D・M・ディヴァイン, 山田 蘭 訳, 創元推理文庫 (2015/1).
文庫の帯裏側にはこの著者の作品がすらりと並んでいて,そのうち3冊には「第1位 20xx 年本格ミステリベスト10 海外ランキング」とある.かってアガサ・クリスティ本を翻訳されるたびに買った世代があったが,同じ現象がD・M・ディヴァインにも起きているらしい.
この作品はといえば,探偵小説研究会「本格ミステリ・ベスト10 2015」原書房、探偵小説研究会著(2015112) でやはり海外第1位だそうだ.ちなみに国内第1位は「ミステリー・アリーナ」.
本書の帯の表側には*****
秘密多き医師を襲った不慮の死.もし,故殺であるならば - 犯人は「あの人物」でしかあり得ない.
「ある着眼点」こそ,謎をとく鍵
フェアプレイを貫く正統派本格*****
地味な起伏に乏しい小説.この本が著者の第2作だったにもかかわらず,翻訳が後回しになったのも宜なるかな...とか言うが,実はこの著者は初体験.
語り手の開業医「ぼく」の共同経営者の死が発端.「ぼく」は殺人容疑者候補なのでいろいろ嗅ぎ回る.このぼくがあまりにもおしゃべりで,わかったことを他の容疑者候補たちにばらまく.かくて話し相手とのやり取りが心理ドラマを誘発してストーリーが進行する.そこが読ませどころということもできる.
原題 Doctors also die.主語が複数なのが気になった.このタイトルの絵解きも解説 (大矢博子) にお願いたかった.
ひとりの医師の死に始まり,語り手も医師なので,この「ぼく」も死ぬのかなと思いながら読み進んだのだが...
文庫の帯裏側にはこの著者の作品がすらりと並んでいて,そのうち3冊には「第1位 20xx 年本格ミステリベスト10 海外ランキング」とある.かってアガサ・クリスティ本を翻訳されるたびに買った世代があったが,同じ現象がD・M・ディヴァインにも起きているらしい.
この作品はといえば,探偵小説研究会「本格ミステリ・ベスト10 2015」原書房、探偵小説研究会著(2015112) でやはり海外第1位だそうだ.ちなみに国内第1位は「ミステリー・アリーナ」.
本書の帯の表側には*****
秘密多き医師を襲った不慮の死.もし,故殺であるならば - 犯人は「あの人物」でしかあり得ない.
「ある着眼点」こそ,謎をとく鍵
フェアプレイを貫く正統派本格*****
地味な起伏に乏しい小説.この本が著者の第2作だったにもかかわらず,翻訳が後回しになったのも宜なるかな...とか言うが,実はこの著者は初体験.
語り手の開業医「ぼく」の共同経営者の死が発端.「ぼく」は殺人容疑者候補なのでいろいろ嗅ぎ回る.このぼくがあまりにもおしゃべりで,わかったことを他の容疑者候補たちにばらまく.かくて話し相手とのやり取りが心理ドラマを誘発してストーリーが進行する.そこが読ませどころということもできる.
原題 Doctors also die.主語が複数なのが気になった.このタイトルの絵解きも解説 (大矢博子) にお願いたかった.
ひとりの医師の死に始まり,語り手も医師なので,この「ぼく」も死ぬのかなと思いながら読み進んだのだが...