
昨日の「エフ先生の受賞を祝い今と昔を語り合う集い」のときに配布されたブックレットの表紙.Kuninori Sato さんは核融合研の先生だったが,こうしたイラストをよくお描きになった.エフ・グループの備品には Kuninori さんデザインのお医者さんのマークが貼られていた.プラズマでは (ビームでも) 測定のことを「診断」というからだ.
表紙裏の解説を引用させていただくと,
*****ピームプローブ法はエフ先生発案の先進的プラズマ計測法のひとつです.リチウム粒子を加速してプラズマに打ち込むと,電子衝撃でリチウム原子が励起状態 (興奮状態) になります.励起されたリチウムの出す光を分光計測し,プラズマの密度や温度,そして磁場の構造などを空間分解能よく測定する方法です.*****
お母さんはリチウム原子核,子供たちはリチウム電子で CHU の相手はプラズマ電子だろう.
Kuninori さんはすでに故人である.また,プローブ開発で中心的な役割を果たされた Kiyoshi Kadota さんもずいぶん前に 50 台で亡くなられた.どちらの方もぼくと同世代.
研究者の寿命は,少なくとも高エネルギー研と核融合研では,平均より短いのではないだろうか!? というと,身近なところでサンプル数が多いからだと言われそう.
よく似た屁 ? 理屈は,フクシマ後サンプル数が多くなって,子供の甲状腺癌が増えたように見えるというもの.