。

 

試合でそれを見せてくれ。

そう思いながら、DAZN観戦。

センターバックは、トーマス・デンと泰基、左ウイングには久々に小見の先発であった。

対するにマリノスは、先発メンバーに5人の外国人選手を並べていた。

いくら7試合負けなし、2試合連続無失点の新潟といっても、厳しいよなと思いながらも、いや今の新潟の選手たちなら、負けないはず、と思って見守った。

 

案の定、少々のチャンスはあったが、前半はかなり押されていた。

ボール支配率は、横浜62%:新潟38%。

横浜のシュート数11、新潟はわずか1。

それでも無失点で抑えているのは、GK小島の好守抜きには語れない。

 

後半は、チャンスが来るはずと信じていた。

小島の好守に加え、全員が攻守にわたって体を張っていた。

選手たちのプレーに心が突き動かされた。

優勝争いをしている上位チームに、得点を許さないばかりか、後半は時間がたつほどに新潟のチャンスが増えていった。

横浜も新潟も選手交代で打開を図りながら、後半の終盤は、新潟の方が圧倒的にシュートチャンスを作った。

後半だけでシュートを14本も放った新潟。

後半は9本の横浜を上回った。

しかし、最後のシュートが枠をとらえられない。

その口惜しさは、前節引き分けたFC東京戦を上回るものがあった。

結局、2戦連続のスコアレスドロー。

横浜にとっては、優勝に向けて痛いドローだろうが、新潟にとっても痛かった。

9位になるためには勝たなくてはならなかったが、9位の川崎が勝ち、勝ち点差が5に開いてしまった。

残るは最終戦1試合のみだから、ひとケタ順位の9位には手が届かなくなってしまった。

あ~、残念。

冒頭で紹介したような記事を書いた記者のような見方をする人たちの鼻を明かしてやりたかったのだが、惜しかった。

 

そうは言いながらも、開幕のころはJ1のチームの力におびえながら試合を見ていたのだが、今や上位チームと互角に戦えるまでに成長したと言ってよい。

上位に進出するためには、前節や今節のような試合でゴールを決めて、勝ち点3を取れるような力をつけることだ。

それが来季への大きな課題になるだろう。

残るは、ホームで、開幕戦で対戦したセレッソ大阪戦のみ。

「目の前の敵が最強の敵」という言葉を胸に戦ってきたアルビの選手たちが、開幕戦とはひと味違った試合を見せてくれるくれるはず。

 

VISCA ALBIREX!!!

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マラニック気分で11kmRUN

2023-11-23 19:50:12 | RUN

ごせん紅葉マラソンを走って、なんちゃってランナーの私、今年の大会参加は終わった。

それ以降は、埼玉に行ったり、天気が悪かったりしたこともあって走っていなかった。

天気予報によると、今後天気は悪くなるらしい。

久しぶりに、青空の下で、陽光を浴びながらいい気分で走りたい。

 

ようし、好天の条件下、楽しんで走ってくることにしよう。

そういえば、「マラニック」という走り方があったなあ。

今日は、その気分で行ってみよう。

 

マラニックというのは、マラソンとピクニックをかけた造語。

弁当を持って行ってもいいし、途中で自販機を見つけて飲み物を買ってもいい。

要するに、楽しむことを前提にして走るのがマラニックなのだ。

弁当は持たないが、サイダー飴と小梅キャンディは、4つほど持って出発。

走るのは、陽光を浴びたいので、郊外の田園地帯にしよう。

 

さっそくの出合いは、冬の使者たち。

白鳥たちが、田んぼに出て餌をあさっていた。

白鳥は、だいたいが群れで行動しているから、みんなで仲良くやっているようだね。

バイバーイ。

 

この道を行けば、川に当たる。

飴でもなめながら走ろうか。

 

頭首工の橋の上を走って渡る。

けっこう車が通る割に、道幅が少し狭いから、前から後ろから来る車が少し怖い。

 

田んぼの向こうに、山の重なりが3つ見える。

一番近くて紅葉が進んでいるように見えるのが、「日本一短い山脈」の櫛形山脈の端。

その奥が二王子岳で、さらにその向こうに少しだけ白く顔をのぞかせているのが、飯豊山脈。

 

おお、その手前の線路上を2両の電車が走って行く。

左方向、羽越本線下り方面に向かって走って行った。

 

走っている道は農道。

遠くに見えるカントリーエレベーターまでは、あと1km以上走らないと近寄らない。

背中に当たる太陽の光が、暑すぎず暖かくて気持ちいい。

2つ目の飴をなめて走る。

 

おや。反対側の空には、飛行機を見つけた。

この高さ、方向だと、向かう方向は、新潟空港だな。

着陸態勢に入ったかな。

 

カントリーエレベーター近くの交差点を左折して西方向に進む。

まだまだ新潟平野の田んぼは続く。

 

こちらにも白鳥さんたちが、「出稼ぎ」に来ていた。

日中は、湖や池にはいなくて、田んぼで餌をあさっているのが普通の彼らだ。

白鳥の食欲につられ、私は3つ目の飴をほおばった。

 

