前回は、「コシノコバイモ」のことについて書いた。
書きながら思った疑問が2つ。
その1:「コシノコバイモ」があるのなら、「○○コバイモ」ってほかにもあるのか?
その2:「コバイモ」があるなら、「バイモ」もあるのか?
今は、何でもネットですぐ調べられて便利だから、簡単に調べてみた。
その1:「○○コバイモ」について
★コシノコバイモ
北陸地方に多く分布するが、東北や中部の太平洋側にもまれに見られる。全体に大柄で、花弁の隆起線に緑の毛状突起があるので区別できる。葯は白色。
★アワコバイモ
四国の一部に見られるものでミノコバイモに似る。花のモザイク模様が強く、葯が褐色なので区別は容易。
★イズモコバイモ
中国地方の一部に見られる貴重種。やや大型で、花の上部に突起がなく傘状に開く。葯があまり開かない。
★カイコバイモ
関東地方南部や中部地方に見られる。イズモコバイモに似ているが全体に薄いモザイク模様があり小型で丸みがある。
★ホソバナコバイモ
本州西部と九州に見られ、先端の開いた細い筒状の花は薄い褐色のストライプがあり特徴がある。葯は白色。
★トサコバイモ
四国と九州にまれに見られ、ホソバナコバイモとよく似た細い筒状の花を咲かせる。花には褐色の斑紋を散らし、葯は紫褐色で区別できる。
…なるほど、あるのですなあ。
しかも、「越」があり、阿波、出雲、甲斐、土佐…その土地独特の「小貝母」がある訳だ。
その2:「バイモ」はあるのかについて
バイモは、中国が原産の多年生草本で、薬効があり、りん茎を咳止めや痰切りに利用してきた。花びらの内面に網目状の模様があることから、別名「アミガサユリ」とも呼ばれている。
…なるほど、これもまたあるのですな。
なんと、今日出かけた先で、この貝母―アミガサユリ―を初めて見る機会があった。
たしかに、コバイモと比べてその花は大きいし、背丈も高い。
こんな花だった。
コバイモは10cmくらいだったのに、バイモは30cmくらいあった。
3バイモ(倍も)あった。 (^▽^;)
数日のうちにコバイモとバイモに会うなんて、すごい偶然だなあと思う。
疑問に思ってから、実物とすぐに会うというのもすごいと思ったぞ。