人家の並ぶ道路に戻って来た。

また左に曲がって、南方向に向かって走るが、晩秋の太陽は位置が低いのでまぶしい。

 

前に渡った川を、今度は別の橋で渡る。

ここは、車道の橋だけでなく、歩行者・自転車用の橋もあるのがうれしい。

歩行者・自転車用の橋を渡る。

川の上流側、太陽がまぶしい。

下流側、青空がうれしい。

 

橋を渡ってまた左折し、土手道を走る。

桜堤の並木も、残っている葉はごくわずか。

4個目、最後の飴を口にポイ。

 

ススキの穂がキラキラ輝いているの、いいなあ。

頭首工まで戻って来た。

こちらから見ると、ヨシの茂みなのだろうか、黄葉が金色に輝いていた。

山とは違うけど、これも草紅葉!?
きれいだよなあ。

 

こんなふうにして、あちこちで足を止めて見るものを楽しみ、スマホで写真を撮って、飴をなめ、走ることを楽しんだ。

マラニック気分の11km。

天気もよかったし、楽しかったな。

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村松公園の紅葉に、すっかり驚嘆!!!

2023-11-22 19:34:43 | お出かけ

黄金の里で黄葉の輝きに感激した後、立ち寄ったのは、村松公園。

隣の陸上競技場は、9日前の、楽しかったごせん紅葉マラソンの走りが思い出される。

懐かしいけれども、今はもう「夢のあと」。

競技場わきにあったのもモミジの種類だろうと思うが、紅葉ではなく黄葉していた。

それはそれで、イチョウとは違う黄葉の美しさを楽しんだ。

だが、村松公園の色づきの美しさが素晴らしいのは、ここではない。

9日前はこんなだったり

こんなだったり

したのだが、この日は晴天青空なのもあって、実に美しかったのだ。

その隣の大きな築山のようなところに何本もあるモミジの紅葉が素晴らしいのだ。

訪れたときは、昼に近かった。

ちょうど太陽の明るい陽射しを受けていた。

木々の裏側から見る紅葉は、光がすけるように見ていた。

そのまぶしさと赤い美しさに、何度もシャッターを切った。

 

階段付近にあったおおきな木の紅葉は、まるでグラデーションのような楽しさがあった。

同じ1本の木なのに、赤、朱、オレンジ、黄緑、緑…いろいろな色の葉を見ることができた。

この木の周辺には、訪れた人が必ずといっていいほど写真を撮りたがっていた。

私もその一人であった。

見た、見た、見た。

たっぷり紅葉を見た。

これだけ鮮やかな紅葉を見たのは、20年近く前に会津・柳津の虚空蔵尊圓藏寺に初めて訪れたとき以来だ。

この日は、蛭野地区のイチョウの黄葉に続いて、村松公園のモミジの紅葉を見て、紅葉・黄葉を満喫したよ。

ふう~、満足、大満足!!!

 

五泉には、紅葉マラソンやら紅葉狩りやら、11月は大変お世話になりました!

ありがとうございました!!

 

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黄葉輝く黄金の里へ ~五泉市蛭野地区のイチョウ~

2023-11-21 21:21:13 | お出かけ

五泉市の蛭野地区は、「黄金の里」と呼ばれている。

のどかな田園風景が広がり、山に近づく辺りにその集落がある。

そこには銀杏(イチョウ)の木がたくさん植えられ、黄葉の時期になると辺り一面が黄金色に染まる。

それが、そう呼ばれる所以だ。

黄金の里のイチョウは、樹齢200年~600年と言われる立派な巨木が100本ほどもある。

新潟県内でも有名なギンナンの産地になってもいる。

ここのイチョウの黄葉が本当に見事なので、10年ぶりくらいに見に行った。

 

実は、9日前のごせん紅葉マラソンを終えた後、そちらの様子を見に行ったのだが、まだ黄葉はさほど進んでいなかった。

さて、今日はどうだろう。

久々にきれいな青空だし、11月下旬はきれいだったはずだから、と車に乗って出かけてきた。

9日前に比べて、だいぶ色付いていた。

日が当たる方向からだと、さらに色が濃くなったように見えた。

そして、独特のこの臭いにおい。

足元には、ギンナンびっしり。

踏まないようにと避けて歩くのが大変だった。

以前、踏み歩いて車に乗ったら、数日間そのにおいが抜けず、閉口したことがあった。

集落内の道を散策した。

イチョウではない木の黄葉も美しかった。

田園風景の中に、イチョウの木が欠かせないようにあちこちで存在感を見せていた。

この地域には、イチョウがあることが当たり前なのだろうなあ。

そして、この数日間の冷え込みで、ほかの木の紅葉も進み美しくなった。

黄色や金色が美しかった。

時間が進むにつれ、黄葉を見に来る人が増えてきた。

さすが黄金の里だ。

きっとあと数日後の方が黄葉のピークになるだろうが、その頃には天気が崩れて雪が降るかもという。

だから、天気のいい今日明日のうちに見に行けるのがいいはず。

青空をバックに、光り輝く黄葉を見ることができて、あ~、気持ちよかった。

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